エクストレイルのバッテリー値段相場は?型式別の選び方と安く交換するコツ

エクストレイルのバッテリー値段相場は?型式別の選び方と安く交換するコツ
エクストレイルのバッテリー値段相場は?型式別の選び方と安く交換するコツ
愛車のメンテナンス&DIY

エクストレイルを所有していると、数年に一度必ずやってくるのがバッテリー交換のタイミングです。いざ交換しようと思っても、ディーラーで見積もりを取ってその高さに驚いた経験がある方も多いのではないでしょうか。特にアイドリングストップ車やハイブリッド車は、一般的な車よりもバッテリーの負荷が高く、専用の高性能なものが必要になります。

エクストレイルのバッテリー値段は、選ぶ製品や交換場所によって数万円単位で変わることも珍しくありません。この記事では、T31・T32・T33といった型式ごとの価格相場から、失敗しないバッテリーの選び方、さらに費用を賢く抑える具体的な方法まで、オーナーなら知っておきたい情報を分かりやすくお伝えします。

自分にぴったりのバッテリーを選んで、愛車との快適なドライブを続けましょう。車中泊やアウトドアを楽しむ方にとっても、バッテリーの状態は旅の安心感を左右する重要なポイントです。この記事を参考に、コストパフォーマンスに優れた最適な交換プランを見つけてみてください。

  1. エクストレイルのバッテリー値段を型式・グレード別に徹底比較
    1. 初代・2代目(T30・T31型)のバッテリー価格相場
    2. 3代目(T32型)ガソリン車・S-ハイブリッド車の価格相場
    3. 4代目(T33型)e-POWER車のバッテリー価格相場
    4. 購入場所による価格の差を一覧表でチェック
  2. 自分に合うエクストレイルバッテリーの正しい選び方
    1. 現在搭載されているバッテリーの型番を確認する
    2. アイドリングストップ車専用(ISS)バッテリーを選ぶ際の注意点
    3. 高性能バッテリー(パナソニック カオス等)を選ぶメリット
  3. エクストレイルのバッテリー寿命と交換時期を見極めるサイン
    1. エンジンのかかりが重く、始動に時間がかかる
    2. アイドリングストップ機能が作動しなくなる
    3. 電装品の動作不安定やヘッドライトの減光
  4. バッテリー交換費用を最大限に安く抑える具体的な方法
    1. ネット通販で購入して自分で交換(DIY)する
    2. カー用品店や整備工場への「持ち込み交換」を活用する
    3. 廃バッテリーの無料回収サービスを利用する
  5. エクストレイルのバッテリー交換時に注意すべき重要ポイント
    1. メモリーバックアップの必要性
    2. アイドリングストップ積算値のリセット(T32型など)
    3. e-POWER車(T33型)の補機バッテリー交換の特殊性
    4. 車中泊やアウトドア派なら「予備電源」の検討も
  6. エクストレイルのバッテリー値段を抑えて賢く交換するためのまとめ

エクストレイルのバッテリー値段を型式・グレード別に徹底比較

エクストレイルのバッテリー値段は、車の型式(世代)や搭載されているエンジンの種類によって大きく異なります。まずは、自分のエクストレイルがどのタイプに該当し、どれくらいの予算を見ておくべきかを確認しましょう。ここでは主要な型式ごとの相場を詳しく解説します。

初代・2代目(T30・T31型)のバッテリー価格相場

初代T30型や2代目T31型(ガソリン車)は、比較的スタンダードなバッテリーを搭載しています。アイドリングストップ機能がないモデルが多いため、バッテリー自体の構造がシンプルで、価格も比較的安価に抑えられるのが特徴です。ネット通販で購入すれば、1万円を切るものも見つかります。

一方で、T31型のクリーンディーゼル車(DNT31)は注意が必要です。ディーゼルエンジンは始動時に大きな電力を必要とするため、ガソリン車よりも大型で高性能なバッテリーが指定されています。そのため、ガソリン車用と比較すると数千円から1万円ほど値段が高くなる傾向にあります。

ディーラーで交換を依頼した場合は、工賃込みで2万円から3万円程度が一般的です。カー用品店であれば1.5万円から2.5万円ほど、ネット通販を活用してDIYで交換するなら1万円前後での対応も十分に可能です。年式が古くなっている場合は、他の電装系への負担も考えて、信頼性の高いブランドを選ぶのがおすすめです。

3代目(T32型)ガソリン車・S-ハイブリッド車の価格相場

3代目となるT32型のエクストレイルは、多くがアイドリングストップ機能を搭載しています。アイドリングストップ車はエンジンの始動回数が非常に多いため、耐久性に優れた「ISS車用バッテリー」という専用品が必要です。この専用品は、従来のバッテリーよりも値段が高めに設定されています。

さらに、T32型の「S-ハイブリッド車」は注意が必要です。このモデルは大きなモーターを回すためのメインバッテリーとは別に、電装品を支えるためのサブバッテリーを積んでいる場合があります。特にメイン側は「S-95」といった大容量の型番が指定されており、ディーラー価格では4万円から5万円を超えることも珍しくありません。

ネット通販でパナソニックの「カオス」などの高性能モデルを探せば、2万円台で購入できることもあります。しかし、安価な海外製を選ぶと寿命が極端に短いリスクもあるため、性能ランクには妥協しないことが大切です。特に寒冷地仕様車の場合は、さらにランクの高いバッテリーが必要になるため、事前に型番をしっかり確認しましょう。

4代目(T33型)e-POWER車のバッテリー価格相場

現行モデルであるT33型エクストレイルは、全車が「e-POWER」を搭載した電動車です。走行用の高電圧リチウムイオンバッテリーとは別に、システムを起動させたり電装品(ナビやライトなど)を動かしたりするための「補機バッテリー」を搭載しています。この補機バッテリーが上がると、車を動かすことができなくなります。

T33型の補機バッテリーは、従来の液式バッテリーとは異なる「AGMバッテリー」や、欧州規格(EN規格)のバッテリーが採用されていることが多いです。これらは内部構造が特殊で、密閉性が高く、充電受け入れ性能が非常に高いのが特徴です。その分、一般的なバッテリーよりも値段は高価になりやすい傾向にあります。

ディーラーでの交換費用は、工賃を含めて4万円から6万円程度を見込んでおく必要があります。まだ新しい車種であるため、社外品の適合確認が慎重に行われている段階ですが、信頼できる有名メーカーの適合品を選べばネット購入で3万円前後に抑えられる可能性があります。e-POWER車の心臓部を支える重要な部品なので、安さだけで選ばないよう注意しましょう。

購入場所による価格の差を一覧表でチェック

エクストレイルのバッテリーをどこで購入するかによって、支払う総額は大きく変わります。安心感のディーラー、手軽なカー用品店、安さのネット通販と、それぞれの特徴を理解して選びましょう。おおよその費用目安を以下の表にまとめました。

購入・交換場所 費用の目安(T32型の場合) メリット デメリット
ディーラー 約40,000円〜55,000円 純正品の安心感、点検が丁寧 定価販売のため非常に高い
カー用品店 約25,000円〜40,000円 即日交換可能、種類を選べる 店舗により工賃や在庫が異なる
ネット通販 約15,000円〜25,000円 圧倒的に安い、高性能品が選べる 自分で交換するか持ち込み先を探す必要あり

このように、ネット通販とディーラーでは2倍以上の価格差が生じることがあります。予算を抑えたい場合は、自分で適合するバッテリーを調べてネットで購入し、馴染みの整備工場に持ち込む方法が最もバランスの良い選択と言えるでしょう。ただし、持ち込み工賃が割高になるケースもあるため事前の確認が必要です。

自分に合うエクストレイルバッテリーの正しい選び方

バッテリーを安く買いたいからといって、適当に選ぶのは危険です。エクストレイルには型式ごとに指定された規格があり、これを間違えると取り付けができなかったり、最悪の場合は故障の原因になったりします。ここでは、初心者の方でも間違えないための選び方のポイントを解説します。

現在搭載されているバッテリーの型番を確認する

最も確実な方法は、現在車に乗っているバッテリーの上面に記載されている数字やアルファベット(型番)を直接確認することです。例えば、ガソリン車であれば「80D23L」、アイドリングストップ車であれば「S-95」といった表記がされています。これと同じ、あるいは上位互換の型番を選べば間違いありません。

「80D23L」という表記を例に挙げると、「80」は性能ランク(数字が大きいほど高性能)、「D」は短側面のサイズ、「23」は長側面の長さ(cm単位)、「L」は端子の向きを表しています。特にサイズ(D23)と端子の向き(L)が異なると物理的に装着できないため、この部分は絶対に変えてはいけません。

アイドリングストップ車用の「S-95」などは、アルファベットがサイズを、数字が性能を表す独自の表記になっています。普通の車用バッテリーをアイドリングストップ車に載せると、すぐに寿命を迎えてしまうため、必ず専用の規格品を選ぶようにしましょう。ボンネットを開けて、スマホで写真を撮っておくと買い物時に便利です。

アイドリングストップ車専用(ISS)バッテリーを選ぶ際の注意点

T32型以降のエクストレイルに乗っている場合、その多くがアイドリングストップ車です。このタイプの車は、信号待ちなどでエンジンを停止させ、再始動するたびに大きな電流を消費します。また、走行中もこまめに充電と放電を繰り返すため、普通のバッテリーでは耐えられません。

アイドリングストップ車専用バッテリーは、急速充電性能(充電受入性)が非常に高く設計されています。もし間違えて標準車用のバッテリーを取り付けてしまうと、アイドリングストップ機能がすぐに作動しなくなったり、数ヶ月でバッテリーが上がってしまったりするトラブルが発生します。結果的に買い直すことになり、余計に費用がかさみます。

バッテリーのパッケージに「アイドリングストップ車対応」や「ISS用」と書かれていることを必ず確認してください。値段は少し高くなりますが、アイドリングストップ車本来の燃費性能を維持し、長期的に安定して使用するためには必須の選択です。最近では標準車とISS車の両方に対応した「兼用品」も増えています。

高性能バッテリー(パナソニック カオス等)を選ぶメリット

バッテリー選びの際、純正同等品よりもさらに上の性能を持つ「高性能バッテリー」が候補に上がることがあります。代表的なのが、パナソニックの「Blue Battery カオス(caos)」です。青い筐体が特徴的で、多くのエクストレイルオーナーに愛用されています。これらの高性能品を選ぶメリットは、単なる寿命の長さだけではありません。

まず、電気を蓄える容量が大きいため、電圧が安定します。これにより、オーディオの音質が向上したり、ヘッドライトの光が安定したりといった副次的な効果が期待できます。また、充電受入性能が高いため、短距離走行が多い方でもバッテリー上がりのリスクを減らすことができます。週末しか車に乗らないサンデードライバーにも心強い味方です。

値段は標準品よりも数千円高くなりますが、ネット通販で購入すれば、ディーラーの標準品よりも安く高性能品を手に入れることができます。特に車中泊でスマホの充電や電化製品を多用する方にとっては、容量の余裕は大きな安心感につながります。長期的なコストパフォーマンスを考えれば、高性能モデルを選ぶ価値は十分にあります。

バッテリーの型番にある「L」と「R」は、プラス端子の位置を示しています。これを見間違うと、車両側のケーブルが届かずに取り付け不可能となります。エクストレイルの多くは「L」タイプですが、必ず現物を確認してから購入しましょう。

エクストレイルのバッテリー寿命と交換時期を見極めるサイン

バッテリーは突然死することもありますが、多くの場合、寿命が近づくと何らかのサインを発しています。エクストレイルのような電子制御が多い車では、バッテリーの弱りが車の挙動に直接影響します。「まだ大丈夫」と過信せず、寿命のサインを見逃さないようにしましょう。

エンジンのかかりが重く、始動に時間がかかる

最も分かりやすい寿命のサインは、エンジン始動時のセルモーターの動きです。以前よりも「キュルキュル」という音が弱々しく感じたり、エンジンがかかるまでに時間がかかるようになったりしたら、電圧が低下している証拠です。特に気温が下がる冬場は、バッテリー内部の化学反応が鈍くなるため、この症状が顕著に現れます。

エクストレイルのガソリン車の場合、セルモーターを回すのに大きな電力を使うため、寿命の末期には始動時にメーターの照明が暗くなるなどの現象も併発します。また、T33型e-POWER車の場合は、システム起動時にエラーメッセージが出ることがあります。少しでも「いつもと違うな」と感じたら、すぐに点検することをおすすめします。

もし外出先でエンジンがかからなくなると、ロードサービスを呼ぶ手間や費用が発生してしまいます。バッテリーの平均的な寿命は2年〜3年、長くても5年程度と言われています。前回の交換から3年以上経過しており、始動に違和感がある場合は、値段を調べて早めに交換の準備を進めるのが賢明です。

アイドリングストップ機能が作動しなくなる

近年のエクストレイルにおいて、バッテリーの健康状態を測るバロメーターとなるのが「アイドリングストップ(ISS)」の作動状況です。ISSはバッテリーに十分な蓄電量と電圧がないと、車両側のコンピューターが「エンジンの再始動ができない可能性がある」と判断し、機能を強制的に停止させます。

以前は頻繁に信号待ちでエンジンが止まっていたのに、最近は条件を満たしていてもエンジンが止まらなくなった、という場合はバッテリーの寿命が近づいている可能性が高いです。また、マルチインフォメーションディスプレイに「アイドリングストップシステム故障」などの警告が出る場合も、バッテリーの電圧不足が原因であることが多々あります。

ISSが作動しない状態で走り続けると、本来の燃費性能を発揮できないだけでなく、バッテリーへの負担がさらに蓄積していきます。アイドリングストップ用のバッテリーは、急激に性能が落ちる特性があるため、「昨日まで動いていたのに今日突然上がった」という事態になりやすいのが特徴です。サインが出たら早めの対応を心がけましょう。

電装品の動作不安定やヘッドライトの減光

バッテリーが弱ってくると、車全体の電気供給が不安定になります。例えば、アイドリング中にヘッドライトの明るさが微妙に暗くなったり、パワーウィンドウの開閉スピードがいつもより遅く感じたりすることがあります。これは、オルタネーター(発電機)の発電だけでは電装品の消費電力を補いきれず、バッテリーが十分にサポートできていない状態です。

最近の車は電動パワーステアリングを採用しているため、電圧が低下するとハンドルの操作感がわずかに重く感じられることもあります。また、カーナビやオーディオの設定が突然リセットされたり、時計が遅れたりするなどの不可解な挙動もバッテリーの劣化が疑われる症状です。

さらに、バッテリー本体の外観をチェックすることも有効です。天板が膨らんでいたり、端子の周りに白い粉(希硫酸の結晶)が付着していたりする場合は、寿命を過ぎて過充電気味になっている恐れがあります。このような状態は液漏れや爆発のリスクもゼロではないため、直ちに交換を検討すべき危険なサインと言えます。

バッテリー液の量が「LOWER LEVEL」を下回っていないかも定期的に確認しましょう。液が減った状態で使い続けると、内部の極板が露出し、急速に劣化が進んでしまいます。

バッテリー交換費用を最大限に安く抑える具体的な方法

エクストレイルのバッテリー交換は、工夫次第で数万円の節約が可能です。ディーラーの言いなりにならず、自分で情報収集をして賢く選択することで、浮いたお金をガソリン代やアウトドアギアの購入に充てることができます。ここでは、具体的なコスト削減術を紹介します。

ネット通販で購入して自分で交換(DIY)する

最も費用を抑えられる方法は、Amazonや楽天市場などのネット通販でバッテリーを安く購入し、自分の手で交換することです。ネット通販では、実店舗よりも3割〜5割ほど安く販売されていることが多く、同じ予算でワンランク上の高性能バッテリー(パナソニックのカオスなど)を手に入れることも可能です。

自分で交換すれば、工賃(通常1,000円〜3,000円程度)も浮かせることができます。必要な工具は10mmのレンチ1本だけというケースが多く、手順さえ守れば作業自体は15分〜20分程度で終わります。ただし、バッテリーは非常に重いため、腰を痛めないよう注意が必要です。また、古いバッテリーの処分方法を事前に調べておく必要があります。

DIY交換の最大のメリットは、トータルコストを最小化できる点にあります。一方で、ショート(短絡)させて電装系を壊したり、バックアップを取らずに設定を消してしまったりするリスクも伴います。自信がない場合は無理をせず、次の「持ち込み交換」という選択肢を検討してみましょう。

カー用品店や整備工場への「持ち込み交換」を活用する

自分で作業するのは不安だけれど、バッテリー本体は安く買いたいという方におすすめなのが「持ち込み交換」です。ネットで購入したバッテリーを、近くのカー用品店や個人の整備工場に持ち込んで交換してもらう方法です。これなら、確実な作業と安さを両立させることができます。

大手カー用品店の中には、他店購入品の持ち込みを断っている店舗や、持ち込み工賃を通常より高く設定している店舗もあります。そのため、事前に電話で「ネットで買ったバッテリーを持ち込みたいが、工賃はいくらか」を確認しておくのがマナーです。地元の小規模な整備工場であれば、快く引き受けてくれるところも多いです。

持ち込み交換を利用すれば、プロの目で端子の腐食チェックなどもしてもらえるため安心感が違います。自分で行う手間やリスクを考えれば、数千円の工賃を払ってでもプロに任せる価値は十分にあります。特に、バックアップ電源などの専用機材を持っているプロなら、電子機器の設定消失を確実に防いでくれます。

廃バッテリーの無料回収サービスを利用する

意外と忘れがちなのが、交換し終わった「古いバッテリーの処分」です。バッテリーは有害物質を含むため、自治体の不燃ゴミとして出すことはできません。通常、ディーラーや用品店で交換すればそのまま引き取ってくれますが、DIYで交換した場合は自分で処分先を探す必要があります。

一部のカー用品店やガソリンスタンドでは、500円〜1,000円程度の処分費用を支払えば引き取ってくれます。しかし、もっとお得なのが「無料回収」を行っている業者を探すことです。バッテリーの内部には鉛などの資源が含まれているため、スクラップ業者や一部のネット通販ショップ(返送用伝票付き)では、無料で回収してくれるサービスがあります。

また、Amazonなどの一部のショップでは、新規購入者向けに古いバッテリーの「引き取りチケット」をセットで販売していることもあります。これを利用すれば、配送業者に渡すだけで処分が完了するため非常に手軽です。処分費用まで含めてトータルのコストを比較することが、真の節約につながります。

バッテリー節約術のまとめ

・ネット通販で「パナソニック カオス」や「ボッシュ」などのブランド品を安く探す。

・自分での交換が不安なら、事前に持ち込み工賃を確認した上で整備工場へ。

・古いバッテリーは無料回収サービスや、購入時の引き取り特典を利用して賢く処分する。

エクストレイルのバッテリー交換時に注意すべき重要ポイント

バッテリーを交換する際、ただ載せ替えるだけでは不十分な場合があります。特に電子制御が高度化しているT32型やT33型のエクストレイルでは、交換時の手順を誤ると車の機能に支障をきたす恐れがあります。作業前に必ず知っておくべき注意点をまとめました。

メモリーバックアップの必要性

バッテリーを外すと、車への電力供給が完全に遮断されます。これにより、カーナビの登録地点、オーディオの設定、パワーウィンドウのオート機能、時計などがリセットされてしまいます。さらに、エンジンを制御するコンピューター(ECU)の学習値も消えてしまい、交換直後にエンジンの回転が不安定になることもあります。

これらを防ぐために必要なのが「メモリーバックアップ」です。交換作業の間、OBD2コネクタやバッテリー端子に仮の電気を流し続けるツールを使用します。数千円で購入できる乾電池式のバックアップツールを使えば、初心者でも簡単に設定消失を防ぐことができます。設定の再構築の手間を考えれば、必須のアイテムと言えます。

もしバックアップを取らずに交換し、パワーウィンドウのオート機能が効かなくなった場合は、「リセット作業(初期設定)」が必要になります。これは窓を全閉状態で数秒間スイッチを保持するなど、車種ごとの特定操作で行えますが、知識がないと故障かと焦ってしまう原因になります。余計なトラブルを避けるためにも、バックアップは確実に行いましょう。

アイドリングストップ積算値のリセット(T32型など)

T32型などのアイドリングストップ車では、コンピューターがバッテリーの劣化具合を「放電積算量」として記録しています。新しいバッテリーに交換した際、この積算値をリセットしないと、車は「まだ古いバッテリーのままだ」と勘違いしてしまい、新品なのにアイドリングストップが作動しないことがあります。

このリセット作業は、ディーラーにある専用の診断機(コンサルツ)を繋いで行うのが一般的です。一部の車種では、特定の操作(イグニッションのON/OFFやスイッチ操作の組み合わせ)でセルフリセットができる場合もありますが、確実なのはプロに任せることです。ネット通販で買って自分で交換した場合でも、リセット作業だけをディーラーにお願いすることも可能です。

ただし、最近のバッテリー管理システムは、新品に交換してしばらく走行することで自動的に学習・リセットされるモデルも増えています。交換してすぐにアイドリングストップしなくても、数日様子を見て改善されるなら問題ありません。いつまでも作動しない場合は、積算値のリセットが必要なサインだと判断しましょう。

e-POWER車(T33型)の補機バッテリー交換の特殊性

現行のT33型エクストレイルe-POWERの場合、補機バッテリーの交換はより慎重に行う必要があります。e-POWERシステムは非常に精密な電圧管理を行っており、バッテリーの脱着によってシステムエラーを検知することがあります。また、補機バッテリーはトランク下などに配置されていることが多く、作業スペースも限られています。

特に注意したいのは、ガソリン車用の安価なバッテリーを流用しないことです。e-POWER車の補機バッテリーには、ガスを車外に逃がすための「排気ホース」が取り付けられていることがあり、これに対応した専用の密閉型(AGMなど)バッテリーでなければなりません。これを無視すると、車内に有害なガスが滞留する危険性があります。

T33型に関しては、まだDIYでの情報が少ないため、基本的にはディーラーや専門知識のあるショップでの交換を強く推奨します。もし自分で挑戦する場合は、必ずサービスマニュアルや適合表を熟読し、排気ホースの接続ミスがないか、バックアップは完璧かを確認してください。電動車のメンテナンスは、安全第一で考えることが重要です。

車中泊やアウトドア派なら「予備電源」の検討も

エクストレイルで車中泊やキャンプを楽しむ方にとって、バッテリー上がりは最も避けたいトラブルの一つです。エンジンを止めた状態でスマホの充電や照明、小型冷蔵庫などを使っていると、予想以上にバッテリーを消耗します。メインのバッテリーを酷使すると、翌朝エンジンがかからないという最悪の事態になりかねません。

そこでおすすめなのが、ポータブル電源を併用することです。車のバッテリー(メイン)とは完全に独立した電源を持つことで、車側のバッテリー上がりを気にせずに電気を使うことができます。最近では、走行中に車のシガーソケットからポータブル電源に充電できるモデルが主流です。これにより、車両バッテリーへの負荷を最小限に抑えることが可能です。

また、万が一のバッテリー上がりに備えて、モバイルバッテリーとしても使える「ジャンプスターター」を車載しておくと安心です。エクストレイルのようなSUVは、山奥や人里離れた場所へ行く機会も多いため、自力でエンジンを始動できる手段を持っておくことは、安全なカーライフを送るための必須条件と言えるでしょう。

エクストレイルのバッテリー値段を抑えて賢く交換するためのまとめ

まとめ
まとめ

エクストレイルのバッテリー交換は、車の性能を維持し、トラブルなく走り続けるために避けては通れないメンテナンスです。型式やグレードによって必要なバッテリーの規格は異なりますが、共通して言えるのは「どこで購入し、どう交換するか」で値段が大きく変わるということです。最後に、この記事の重要ポイントを振り返りましょう。

まず、値段を最も安く抑えたいならネット通販の活用が不可欠です。ディーラー価格の半額以下で、パナソニック「カオス」のような高性能バッテリーを手に入れることも可能です。T32型などのアイドリングストップ車であれば、必ず「ISS車専用」の型番(S-95など)を選んでください。ここを間違えると、寿命を縮めるだけでなく燃費も悪化してしまいます。

次に、交換作業については「DIY」か「持ち込み交換」がコストパフォーマンスに優れています。自分で作業する場合は、設定のリセットを防ぐためのメモリーバックアップを忘れずに行いましょう。また、T33型e-POWER車のように特殊なバッテリーを使用しているモデルは、無理をせずプロに任せるのも一つの手です。工賃を支払っても、トータルではディーラー交換より安く済むことがほとんどです。

バッテリーの寿命サインである「エンジン始動の重さ」や「アイドリングストップの停止」を感じたら、放置せずに早めの対応を心がけましょう。突然のバッテリー上がりで慌てて高い代金を支払うよりも、余裕を持ってネットで安く手配しておくのが最も賢い方法です。信頼できるバッテリーを選んで、あなた自身のエクストレイルとの冒険をより安全で快適なものにしてください。

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