フリード【旧型】の給油口の開け方は?レバーの場所や開かない時の対処法

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「あれ、給油口を開けるレバーはどこ?」中古で購入したフリードや、家族の旧型フリードを運転する際、セルフのガソリンスタンドでこのように戸惑った経験はありませんか?近年の車とは少し仕様が違うため、給油口の開け方がわからず焦ってしまうこともあるかもしれません。

この記事では、そんな「フリードの給油口の開け方(旧型)」について、誰にでもわかるようにやさしく解説します。旧型フリードの給油口レバーの具体的な場所から、給油の正しい手順、そして万が一「給油口が開かない!」というトラブルに見舞われた際の、原因と自分でできる対処法までを網羅しました。この記事を読めば、旧型フリードの給油もスムーズになり、ドライブがもっと快適になるはずです。

【旧型】フリードの給油口の基本的な開け方

旧型のフリードで給油をする際、まず知っておきたいのが給油口の開け方です。最近の車に乗り慣れていると、少し戸惑うかもしれませんが、一度覚えてしまえばとても簡単です。ここでは、対象となる旧型モデルの確認から、給油レバー(フューエルリッドオープナー)の場所、そして具体的な開け方の手順までを詳しくご説明します。

対象となる旧型フリードのモデル

この記事で「旧型」として主に解説するのは、初代フリード(型式:GB3/GB4/GP3)と2代目フリード(型式:GB5/GB6/GB7/GB8)です。

これらのモデルは、現行の新型モデルとは給油口の開け方が異なります。特に初代モデルは発売から年数が経過しており、中古車市場で手に入れる方も多いため、開け方を知っておくと安心です。2代目も2023年以降のモデルなどとは仕様が異なる場合があります。これから説明する方法は、主にこれらの年式のフリードに共通する操作です。

給油口を開けるレバー(フューエルリッドオープナー)の場所

旧型フリードの給油口を開けるためのレバー(フューエルリッドオープナー)は、運転席の右下の足元にあります。

具体的には、アクセルペダルやブレーキペダルがある場所の右側、ドアのすぐ近くの壁側です。 ちょうどボンネットを開けるレバーの近くに設置されていることが多いです。ガソリンスタンドの給油機が描かれた小さなレバーがそれにあたります。

初めて乗る場合や、暗い場所では少し見つけにくいかもしれませんが、「運転席の右足のさらに右側」と覚えておくと良いでしょう。

給油口を開ける具体的な手順

給油口を開ける手順は、以下の通りです。落ち着いて操作すれば、誰でも簡単に行うことができます。

  1. 安全な場所に停車し、エンジンを停止する
    必ずガソリンスタンドの指定された場所に停車し、シフトレバーを「P(パーキング)」に入れ、パーキングブレーキをかけ、エンジンを完全に停止させてください。 これは安全のための最も重要なステップです。
  2. 運転席右下のレバーを引く
    運転席の足元右側にある、給油機のマークが描かれたレバー(フューエルリッドオープナー)を手前に引きます。 「カチャ」という小さな音がして、車体左側後方にある給油口のフタ(フューエルリッド)のロックが解除されます。
  3. 給油口のフタを開ける
    車から降りて、車体の左側後方にある給油口のフタを手で開けます。 レバーを引いていれば、フタは軽く開くはずです。
  4. 給油キャップを回して外す
    フタを開けると、中に黒い給油キャップがあります。このキャップを反時計回りにゆっくりと回して外します。 この時、「シュー」という音がすることがありますが、これはタンク内の圧力が抜ける音なので問題ありません。音が止まるまで待ってから、完全にキャップを外しましょう。
  5. キャップをホルダーにかける
    外した給油キャップは、給油口のフタの裏側にあるホルダーに引っ掛けておくことができます。 これにより、キャップの置き忘れや紛失を防ぐことができます。
  6. 給油する
    給油ノズルを給油口の奥までしっかりと差し込み、給油します。 満タンになると自動的に給油が止まるオートストップ機能が作動します。オートストップ後の継ぎ足し給油は、燃料が吹きこぼれる原因となるため避けてください。
  7. キャップとフタを閉める
    給油が終わったら、キャップを時計回りに回して、「カチッ」と音がするまでしっかりと締めます。 このクリック音が、キャップが確実に閉まった合図です。最後に、外側のフタを手で「パチン」と音がするまで押して閉めれば完了です。

新型フリードとの給油口の開け方の違い

車のモデルチェンジに伴い、操作方法が変更されることは珍しくありません。ホンダ・フリードも例外ではなく、旧型と新型では給油口の開け方に明確な違いがあります。 この違いを知っておくことで、乗り換えた際や他の人の車を運転する際にもスムーズに対応できます。

旧型(レバー式)の特徴

旧型のフリードは、これまで説明してきた通り、車内にある専用のレバー(フューエルリッドオープナー)を引いて給油口のロックを解除する「レバー式」を採用しています。

この方式のメリットは、車内からしか開けられないため、運転手が意図しない限り第三者が勝手に給油口を開けることができず、防犯性が高いという点が挙げられます。一方で、ガソリンスタンドに着いてから車内でレバーを探して操作するという一手間が必要になります。慣れていないと、レバーの場所がわからず戸惑ってしまうこともあります。

新型(プッシュオープン式)の特徴

近年の新型フリードでは、車外から給油口のフタを直接押して開ける「プッシュオープン式」が採用されています。

この方式は、車のドアロックが解除されている状態であれば、給油口のフタの端を押すだけで「ポン」とフタが少し浮き上がり、手で開けられる仕組みです。 非常に直感的で、車を降りてからすぐに給油口を開けられるため、利便性が向上しています。 車のドアが施錠されているときは給油口もロックされるため、防犯面も確保されています。

乗り換えた時に注意すべき点

旧型フリードから新型フリードへ、あるいはその逆に乗り換えた際には、この給油口の開け方の違いに注意が必要です。

  • 旧型から新型へ乗り換えた場合
    つい癖で車内のレバーを探してしまうかもしれませんが、新型にはレバーはありません。 「給油口は外から押すだけ」と覚えておきましょう。
  • 新型から旧型へ乗り換えた場合
    ガソリンスタンドで給油口のフタをいくら押しても開きません。慌てずに車内に戻り、運転席の右下足元にあるレバーを引いてください。

このように、年式によって操作方法が異なることを理解しておくことが大切です。以下の表に違いをまとめましたので、参考にしてください。

タイプ 開け方 メリット デメリット
旧型 車内のレバーを引く 防犯性が高い 車内での操作が必要
新型 車外のフタを直接押す 操作が直感的で素早い ドアロック解除中は誰でも開けられる可能性がある

フリードの給油口が開かない!考えられる原因

いつも通りレバーを引いたのに、給油口のフタがうんともすんとも言わない…そんなトラブルが起きたら焦ってしまいますよね。フリードの給油口が開かなくなる原因はいくつか考えられます。ここでは、主な原因とその見分け方について解説します。

よくある原因①:給油口レバーのワイヤー固着・破損

旧型のレバー式給油口は、運転席のレバーと給油口のロック部分が金属製のワイヤーで繋がっています。このワイヤーが経年劣化により錆びついたり、何らかの原因で固着したり、最悪の場合は切れてしまうことがあります。

  • 症状の見分け方
    レバーを引いた時の手応えがいつもより軽い、または全く抵抗がない場合は、ワイヤーが切れている可能性が高いです。逆に、非常に硬くて引けない場合は、ワイヤーが固着していることが考えられます。このような場合は、無理に力を加えるとワイヤーが切れてしまう恐れがあるので注意が必要です。

よくある原因②:給油口のフタ(リッド)部分の不具合

給油口のフタ(フューエルリッド)側にも、開かなくなる原因が潜んでいることがあります。具体的には、フタのロックを解除するための爪(アクチュエーター)や、フタを押し出すためのバネの不具合です。

  • 症状の見分け方
    レバーを引いた時に「カチャ」という作動音はするものの、フタが少しも浮き上がらない場合、この部分の不具合が疑われます。ロック自体は解除されているのに、フタを外に押し出す力が弱っている状態です。誰かにレバーを引いてもらいながら、自分はフタのあたりを軽く叩いたり、少し引っ張ったりすると開くことがあります。

よくある原因③:冬場の凍結

特に寒い地域や冬の朝方に多いのが、給油口周りの水分が凍結してフタが開かなくなるケースです。洗車後や雨が降った後、気温が氷点下に下がると、フタの隙間に入り込んだ水分が凍りつき、フタを固めてしまいます。

  • 症状の見分け方
    気温が低い日に突然開かなくなった場合は、まず凍結を疑いましょう。フタの隙間に氷が張っているのが見えることもあります。この場合、無理やりこじ開けようとすると塗装を傷つけたり、フタを破損させたりする危険があります。焦らず、ぬるま湯をかけるなどして氷を溶かすのが有効ですが、熱湯は塗装を傷める可能性があるので避けてください。

意外な原因:半ドアや集中ドアロック

これは旧型・新型問わず起こりうることですが、車のシステムが関係している場合があります。例えば、一部の車種では安全上の理由から、スライドドアなどが完全に閉まっていない(半ドア状態)と給油口が開かないように設計されていることがあります。

  • 症状の見分け方
    給油口が開かない場合、一度全てのドアがきちんと閉まっているか確認してみましょう。 特にスライドドアは半ドアになりやすいので注意が必要です。一度、集中ドアロックを操作して施錠・解錠を繰り返すことで、ロック機構が正常に作動して開くようになることもあります。

緊急時!手動で給油口を開ける方法

ガソリンスタンドに着いて、いざ給油しようとしたら給油口が開かない…これは非常に困る状況です。しかし、多くの車には、このような緊急時に備えて手動で給油口を開けるための応急処置方法が用意されています。ここでは、旧型フリードで給油口がどうしても開かない場合の最終手段について解説します。

応急処置の前に確認すること

手動での解放作業は、あくまで緊急時の応急処置です。作業に慣れていないと内装を傷つけてしまう可能性もあるため、まずは以下の点を確認してください。

  • 本当に他の原因ではないか?:ドアがきちんと閉まっているか、凍結していないかなど、前述の簡単な原因を再度チェックしましょう。
  • 車の取扱説明書を確認する:車種や年式によって手動での開け方が異なる場合があります。可能であれば、車載の取扱説明書で正しい手順を確認するのが最も安全です。

これらの確認をしても開かない場合に、これから説明する手動操作を試みてください。

ラゲッジスペースからの手動操作手順

旧型フリードの給油口を手動で開けるには、ラゲッジスペース(荷室)の側面にある内装パネルの一部を外して操作する必要があります。

  1. ラゲッジスペースの荷物を降ろす
    作業スペースを確保するため、給油口がある側(左側)のラゲッジスペースの荷物を全て降ろします。
  2. 内装パネルのサービスホールを探す
    ラゲッジスペースの左側の壁(内張り)をよく見ると、手で開けられるような小さなフタや、切り欠きのある部分(サービスホール)があります。このカバーをマイナスドライバーや内張りはがしなどを使って慎重にこじ開けます。
  3. ワイヤーまたはレバーを見つけて操作する
    パネルの内部を覗き込むと、給油口のロック機構につながるワイヤーや、プラスチック製の小さなレバーが見えます。このワイヤーを引っ張るか、レバーをスライドさせることで、給油口のロックを強制的に解除することができます。どちらの方向に操作すれば良いかわからない場合は、少しずつ動かしてみて、外で「カチャ」と音がするか確認しながら行いましょう。
  4. 給油口が開いたことを確認する
    操作後、車外に出て給油口のフタが手で開けられるようになったかを確認します。無事に開けば、応急処置は完了です。

手動で開けた後の注意点

この方法はあくまで緊急措置であり、根本的な原因が解決したわけではありません。

一度手動で開けた後、再びフタを閉めると、また開かなくなる可能性が非常に高いです。そのため、応急処置で給油を済ませた後は、なるべく早くディーラーや整備工場に持ち込み、点検・修理を依頼しましょう。 原因がワイヤー切れなどの部品交換が必要な場合、放置しておくと毎回この面倒な作業が必要になってしまいます。

給油口に関するよくある質問(Q&A)

ここでは、フリードの給油口に関して、多くの人が疑問に思う点や知っておくと便利な豆知識をQ&A形式でまとめました。日頃の給油やメンテナンスの参考にしてください。

給油キャップの閉め忘れはどうなる?

万が一給油キャップを閉め忘れて走行してしまった場合、いくつかの問題が発生する可能性があります。まず、燃料が漏れ出す危険があります。 特にカーブや坂道では、遠心力や傾きでガソリンが給油口からこぼれ、車体にかかったり、路面に垂れたりすることがあります。ガソリンは非常に引火性が高いため、大変危険です。

また、最近の車は燃料タンク内を密閉して圧力を管理しているため、キャップが開いているとシステムが異常を検知し、エンジン警告灯が点灯することがあります。さらに、タンク内に雨水やゴミなどの異物が混入し、エンジントラブルの原因となる可能性も否定できません。給油後は必ず「カチッ」と音がするまでキャップを締める習慣をつけましょう。

給油口の種類は左右どちら?見分け方は?

フリードの給油口は、車体の左側後方にあります。 しかし、レンタカーや友人の車など、普段乗り慣れない車に乗った際、「給油口は右だっけ?左だっけ?」と迷うことがあります。

そんな時に役立つのが、運転席のメーター内にある燃料計のマークです。よく見ると、ガソリンスタンドの給油機マークの横に、小さな三角形(▲)の矢印が描かれています。この矢印が指している方向が、その車の給油口がある側を示しています。フリードの場合は、この矢印が左側を向いているはずです。セルフのガソリンスタンドに入る際は、この矢印を確認して給油機に寄せるとスムーズです。

修理が必要な場合の費用目安は?

給油口が開かないトラブルがワイヤーの固着や切れ、あるいはロック機構(アクチュエーター)の故障だった場合、修理が必要になります。 修理費用は、故障の原因や交換する部品、依頼する工場によって変動しますが、一般的な目安は以下の通りです。

  • ワイヤーの交換
    部品代は数千円程度ですが、ワイヤーが車内を通っているため、交換作業の工賃が高くなる傾向があります。合計で1万円〜2万円程度が目安です。
  • ロック機構(アクチュエーター)の交換
    電動式のロック機構などが故障した場合、部品代が高くなることがあります。 こちらも工賃と合わせて1万5千円〜3万円程度を見ておくと良いでしょう。

いずれの場合も、まずはディーラーや信頼できる整備工場に見積もりを依頼することをおすすめします。放置しても良いことはないので、不具合に気づいたら早めに対処しましょう。

まとめ:旧型フリードの給油口の開け方をマスターして安心ドライブ

この記事では、「フリード 給油口 開け方 旧型」というキーワードを元に、旧型フリードの給油に関する様々な情報をお届けしました。

  • 旧型フリードの給油口は、運転席の右下足元にあるレバーを引いて開ける「レバー式」です。
  • 給油の手順は「エンジン停止→レバーを引く→キャップを開ける→給油→キャップを締める→フタを閉める」が基本です。
  • 新型フリードは、車外からフタを直接押す「プッシュオープン式」へと変更されています。
  • 給油口が開かない原因は、ワイヤーの不具合、フタ部分の故障、凍結などが考えられます。
  • 緊急時には、ラゲッジスペースの内張りを外し、手動でロックを解除する方法があります。
  • 給油口のトラブルは放置せず、早めに専門の工場で点検・修理をしてもらいましょう。

最初は少し戸惑うかもしれませんが、一度場所と手順を覚えてしまえば、旧型フリードの給油は決して難しいものではありません。万が一のトラブルにも、原因と対処法を知っておけば冷静に対応できます。この記事が、あなたの快適なフリードライフの一助となれば幸いです。

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