軽自動車の中でもトップクラスの人気を誇るスズキ ワゴンR。広々とした室内空間が魅力の一つですが、「窓の正確なサイズは?」「カーフィルムを自分で貼りたいけど、どのくらいの大きさが必要なの?」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。特に、カー用品を選ぶ際やDIYで車内をカスタマイズする際には、窓の寸法が重要になります。
この記事では、ワゴンRの窓サイズについて、歴代モデルごとの参考寸法から、その情報をどのように活用できるかまで、詳しく解説していきます。カーフィルムの施工、サンシェードやカーテンの選び方、さらには車中泊に役立つ目隠しの自作方法など、窓のサイズを知ることで広がるカーライフの楽しみ方をご紹介します。この記事を読めば、あなたのワゴンRがもっと快適で特別な一台になるヒントが見つかるはずです。
ワゴンRの窓サイズ一覧|世代別の参考寸法

ワゴンRの窓ガラスの正確な寸法は、公式サイトでは公表されていません。そのため、ここでは車種専用に販売されているカー用品の情報や、ユーザーによる実測値などを基にした参考サイズをご紹介します。ご自身でDIYなどを行う場合は、必ずメジャーで実測することをおすすめします。
現行モデル(MH85S/MH95S型・6代目)の窓サイズ
2017年から販売されている現行モデルは、先進の安全技術と優れた燃費性能で人気です。室内空間も広く、それに伴い窓も大きな設計になっています。
| ガラスの種類 | 横幅(約) | 高さ(約) | 備考 |
|---|---|---|---|
| フロントガラス | 120 cm | 85 cm | ドライブレコーダーやセンサー類の位置に注意が必要です。 |
| フロントドアガラス | 80 cm | 50 cm | 視界を妨げないよう、フィルム貼りなどには規制があります。 |
| リアドアガラス | 70 cm | 50 cm | プライバシーガラスが標準装備のグレードもあります。 |
| リアガラス | 115 cm | 45 cm | 熱線やワイパーの位置を考慮する必要があります。 |
先代モデル(MH35S/MH55S型・6代目)の窓サイズ
基本的な骨格は現行モデルと共通ですが、マイナーチェンジ前のモデルとして中古車市場でも人気があります。窓のサイズも現行モデルとほぼ同等と考えてよいでしょう。
| ガラスの種類 | 横幅(約) | 高さ(約) | 備考 |
|---|---|---|---|
| フロントガラス | 120 cm | 85 cm | こちらも安全装備のセンサー類に注意が必要です。 |
| フロントドアガラス | 80 cm | 50 cm | |
| リアドアガラス | 70 cm | 50 cm | |
| リアガラス | 115 cm | 45 cm |
人気の旧型モデル(MH34S/MH44S型・5代目)の窓サイズ
2012年から2017年にかけて販売された5代目モデルは、「エネチャージ」などの低燃費技術で注目を集めました。今なお多くのユーザーに愛されています。 このモデルのフロントサイドガラス(助手席側)については、窓枠下部が約107cm、上部が約148cmで、ガラス部分の高さは約41cm、内側からの計測で約40.5cmというユーザー情報があります。
| ガラスの種類 | 横幅(約) | 高さ(約) | 備考 |
|---|---|---|---|
| フロントガラス | 118 cm | 83 cm | |
| フロントドアガラス | 78 cm | 41 cm | 実測値に基づいた参考サイズです。 |
| リアドアガラス | 68 cm | 48 cm | |
| リアガラス | 110 cm | 43 cm |
さらに古いモデル(MH23S型など)の窓サイズについて
2008年から2012年まで販売された4代目のMH23S型も、中古車として根強い人気があります。 この世代も、車種専用のカット済みフィルムやサンシェードが販売されており、DIYでのカスタマイズが楽しめます。 サイズはMH34S型よりもわずかに小さい傾向にありますが、大きな差はありません。購入するカー用品がどの型式に対応しているかをしっかり確認することが重要です。
正確な窓サイズの測り方
DIYでフィルムを貼ったり、サンシェードを自作したりする場合には、ご自身での正確な採寸が不可欠です。
測る際のポイントは、ガラスの見える部分だけでなく、ウェザーストリップ(ゴム枠)に隠れている「飲み込み部分」も考慮することです。
- 準備するもの: 金属製のメジャー(柔らかいメジャーは誤差が出やすい)、マスキングテープ、ペン
- 横幅の測り方: ガラスの一番広い部分で、左右のゴムパッキンの内側から内側までの距離を測ります。
- 高さの測り方: 同じくガラスの一番高い部分で、上下のゴムパッキンの内側から内側までの距離を測ります。
- 飲み込み代の考慮: フィルムを貼る際は、測った寸法よりも上下左右に数mm〜1cm程度大きくカットすると、隙間なくきれいに貼ることができます。
- 複数回の計測: 測り間違いを防ぐため、同じ場所を2〜3回測り、数値が一致することを確認しましょう。
なぜワゴンRの窓サイズを知りたい?目的別活用法

ワゴンRの窓の大きさを調べるのには、いくつかの具体的な目的があります。ここでは、主な目的と、サイズ情報をどのように活かせるかをご紹介します。
DIYでのカーフィルム施工
そのためには、まず窓の正確なサイズを知ることが第一歩となります。サイズを測り、それに合わせてフィルムをカットする必要がありますが、最近では車種別にカット済みのフィルムも市販されています。 これらを利用すれば、面倒な型取りやカット作業を省略でき、初心者でもきれいに仕上げやすくなります。特に、熱線があるリアガラスは分割されているタイプが多く、作業がしやすいように工夫されています。 ワゴンRのMH35S/MH55S用やMH23S用、MH34S用など、多くのモデルに対応した商品が見つかります。
ぴったり合うサンシェード・カーテン選び
夏の強い日差しや紫外線から車内を守り、温度上昇を抑えるサンシェードは必須アイテムです。 また、プライバシー確保や防犯対策としてカーテンを取り付ける方もいるでしょう。これらのアイテムを選ぶ際に重要になるのが窓のサイズです。
汎用品も多くありますが、ワゴンR専用に設計されたサンシェードは、窓に隙間なくフィットするのが最大のメリットです。 光漏れを防ぎ、断熱効果や目隠し効果を最大限に発揮できます。 傘タイプの手軽なものから、吸盤でしっかり固定する本格的なものまで様々です。 購入前には、自分のワゴンRの年式や型式(MH35S/55S系など)に適合しているか、商品情報をしっかり確認しましょう。
車中泊用の目隠し・断熱シェードを自作する
最近人気の車中泊でも、窓のサイズ情報は非常に役立ちます。プライバシーの確保と外気温の影響を和らげるために、窓の目隠し(シェード)は不可欠です。
市販の車種専用シェードは高価な場合もありますが、窓のサイズさえ分かれば自作も可能です。ホームセンターなどで手に入る銀マットやプラスチック段ボール(プラダン)を使えば、安価で断熱性の高いシェードを作ることができます。
作り方は簡単で、まず新聞紙などで窓の型紙を取り、その型紙に合わせて銀マットなどをカットするだけ。少し大きめにカットして、窓枠にはめ込むようにすると、吸盤などがなくても固定できます。
ガラス交換時の参考情報として
万が一、飛び石などで窓ガラスが割れてしまった場合、交換費用がどれくらいかかるのか気になるところです。ガラス本体の価格は、その大きさに比例するわけではありませんが、おおよそのサイズ感を把握しておくことで、見積もりを取る際の参考になります。
特に、近年は衝突被害軽減ブレーキ用のカメラやセンサーがフロントガラスに装着されている車種が多く、そうした高機能ガラスは交換費用も高額になる傾向があります。自分のワゴンRにどのような機能が付いているかを知っておくためにも、窓周りの仕様に関心を持っておくことは大切です。
窓サイズを活かす!おすすめカー用品と選び方のポイント
窓のサイズが分かったら、次は実際にカー用品を選んでみましょう。ここでは、フィルム、サンシェード、カーテンといった人気アイテムの選び方について、それぞれの特徴を交えながら解説します。
【カーフィルム編】カット済みフィルムと汎用フィルム
カーフィルムには、自分でカットして使うロールタイプの「汎用フィルム」と、あらかじめ車種の窓形状に合わせてカットされた「カット済みフィルム」があります。
| 種類 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| カット済みフィルム | ・型取りやカットの手間が不要 |
・失敗のリスクが少ない
・初心者でも施工しやすい | ・汎用フィルムより割高
・対応車種が限られる場合がある |
| 汎用フィルム | ・価格が安い
・余ったフィルムを他の場所にも使える
・好きな形状にカットできる | ・型取りとカットに手間と技術が必要
・失敗して無駄にする可能性がある |
選び方のポイント
DIY初心者の方や、手間をかけずにきれいに仕上げたい方には、断然「カット済みフィルム」がおすすめです。 ワゴンRは人気車種のため、多くの歴代モデルに対応した商品が販売されています。
一方、費用をできるだけ抑えたい方や、小窓など特殊な場所に貼りたい場合は、汎用フィルムが適しています。どちらを選ぶにしても、フィルムの可視光線透過率(光を通す割合)や、紫外線(UV)カット率、赤外線(IR)カット率などの性能をよく確認して、目的に合ったものを選びましょう。
【サンシェード編】車種専用設計と汎用品
サンシェードもフィルムと同様に、ワゴンR専用に設計されたものと、様々な車種に使える汎用品があります。
| 種類 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 車種専用設計 | ・窓に隙間なくフィットする |
・遮光性、断熱性が高い
・見た目がすっきりしている | ・汎用品より価格が高い
・他の車には流用できない |
| 汎用品 | ・価格が安い
・多くの車種で使える
・傘タイプなど手軽なものが多い | ・窓との間に隙間ができやすい
・遮光性や断熱性が劣る場合がある |
選び方のポイント
一方、「ちょっとした日除けとして手軽に使いたい」「複数の車で使いまわしたい」という場合は、折りたたみ傘のような形状で手軽に設置できる汎用品が便利です。 汎用品を選ぶ際は、商品のサイズ表記(S/M/Lなど)とおおよその寸法を確認し、ご自身のワゴンRのフロントガラスサイズに近いものを選びましょう。
【カーテン編】取り付け方法と選び方の注意点
車内のプライバシー保護やドレスアップに役立つカーテン。選ぶ際には、取り付け方法をまず確認しましょう。
レールタイプ: 窓枠に両面テープなどでレールを取り付け、そこにカーテンを吊るす方式。開け閉めがスムーズで見た目も本格的ですが、取り付けに手間がかかります。
吸盤・マグネットタイプ: 窓や窓枠に直接吸盤やマグネットで固定する方式。取り付け・取り外しが簡単ですが、走行中に外れたり、隙間ができやすい場合があります。
選び方のポイント
後部座席で子供が着替えたり、授乳したりする目的であれば、しっかり目隠しできるレールタイプが安心です。ワゴンRのMH23Sのユーザーの中には、窓の寸法を測った上でカーテンレールを取り付けている方もいます。
一方で、必要な時だけ手軽に使いたいという場合は、吸盤タイプが便利です。カーテンを選ぶ際も、窓の高さと幅を測っておき、適合するサイズのものを探しましょう。大きすぎるとたるんでしまい、小さすぎると隙間ができてしまうので注意が必要です。
ワゴンRの窓にまつわる豆知識と注意点

最後に、ワゴンRの窓ガラスに関する少し専門的な情報や、フィルムを貼る際の法律上の注意点について解説します。
世代によって異なるガラスの機能(UVカット・IRカット)
最近の車は、単に透明なだけでなく、快適性を高めるための機能を持ったガラスが採用されています。
UVカットガラス: 日焼けの原因となる紫外線をカットするガラスです。多くの車種で標準装備されていますが、カット率はモデルやグレードによって異なります。
IRカットガラス: ジリジリとした暑さの原因となる赤外線をカットするガラスです。これを採用していると、夏場のエアコンの効きが良くなる効果が期待できます。
現行のワゴンRでは、フロントドアガラスにプレミアムUV&IRカットガラスが採用されているグレードもあります。ご自身の車のガラスにどのような機能があるかを知っておくと、フィルム選びの参考になります。例えば、UVカット機能がもともと高いガラスであれば、フィルムは遮熱性やプライバシー保護を重視して選ぶ、といった判断ができます。
プライバシーガラスの有無とフィルム選びの関係
プライバシーガラスとは、後部座席の窓などにもともと色が付けられているガラスのことです。外から車内が見えにくくなるため、プライバシー保護に役立ちます。
ワゴンRでも多くのグレードで後部座席に採用されています。このプライバシーガラスの上からカーフィルムを貼ると、フィルム単体の色よりもさらに濃くなる点に注意が必要です。
例えば、「可視光線透過率20%のフィルムを貼りたい」と考えていても、もともと色のついたプライバシーガラスに貼ると、仕上がりの透過率はそれ以下になります。夜間の視認性にも影響するため、特に濃い色のフィルムを選ぶ際は、仕上がりの濃さをイメージしておくことが大切です。
フィルム施工時の注意点と車検のルール
カーフィルムを貼る際には、法律(道路運送車両の保安基準)で定められたルールを守る必要があります。特に重要なのが、フロントガラスと運転席・助手席のサイドガラスです。
もともとのガラス自体が100%透明ではなく、若干色がついているため(透過率75%程度)、市販の透明な断熱フィルムなどを貼っただけでも、透過率が70%を下回ってしまう可能性があります。 透過率が70%未満になると車検に通らないだけでなく、整備不良として取り締まりの対象になる可能性もあります。
後部座席の窓ガラスやリアガラスには、基本的に透過率の規制はありません。 DIYでフィルムを貼る際は、貼る場所のルールを正しく理解しておきましょう。
まとめ:ワゴンRの窓サイズを理解して快適なカーライフを

この記事では、「ワゴンRの窓サイズ」をテーマに、歴代モデルの参考寸法から、その情報を活用したカー用品選び、DIYのポイントまで幅広く解説しました。
- ワゴンRの窓サイズは、公式サイトでは公表されていないため、実測するか、車種専用品の情報を参考にするのが基本です。
- 窓のサイズを知ることで、カーフィルム貼り、サンシェード選び、車中泊用の目隠し自作など、様々なカスタマイズに応用できます。
- カー用品は、隙間なくフィットする「車種専用品」と、手軽で安価な「汎用品」があり、目的に応じて選ぶことが大切です。
- 特にフロント周りのガラスにフィルムを貼る際は、可視光線透過率が70%以上という保安基準を守る必要があります。
ご自身のワゴンRの窓のサイズを把握することは、より快適で安全、そして個性的なカーライフを送るための第一歩です。この記事を参考に、あなたのワゴンRをさらに素敵な一台に仕上げてみてください。



コメント