日産セレナを運転している最中、メーターパネルに突然「ビックリマーク」が表示されると、多くの方が驚きや不安を感じるはずです。このマークは、車からの「異常がある」「注意してほしい」という重要なメッセージであり、放置すると重大な故障や事故につながる恐れもあります。
セレナには多くの電子制御システムが搭載されており、ビックリマークの種類も一つではありません。赤色や黄色といった色の違いや、マークが囲まれている形状によって、緊急性が大きく異なります。何が起きているのかを正しく理解し、冷静に対処することが大切です。
この記事では、セレナにビックリマークが出た際の原因や具体的な対処法、修理費用の目安などを分かりやすく解説します。家族でのドライブや車中泊を安心して楽しむために、正しい知識を身につけておきましょう。警告灯の意味を知ることで、トラブルへの不安を解消できるはずです。
セレナにビックリマークが表示される主な原因と警告灯の種類

セレナのメーターに表示されるビックリマークには、いくつかの種類があります。まずは、現在表示されているマークがどの色で、どのような形をしているのかを確認することが第一歩です。色の違いは緊急性の高さを示しており、これを知るだけで適切な初動対応が可能になります。
赤色のビックリマークは直ちに停車が必要なサイン
メーター内に「赤色のビックリマーク」が点灯した場合、それは緊急事態を知らせる合図です。主にブレーキシステムの異常や、重大な故障が発生している可能性が高いため、そのまま走行を続けるのは非常に危険です。ブレーキが効かなくなったり、走行中に制御不能になったりするリスクがあります。
赤色の警告灯は「直ちに安全な場所に停車し、点検を受けること」を強く求めています。セレナの場合、電動パーキングブレーキの故障やブレーキフルードの著しい減少などで点灯することが多いです。焦って急ブレーキを踏まず、周囲の状況を確認しながらゆっくりと安全な路肩に車を止めましょう。
もし走行中に赤色のマークが点灯したなら、無理をして目的地まで走ろうとしてはいけません。日産の販売店やロードサービスに連絡し、プロの判断を仰ぐことが最優先です。命に関わる重要なサインであることを認識し、迅速かつ冷静な対応を心がけてください。
黄色のビックリマークは早めの点検が必要なサイン
「黄色のビックリマーク」が点灯した場合は、赤色ほどの緊急性はないものの、システムに何らかの不具合や注意すべき状態が発生していることを示しています。すぐに車が動かなくなるわけではありませんが、そのまま放置しておくと故障が悪化したり、本来の走行性能が発揮できなかったりします。
このマークは、タイヤの空気圧低下や、先進安全装備の一時的な機能停止などで点灯することが一般的です。また、セレナに搭載されているe-POWERシステムやアイドリングストップシステムの軽微なエラーでも表示されます。黄色のランプは「注意を促すサイン」として捉え、早めにディーラー等で診てもらうようにしましょう。
黄色い警告灯の場合、一時的なセンサーの誤作動であれば再始動で消えることもあります。しかし、何度も点灯を繰り返す場合は目に見えない部分で摩耗や劣化が進んでいる証拠です。大きなトラブルに発展する前に、プロによる診断機を用いたチェックを受けるのが賢明です。
マスターウォーニングランプとインフォメーションディスプレイ
セレナのメーター中央付近に表示される、三角の中にビックリマークが入ったアイコンは「マスターウォーニングランプ」と呼ばれます。これは単体で原因を示すものではなく、他のシステムで何らかのメッセージが出ていることを知らせる「代表的な警告灯」の役割を果たしています。
このランプが点灯した際は、同時にメーター内のマルチインフォメーションディスプレイに具体的な内容が表示されているはずです。「半ドア」「燃料不足」「キーの電池残量低下」といった身近なものから、重大なシステム故障まで多岐にわたります。まずはディスプレイの文字や図をしっかり確認してください。
例えば、「インテリジェントキーがありません」という表示とともにマスターウォーニングが出ることもあります。これは故障ではなく、単に鍵を車内に置き忘れたり、電池が切れたりしているだけの場合も多いです。慌てずにディスプレイに表示されるガイダンスに従って対処を行いましょう。
【警告灯の色の意味まとめ】
・赤色:重大な故障。直ちに安全な場所へ停車が必要。
・黄色:注意または不具合。早急に点検・整備が必要。
・緑色/青色:システムが正常に作動中であることを示す表示灯。
e-POWER車特有の警告灯や表示について
セレナ e-POWERを所有している場合、ガソリン車にはない特有の警告灯が存在します。ハイブリッドシステムに関連する「EVシステム警告灯」や、モーター駆動に関わるエラーが表示されることがあります。これらは高電圧バッテリーやインバーターなどの重要な部品が関係しているため、注意が必要です。
特に、車両のシルエットにビックリマークが重なったようなマークが出た場合は、e-POWERシステム全体の異常を示しています。出力が制限されて加速が鈍くなったり、最悪の場合は走行不能になったりする可能性があります。電動車両ならではの精密な制御が行われているため、ユーザー自身での判断は避けましょう。
また、回生ブレーキの作動制限など、バッテリーの温度状況によって一時的に表示が出るケースもあります。取扱説明書に記載されているe-POWER専用の警告項目を事前に把握しておくと、万が一の際に落ち着いて対応できます。特殊なシステムだからこそ、専門の診断知識を持つディーラーでの確認が必須となります。
ブレーキシステムに関連する警告灯とその対応方法

セレナのビックリマークの中でも、特に出現頻度が高く、かつ重要度が高いのがブレーキに関連するものです。丸の中にビックリマークが入った形状((!))が一般的で、これには複数の意味が込められています。ブレーキは「止まる」という車の最も基本的な安全を支える部分ですので、正しい知識が欠かせません。
パーキングブレーキの解除忘れや作動状態の確認
最もよくあるケースが、パーキングブレーキ(サイドブレーキ)がかかったまま走行しようとした際の発報です。セレナはモデルによって足踏み式や電動パーキングブレーキを採用していますが、いずれも解除が不完全だと警告灯が赤く点灯し、ブザーで知らせてくれる仕組みになっています。
電動パーキングブレーキ(EPB)搭載車の場合、シートベルトを締めてアクセルを踏めば自動で解除される機能がありますが、ドアがしっかり閉まっていなかったり、ベルトを忘れていたりすると作動しないことがあります。この場合、まずは落ち着いてシフトレバー周りのスイッチを確認し、手動で解除を試みてください。
もし、しっかり解除操作を行っても警告灯が消えない場合は、スイッチ自体の故障やアクチュエーター(作動させる機械部分)の不具合が疑われます。無理に走り続けるとブレーキを引きずった状態になり、発熱や火災の原因にもなりかねませんので、速やかに点検を依頼する必要があります。
ブレーキフルード(作動油)の不足による警告
パーキングブレーキを解除しているのに警告灯が消えない場合、ブレーキフルードの不足が考えられます。ブレーキフルードはブレーキペダルを踏んだ力を各車輪に伝えるための液体で、これが一定量を下回ると「ブレーキ警告灯」が点灯します。これは非常に危険な状態のサインです。
フルードが不足する原因は、主に2つあります。一つはブレーキパッドが摩耗し、その分だけ液体が配管内に送り出されてタンク内の液面が下がること。もう一つは、ブレーキホースや配管から液体が漏れていることです。特に液漏れの場合は、突然ブレーキが全く効かなくなる「ペーパーロック現象」を引き起こす恐れがあります。
ボンネットを開けてリザーバータンクを確認し、液面が「MIN」のラインを下回っていないか見てみましょう。もし著しく減っているようであれば、走行を中止してレッカー搬送を検討すべき状況です。日常点検で液量を確認する習慣をつけておけば、このようなトラブルを未然に防ぐことができます。
ブレーキフルードは空気中の水分を吸収しやすい性質があり、劣化すると性能が落ちます。警告灯がついていなくても、車検ごとに交換するのが一般的です。
ABS(アンチロックブレーキシステム)の異常
急ブレーキ時にタイヤがロックするのを防ぐABSに異常が発生すると、専用の警告灯が点灯します。多くの場合は「ABS」という文字が表示されますが、モデルによってはビックリマークと併記されることもあります。ABSが故障しても通常のブレーキは作動しますが、滑りやすい路面での安全性が大幅に低下します。
ABSの不具合は、各車輪に取り付けられた速度センサーの汚れや断線、制御コンピューター(ABSアクチュエーター)の故障が主な原因です。特に雪道を走行した後にセンサーに泥や雪が詰まって一時的にエラーが出ることもありますが、乾燥した道路で点灯し続ける場合は部品の交換が必要になることが多いです。
ABS警告灯が点灯している状態では、本来の安全性能が100%発揮されません。緊急回避時の操作性に影響が出るため、放置せずに早めに修理を行いましょう。診断機を使えば、4輪のうちどのセンサーに不具合があるのかを特定できるため、整備工場でのチェックが解決への近道となります。
電動パーキングブレーキ特有のトラブルと解除方法
近年のセレナに多く採用されている電動パーキングブレーキは、電気モーターでブレーキをロックする仕組みです。便利な反面、バッテリー上がりの際や電気系のトラブルが発生すると、ブレーキが解除できなくなるというトラブルが起こり得ます。この際も黄色や赤色のビックリマークが点滅・点灯します。
バッテリー電圧が低下していると、モーターを動かすパワーが足りずエラーが出ることがあります。もしバッテリー上がりが原因であれば、ジャンプスターターなどでエンジンを始動し、電圧が安定すれば解除できる場合があります。しかし、モーター自体の固着や故障の場合は、現場での対応は困難です。
電動パーキングブレーキの警告灯が点滅している時は、システムが「現在の状態(ロック中か解除中か)」を正確に把握できていないエラー状態を指します。このまま無理に車を動かそうとすると、ブレーキシステムに過度な負荷がかかり高額な修理代がかかることもあるため、プロに任せるのが安心です。
走行性能や安全性に関わる黄色い警告灯の正体

セレナのメーターに現れる黄色いビックリマークは、走行を即座に停止させるほどではないものの、車のコンディションが万全ではないことを示しています。これらはセンサーによる監視結果を反映しており、気象条件や路面状況、あるいは部品の摩耗によって引き起こされるのが一般的です。
タイヤ空気圧低下の警告(TPMS)
セレナにはタイヤの空気圧を監視するシステム(TPMS)が搭載されているモデルがあります。タイヤの形の中にビックリマークが入った黄色い警告灯が点灯した場合、いずれかのタイヤの空気圧が規定値を下回っていることを示しています。これは燃費の悪化やバースト(破裂)事故を防ぐための重要な警告です。
空気圧は気温が下がると自然に低下するため、冬の始まりに点灯することがよくあります。また、釘などを踏んでゆっくり空気が抜ける「スローパンクチャー」の可能性も否定できません。点灯したらまずはガソリンスタンドなどで4輪すべての空気圧を確認し、指定の数値まで補充を行いましょう。
空気を補充してもすぐに再点灯する場合は、タイヤに傷がないか、バルブから漏れていないかを詳しくチェックする必要があります。スペアタイヤを装着した際も、センサーがないために警告灯がつくことがありますが、これは故障ではありません。安全なドライブのためにも、タイヤの状態には常に気を配っておきたいところです。
電動パワーステアリング(EPS)の不具合
ハンドル(ステアリング)の形にビックリマークが添えられた警告灯は、電動パワーステアリング(EPS)の異常を知らせるものです。これが点灯すると、ハンドルを操作する際のアシストが弱くなったり、完全に機能しなくなったりします。その結果、ハンドルが非常に重くなり、特に低速時の取り回しが困難になります。
主な原因としては、パワステモーターの過熱や電圧不足、トルクセンサーの故障などが挙げられます。据え切り(停車したままハンドルを回すこと)を長時間繰り返すと、保護機能が働いて一時的にアシストが停止し、警告灯がつくことがあります。この場合はしばらく時間を置くと復旧することが多いです。
しかし、走行中に点灯し、ハンドル操作に違和感がある場合はセンサーやコンピューターの故障が疑われます。セレナのようなミニバンは車重があるため、アシストなしでの運転は腕力が必要で非常に危険です。万が一の操作遅れを防ぐためにも、点灯を確認したら速やかにディーラーでの診断を受けましょう。
VDC(ビークルダイナミクスコントロール)の作動と異常
車が滑りやすい路面で姿勢を崩した際、自動でブレーキやエンジン出力を制御する「VDC」という機能があります。車が蛇行しているようなマークにビックリマークが重なる、あるいは「VDC OFF」の文字が出る場合は、このシステムに何らかの問題が生じています。
滑りやすい道でVDCが作動している最中にランプが「点滅」するのは正常な動作ですが、乾いた路面で「点灯」し続ける場合は異常です。ステアリング舵角センサーのズレや、車輪速センサーの故障などが考えられます。この状態では、横滑り防止機能が働かないため、雨の日やカーブでの安全性が低下します。
また、雪道からの脱出などで意図的にVDCをオフにするスイッチを操作した場合もランプがつきます。故障を疑う前に、スイッチを誤って押していないか確認してみましょう。異常点灯の場合は、他の安全装備(衝突被害軽減ブレーキ等)も連動して停止することが多いため、早めの対処が望まれます。
先進安全装備(プロパイロット等)の一時停止と汚れ
セレナの大きな魅力である「プロパイロット」などの先進安全装備に関連して、ビックリマークが表示されることがあります。これはシステム自体の故障ではなく、センサーであるカメラやレーダーが周囲の状況を正しく認識できない「一時的な停止」であることが多いのが特徴です。
例えば、フロントガラスのカメラ付近が曇っていたり、フロントグリルにあるエンブレム裏のレーダーが泥や雪で汚れていたりすると警告が出ます。また、強い逆光や激しい豪雨の際もシステムが限界を判断して機能を停止します。この場合、汚れを取り除いたり、天候が回復したりすれば自然に消灯します。
もし清掃しても消えない場合や、晴天時にも頻繁に停止メッセージが出る場合は、カメラの光軸ズレや内部基板の不具合が考えられます。高度な電子機器であるため、専用の設備を持つ工場での「エーミング(校正作業)」が必要です。安全に関わる部分ですので、信頼できるプロに任せることが大切です。
セレナ特有の電子デバイスやシステムトラブル

セレナはミニバンの中でも特に電子制御が進んでおり、便利な機能が多く搭載されています。その分、各デバイスに関連するエラーメッセージやビックリマークが出る機会も少なくありません。ここでは、オーナーが直面しやすい特有のトラブルについて見ていきましょう。
インテリジェントキーの電池切れや検知不能
キーの形をしたアイコンやビックリマークが出る原因として非常に多いのが、インテリジェントキーの電池消耗です。電池が弱くなってくると、車内にキーがあるにもかかわらず「キーが検知できません」という表示が出たり、エンジン(システム)の始動ができなくなったりします。
電池の寿命は一般的に1〜2年程度と言われていますが、スマートフォンの近くに置いておくと電波の干渉で消耗が早まることがあります。もし外出先で電池が切れてしまった場合は、キーをスタートボタンに直接近づけて押すことで始動が可能です。この操作はあくまで応急処置ですので、すぐに電池交換を行いましょう。
電池を交換しても改善しない場合は、車側の受信アンテナの不具合や、キー自体の故障の可能性があります。スペアキーでも同様の症状が出るかどうかを確認することで、原因が「キー」にあるのか「車側」にあるのかを切り分けることができます。不便を感じる前に早めの電池交換をおすすめします。
アイドリングストップシステムの不具合とバッテリー劣化
セレナには燃費向上のためのアイドリングストップ機能が備わっていますが、このシステムが正常に動作しないときにオレンジ色の警告灯やビックリマークが出ることがあります。多くの場合、原因は「メインバッテリーの劣化」に集約されます。
アイドリングストップを頻繁に行う車はバッテリーへの負荷が非常に大きく、電圧が一定以下になるとシステムが保護のために停止します。メーターに「アイドリングストップ不可」といったメッセージが出る場合、それはバッテリーの交換時期を知らせるサインです。セレナは専用の高性能バッテリーを使用しているため、一般的なものより寿命が短く感じられることもあります。
また、バッテリーを交換した際には、車のコンピューターにある「放電電流積算値」をリセットする必要があります。これを忘れると、新しいバッテリーにしても警告が消えないことがあります。DIYで交換する際は注意が必要なポイントです。定期的な電圧チェックを行い、突然のエンジン始動不能を防ぎましょう。
セレナ(C26型など)にはメインとサブの2つのバッテリーが搭載されているモデルがあります。どちらかが弱ってもエラーが出るため、両方の点検が必要です。
e-Pedal(イーペダル)の不具合と操作上の注意点
e-POWER車に搭載されている「e-Pedal」は、アクセルペダル一つで加減速をコントロールできる便利な機能です。しかし、このシステムにエラーが発生すると、ビックリマークとともに警告が表示されます。e-Pedalは油圧ブレーキと回生ブレーキを高度に連携させているため、システムが複雑です。
例えば、急な下り坂でブレーキが過熱したり、システムの処理能力を超えた急激な操作を行ったりすると、安全のために機能が解除されることがあります。この際に出る警告は、ドライバーに「通常のブレーキペダルで操作してください」と促すためのものです。故障ではない場合もありますが、頻発するなら制御プログラムのアップデートや点検が必要です。
もしe-Pedalの警告灯がついたまま消えない場合は、モーターの回生制御やブレーキアクチュエーターに問題が生じている可能性があります。運転感覚が大きく変わるため、パニックにならずに通常のフットブレーキで速度を調整し、安全な場所へ移動しましょう。電子制御に頼りすぎず、基本のブレーキ操作を忘れないことが肝要です。
12Vバッテリーの電圧低下とハイブリッドシステムへの影響
e-POWER車やハイブリッド車であっても、システムを起動させるための「12V補機バッテリー」を搭載しています。このバッテリーの電圧が低下すると、ハイブリッドシステム全体に影響を及ぼし、様々なビックリマークや警告メッセージが乱舞する原因となります。これは電子機器が不安定になるためです。
駆動用バッテリーが満充電であっても、12Vバッテリーが上がってしまうとシステムを起動(READY状態に)することができません。冬場の冷え込みや、長時間車を使用しなかった後に発生しやすいトラブルです。メーターに「システム故障」と大々的に表示されても、実は原因が12Vバッテリーの寿命だったというケースは多々あります。
12Vバッテリーが弱ると、センサー類が誤作動を起こしやすくなり、本来故障していない箇所まで異常と判定されることがあります。警告灯がたくさんついてしまったときは、まずバッテリー電圧を疑ってみるのが診断のセオリーです。3年程度を目安に定期交換を行うことで、多くのトラブルを未然に防げます。
警告灯がついた時の具体的な対処手順と費用目安

実際にセレナのメーターにビックリマークが出てしまったら、どのように動くべきでしょうか。焦りは禁物ですが、迅速な判断が求められます。ここでは、いざという時の具体的なアクションプランと、気になる修理費用の目安について解説します。
安全な場所への停車と取扱説明書の確認
走行中に警告灯が点灯したら、まずはパニックにならず、周囲の安全を確認して路肩や駐車場などの安全な場所に車を止めましょう。特に赤色のビックリマークの場合は、無理をせず最短距離で停車することが重要です。ハザードランプを点灯させ、後続車に異常を知らせることも忘れないでください。
停車後、まずはエンジン(システム)を一度切り、再始動してみます。一時的なコンピューターのバグであれば、これだけで消えることもあります。しかし、再始動しても消えない場合や、異音・異臭がする場合は、ダッシュボード内にある「取扱説明書」を開きましょう。警告灯の項目を見れば、そのマークが何を意味しているのか正確に把握できます。
説明書には「直ちに走行を中止してください」「すみやかに点検を受けてください」といった具体的な指示が記載されています。自己判断で「まだ走れる」と思い込むのが一番危険です。記載内容に従い、必要であればその場でディーラーや加入している保険のロードサービスへ電話を入れるようにしましょう。
日産ディーラーや整備工場への連絡と診断機によるチェック
警告灯がついたセレナを診断する場合、最新の「診断機(スキャンツール)」が必要不可欠です。現代の車はすべてのエラーがコンピューターに記録されており、専用の機器を接続することで、具体的にどの部品のどのセンサーが異常を検知したのかが一目で分かります。
街の一般的な整備工場でも診断は可能ですが、セレナ特有のe-POWERシステムやプロパイロットに関する深いエラー診断は、日産のディーラーで行うのが最も確実です。ディーラーには車種専用の高度な診断プログラムがあり、目に見えない不具合や今後故障しそうな箇所まで予見してくれることがあります。
電話で連絡する際は、「どのマークが、いつ、どのような状況で点灯したか」を詳しく伝えましょう。例えば「高速道路を走行中に黄色のビックリマークが出て、ハンドルが重くなった」といった情報は、メカニックが原因を特定するための大きな手がかりになります。落ち着いて状況を伝えることが、スムーズな修理に繋がります。
修理・部品交換にかかる費用の目安(ブレーキ・センサー類)
ビックリマークの原因が故障だった場合、気になるのは修理代金です。原因によって金額は大きく変わりますが、代表的な事例の費用目安をまとめました。これらはあくまで一般的な目安であり、年式や型式、故障の程度によって変動することをあらかじめご了承ください。
| 故障箇所・内容 | 修理費用の目安 | 主な原因 |
|---|---|---|
| ブレーキフルード補充・点検 | 3,000円 〜 10,000円 | 液量不足・経年劣化 |
| バッテリー交換(アイスト車用) | 25,000円 〜 45,000円 | 電圧低下・寿命 |
| ABSセンサー交換(1箇所) | 15,000円 〜 30,000円 | センサー断線・汚れ |
| タイヤ空気圧センサー交換 | 10,000円 〜 20,000円 | センサー内蔵電池切れ |
| 電動パワステユニット交換 | 100,000円 〜 200,000円 | モーター・基板故障 |
ブレーキフルードの補充やバッテリー交換程度であれば比較的安価に済みますが、コンピューターユニットや電動パワステなどの大掛かりな部品交換になると、10万円を超える高額修理になるケースもあります。早期発見・早期治療ができれば費用を抑えられることもあるため、放置は禁物です。
ロードサービスの活用とレッカー移動の判断基準
「赤色のビックリマークが点灯している」「異音がする」「ブレーキのタッチがおかしい」といった場合は、自走を諦めてレッカー移動を選択しましょう。無理に走って途中で止まってしまうと、二次被害を招く恐れがあります。多くの自動車保険には無料のロードサービスが付帯しているため、これを利用するのが賢い選択です。
保険会社のロードサービスは、多くの場合、数十キロ程度のレッカー移動が無料になります。また、外出先でのトラブルであれば、帰宅のための交通費や宿泊費をサポートしてくれる特約もあります。JAFに加入している場合も、迅速な救援が期待できるため、会員証を手元に用意しておきましょう。
レッカーを待つ間は、三角停止表示板や発炎筒を使用して安全を確保してください。特に夜間や高速道路上では、車外の安全な場所(ガードレールの外など)へ避難することが鉄則です。車の故障で命を落とすことがないよう、車両の保護よりも自身の安全確保を最優先に考えた行動をとってください。
セレナのビックリマーク点灯を防ぐ日頃のメンテナンス
警告灯が出てから慌てるのではなく、日頃からメンテナンスを行っておくことで、ビックリマークの点灯を最小限に抑えることができます。セレナのような精密な電子制御車にとって、定期的なケアは健康診断のようなものです。長く、安心して乗り続けるためのポイントを確認しましょう。
定期的な点検(12ヶ月点検・車検)の重要性
車検だけでなく、12ヶ月ごとの「法定点検」をしっかりと受けることが最も効果的な予防策です。車検は「その時点で安全基準を満たしているか」を見るものですが、法定点検は「次の点検まで安心して乗れるか」をチェックする予防整備の側面が強いからです。
点検時には、ブレーキパッドの残量やフルードの状態、各種センサーの異常履歴などをプロが隈なくチェックします。自分では気づかないような微細な不具合も、診断機を通せば早期に発見できるため、結果的に修理費用を抑えることにも繋がります。特に走行距離が多い方や、週末に家族で遠出をする方は、点検を欠かさないようにしましょう。
また、ディーラーの点検を受けることで、リコール情報の確認や最新の制御プログラムへのアップデートも同時に行われます。セレナのようなハイテクミニバンは、ソフト面での更新が走行安定性や安全性の維持に大きく寄与します。「点検代がもったいない」と考えず、安心を買うための投資だと捉えることが大切です。
バッテリーの状態チェックと早めの交換
前述の通り、セレナの警告灯トラブルの多くはバッテリーに起因します。アイドリングストップや電動スライドドア、ナビゲーション、そして高度な安全装備。現代の車は電気を大量に消費します。バッテリーが弱ると、各システムへの供給電圧が不安定になり、これが「偽の警告灯(誤作動)」を引き起こす原因となります。
ガソリンスタンドやカー用品店などで、無料でバッテリー診断を行ってくれるサービスを活用しましょう。専用のテスターを使えば、電圧だけでなく「健全性(劣化具合)」を数値で知ることができます。電圧が正常に見えても、始動時のパワーが落ちている場合は交換の検討が必要です。
特に、冬場や夏場のエアコン使用時はバッテリーへの負担が最大化します。3年以上交換していない場合は、ビックリマークが出る前に「予防交換」をしておくのがベスト




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