コペンのトランク容量は?オープン時の広さから収納術まで詳しく解説

車種別インプレッション

軽快な走りと愛らしいデザインで人気のオープンカー、ダイハツ・コペン。その魅力に惹かれる一方で、「2人乗りだし、荷物は全然積めないのでは?」と、特にトランク容量に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。普段の買い物から、ちょっとした旅行まで、車にはある程度の積載性が求められるものです

この記事では、そんなコペンのトランク容量について、基本スペックから具体的な積載例、さらには収納力をアップさせる工夫まで、わかりやすく徹底的に解説します。この記事を読めば、コペンのトランクに関する疑問が解消され、あなたのカーライフがより具体的にイメージできるようになるはずです。

コペンのトランク容量はどれくらい?基本スペックをチェック

コペンはそのコンパクトなボディからは想像しにくいかもしれませんが、工夫次第で見た目以上に荷物を積むことが可能です。特に重要なのが、ルーフを開けているか閉じているかで、トランクの容量が劇的に変化する点です。ここではまず、基本的なスペックとして、ルーフの状態による容量の違いや、初代モデルとの比較を見ていきましょう。

ルーフクローズ時のトランク容量

ルーフを閉じている状態のコペンは、驚くほど広いトランクスペースを確保しています。

2014年以降に登場した2代目コペン(LA400K)のルーフクローズ時のトランク容量は約210リットルです。 この数値は、日常的な利用シーンにおいて十分な広さと言えるでしょう。

具体的な寸法としては、以下のようになっています。

  • 深さ: 350mm~400mm
  • 奥行き: 900mm
  • 横幅: 750mm~1300mm

このスペースがあれば、スーパーでの買い物はもちろん、大型のキャリーバッグや、サイズによっては折りたたみ自転車まで積載可能です。 さらに、メーカーのカタログでは「9インチのゴルフバッグ1個を収納可能」とうたわれており、趣味の道具を積んで出かけることもできます。 車高が低いスポーツカーのため深さこそ限られますが、奥行きと横幅がしっかり確保されているのが特徴です。

ルーフオープン時のトランク容量

コペンの最大の特徴である電動開閉式ルーフ「アクティブトップ」。このルーフを開けてオープン状態にすると、屋根がトランク内に格納されるため、積載スペースは大幅に制限されます。

ルーフオープン時に荷物を積めるのは、格納された屋根の影響を受けない奥のスペースに限られます。 具体的な容量の数値は公表されていませんが、日常のちょっとした買い物袋や、ブリーフケース、トートバッグ程度であれば問題なく収納できます。

オープン走行をメインに考えるなら、この限られたスペースが実質的な積載量となります。

しかし、二人で旅行に行く場合など、荷物が多い時には工夫が必要です。 オープンエアの開放感と積載性はトレードオフの関係にあることを理解しておくことが大切です。

初代コペン(L880K)との比較

2002年から2012年まで販売された初代コペン(L880K)も、多くのファンに愛されています。 初代コペンのトランク容量も、現行モデル(LA400K)とほぼ同じスペックを持っています。

  • ルーフクローズ時: 最大210リットル
  • ルーフオープン時: 約14リットル

基本的な積載性能においては、初代と2代目で大きな差はありません。 どちらのモデルも、ルーフを閉じていれば十分なユーティリティスペースを確保しており、オープン時には積載量が大きく制限されるという特性を共有しています。 そのため、モデルの新旧よりも、ご自身のライフスタイルの中でオープン走行をどれだけ重視するかによって、トランクの使い勝手の評価が変わってくると言えるでしょう。

コペンのトランクに実際に積める荷物は?

スペック上の数値だけでは、なかなか実際の使い勝手はイメージしにくいものです。ここでは、具体的な利用シーンを想定して、「日常の買い物」「1泊2日の旅行」「ゴルフ」といった場面で、コペンのトランクにどれくらいの荷物が積めるのかを検証していきます。

日常の買い物で積めるもの

コペンは、日常の買い物においても非常に便利な車です。 特にルーフを閉じた状態であれば、トランク容量の心配はほとんどありません。

スーパーでのまとめ買いを想定してみましょう。2リットルのペットボトル6本入りの箱を基準にすると、トランクには楽々収納でき、さらに他の食料品を入れるスペースも十分にあります。

ただし、オープン走行を楽しみたい場合は注意が必要です。格納されたルーフの下の限られたスペースに荷物を収める必要があります。 その場合でも、買い物袋1~2つ程度であれば問題なく積むことができます。 もし買い物の量が多くなってしまったら、帰りはルーフを閉じるという選択もできるのがコペンの便利な点です。

1泊2日の旅行は可能?

「コペンで旅行に行きたい」と考える方も多いでしょう。結論から言うと、1泊2日程度の旅行であれば、2人分の荷物も十分に積載可能です。

ルーフを閉じた状態であれば、中型のスーツケース1つと、ボストンバッグなどを組み合わせても余裕があります。 実際に、旅行用のキャリーバッグを積んで検証したユーザーも、その収納力に驚いています。

問題は、旅行先でオープン走行を楽しみたい場合です。この場合、荷物はトランクの限られたスペースに収めなければなりません。

解決策としては、荷物を小さくまとめる工夫が重要になります。

例えば、大きなスーツケースではなく、小さめのソフトバッグやボストンバッグを2つ用意するなど、荷物の形状を工夫することで、オープン時でも収納しやすくなります。 また、後述するシート裏のスペースなどを活用するのも有効な手段です。

ゴルフバッグは積めるのか?

「2シーターのスポーツカーにゴルフバッグなんて積めるわけがない」と思われがちですが、コペンはルーフクローズ時に限り、ゴルフバッグを1個積むことが可能です。

メーカーによると、長さ45インチのゴルフクラブが入る9インチのゴルフバッグ1個を収納できるとされています。 ただし、これはゴルフバッグ単体での話で、シューズバッグやウェアバッグなどを一緒に積むのは難しいかもしれません。

また、ゴルフバッグの形状や大きさによっては収納できない場合もあるため、実際に購入を検討している方は、販売店でご自身のゴルフバッグが積めるか試してみることをお勧めします。 実際に積載したユーザーによると、バッグのヘッドカバーを外し、ドライバーなどの長いクラブを抜いて別に置くなどの工夫でなんとか収納できたという声もあります。 1人でゴルフに行くのであれば、助手席を利用するという手もあります。

もっと積みたい!コペンの収納力をアップさせる工夫

コペンのトランク容量には限りがありますが、いくつかの工夫を凝らすことで、その収納力をさらに引き出すことが可能です。ここでは、車内のデッドスペース活用法や便利な収納グッズについてご紹介します。少ないスペースを有効に使い、より快適なコペンライフを送りましょう。

トランクネットや収納ケースの活用

ルーフオープン時の限られたトランクスペースを有効活用するために、収納グッズが役立ちます。

例えば、トランク内に転がりやすい小物をまとめたい場合、トランクネットを取り付けることで、荷物を固定し、スペースを有効に使うことができます。また、百円ショップなどで手に入る書類ケースなどを活用して、工具類をトランクシート下の薄いスペースにすっきりと収納しているユーザーもいます。 このように整理することで、いざという時に工具をスムーズに取り出せるだけでなく、見た目もスマートになります。

デッドスペースを活かすアイデア

コペンの収納はトランクだけではありません。車内にも、工夫次第で活用できる「デッドスペース」が存在します。

その代表的な場所が、シートの後ろの空間です。 ここは意外と広く、薄いカバンや上着、折りたたみ傘などを置くのに便利なスペースです。 実際に、このスペースを確保するためにセンターパネルを取り外すなどのカスタムを行っているユーザーもいます。

特に2人で旅行に行く際には、このシート裏スペースが貴重な収納場所となります。

オープン走行中でも荷物が飛んでいかないよう、しっかりと固定する工夫は必要ですが、覚えておくと非常に便利なテクニックです。

助手席やシートバックポケットも有効活用

1人でのドライブであれば、助手席がまるごと大きな収納スペースになります。大きな荷物や、すぐに取り出したいものを置くのに最適です。

また、2人で乗車している場合でも、車内の細かな収納スペースを活用することで、快適性を高めることができます。

収納スペース 特徴と活用例
グローブボックス 車検証や取扱説明書のほか、ティッシュやマスクなど小物の収納に便利です。ロック機能付きなのでオープン時も安心です。
センターコンソールボックス 小さめですが、鍵や小銭入れなど、すぐに取り出したいものを入れるのに役立ちます。
ドアポケット(メッシュタイプ) 奥行きはあまりありませんが、地図や薄い雑誌などを入れるのに適しています。
バックパネルポケット シートの後ろ、カップホルダーの上部にあるメッシュポケットです。 帽子などの小物を入れておくのに便利です。

さらに、市販のサイド収納ボックスドリンクホルダー兼小物入れなどを追加することで、スマートフォンや鍵などの定位置を作ることができ、車内をすっきりと保つことができます。

ライバル車とのトランク容量比較

コペンの購入を検討する際、他の軽オープンスポーツカーや、コンパクトなオープンカーの積載性も気になるポイントです。ここでは、直接的なライバルであるホンダ「S660」と、少しクラスは異なりますが人気のオープンカーであるマツダ「ロードスター」のトランク容量と比較してみましょう。

ホンダ S660との比較

コペンと同じ軽自動車規格のオープンスポーツカーとして、常に比較対象となるのがホンダの「S660」です。

S660はエンジンを車体中央に置く「ミッドシップ(MR)」レイアウトを採用しているため、後部にトランクルームがありません。 荷物を積むスペースは、フロントフード内にあるユーティリティボックスのみです。

このボックスは、本来取り外したルーフ(ロールトップ)を収納するためのスペースであり、その容量は約48リットルと非常に限られています。 日常の買い物でも収納スペースに困ることがあり、長距離の旅行にはあまり向いていないとされています。

実用性や積載性という観点では、ルーフクローズ時に大きなトランクスペースを確保できるコペンが圧倒的に有利です。 電動でルーフを開閉できる手軽さも、手動でロールトップを脱着するS660に対するコペンの大きなアドバンテージと言えるでしょう。

マツダ ロードスターとの比較

軽自動車という枠を超えて、小型オープンスポーツカーとして絶大な人気を誇るのがマツダの「ロードスター」です。

ロードスター(ND型)のトランク容量は約130リットルです。 これはコペンのルーフクローズ時(約210L)よりも小さい数値ですが、ロードスターはソフトトップ(幌)を採用しているため、ルーフの開閉状態にかかわらず、常に同じ容量のトランクスペースを利用できるのが大きなメリットです。

旅行先で気軽にオープン走行を楽しみたい、荷物の量を気にせずにドライブしたいというニーズには、ロードスターの方が適していると言えるかもしれません。

ただし、コペンは軽自動車ならではの経済性やコンパクトなボディによる取り回しの良さという魅力があります。どちらの車が優れているというわけではなく、ご自身の使い方や何を重視するかによって最適な選択は変わってきます。

まとめ:コペンのトランク容量を理解してカーライフを楽しもう

この記事では、ダイハツ・コペンのトランク容量について、多角的に解説してきました。

  • ルーフクローズ時は、ゴルフバッグも積める約210リットルという十分な容量を確保。
  • ルーフオープン時は、屋根が格納されるため積載スペースは大幅に減少するものの、日常の手荷物程度なら収納可能。
  • ライバルのS660と比較すると、実用性・積載性は圧倒的にコペンが有利
  • シート裏のスペース活用や収納グッズを駆使することで、収納力をさらに高めることができる

コペンは「荷物が積めない」というイメージを持たれがちですが、その特性を正しく理解し、少しの工夫を加えれば、日常使いから旅行まで幅広く活躍してくれるポテンシャルを秘めています。オープンエアの爽快感と、見た目以上の実用性を両立したコペンで、あなただけの素敵なカーライフを実現してください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました