ガソリンスタンドに到着して、「あれ、ワゴンRの給油口ってどうやって開けるんだっけ?」と焦った経験はありませんか?いつも乗っている車でも、ふとした瞬間に操作を忘れてしまったり、初めて乗る車であればなおさら戸惑ってしまいますよね。特にワゴンRは、世代を重ねてきた人気車種だからこそ、年式による違いがあるのか気になる方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、スズキ ワゴンRの給油口の開け方について、基本的な操作方法から、モデルごとのレバーの位置、そして「給油口が開かない!」といった緊急時のトラブル対処法まで、誰にでも分かりやすく解説していきます。この記事を最後まで読めば、もうガソリンスタンドで慌てる心配はありません。安心してスムーズに給油できるよう、ポイントをしっかり押さえていきましょう。
ワゴンRの給油口の開け方はとっても簡単!基本的な操作方法

ワゴンRの給油口を開ける方法は、決して難しいものではありません。近年のほとんどの車で採用されている「レバー式」となっており、いくつかのステップを覚えれば誰でも簡単に操作できます。 ここでは、給油口を開けるための基本的な流れを3つのステップに分けて詳しくご説明します。
運転席にある給油レバー(フューエルリッドオープナー)を探そう
まず、ワゴンRの給油口を開けるための給油レバー(フューエルリッドオープナー)を探しましょう。このレバーは、運転席の右側の足元付近に設置されているのが一般的です。 具体的には、アクセルペダルやブレーキペダルがある場所の右側、ドアの内張りとフロアマットの境界あたりに目を向けてみてください。
多くの場合、レバーにはガソリン給油機を模したマークが描かれているため、一目でそれと分かるはずです。 ボンネットを開けるレバーと隣接していることもありますが、給油機のマークを確認すれば間違うことはありません。初めてワゴンRに乗る方や、普段運転しない方が乗る場合は、まずこの位置を覚えておくと安心です。見つけにくい場合は、少し屈んで下から覗き込むと確認しやすいでしょう。
レバーを引くだけ!給油口が開く仕組み
給油レバーを見つけたら、あとはそのレバーを手前に引くだけです。軽い力で引けるように設計されていますので、無理に力を加える必要はありません。レバーを引くと、「カチッ」という小さな音とともに、車体左側後方にある給油口の蓋(フューエルリッド)のロックが解除されます。
ロックが外れると、蓋が少しだけ浮き上がった状態になります。 この状態になれば、あとは車から降りて、手で蓋を完全に開けるだけです。レバーを引いても蓋が開く音が聞こえない、または蓋が浮き上がってこない場合は、何らかの不具合が考えられます。その際の対処法については、後の章で詳しく解説します。
給油キャップの開け方と閉め方の注意点
給油口の蓋を開けたら、次に中の給油キャップを外します。給油キャップは、反時計回り(左回り)に回すと緩んで外れます。このとき、「シュー」という音がすることがありますが、これはタンク内のガソリンが気化した蒸気(ベーパガス)が外に出る音なので、特に心配する必要はありません。
外したキャップの置き場所に困る方もいますが、多くのスズキ車では、給油口の蓋の裏側にキャップを引っ掛けておくためのホルダーが設けられています。 これを利用すれば、キャップを地面に落として汚したり、ボディにぶつけて傷をつけたりする心配がありません。
給油が終わったら、キャップを時計回り(右回り)に回して閉めます。このとき、「カチッ」と音がするまでしっかりと回すことが非常に重要です。 この「カチッ」という音は、キャップが適正な力で締まったことを知らせる合図です。締め方が緩いと、走行中にガソリンが漏れたり、警告灯が点灯したりする原因にもなりますので、必ず音がするのを確認してください。
【モデル・年式別】ワゴンRの給油口レバーはどこにある?
長年にわたり愛されてきたワゴンRには、いくつかのモデルや派生車種が存在します。基本的な給油口の開け方は同じですが、「自分の乗っているモデルではレバーはどこ?」と疑問に思う方もいるかもしれません。ここでは、主要なモデル別に給油レバーの位置を具体的に見ていきましょう。
現行モデル(MH85S/MH95S型・6代目)の場合
2017年から販売されている現行モデルのワゴンR(型式:MH85S/MH95S)および、その派生モデルである「ワゴンRスティングレー」も、給油レバーの位置は従来と大きく変わっていません。
運転席に座って右足のすぐ横、フロアカーペットのあたりに、給油機のマークがついたレバーがあります。歴代モデルに乗り慣れている方であれば、迷うことなく見つけられるでしょう。デザインは洗練されていますが、操作の基本は一貫しているため、安心して給油作業が行えます。
先代モデル(MH34S/MH44S型・5代目)の場合
先代モデルにあたるワゴンR(型式:MH34S/MH44S)も、給油レバーの位置は現行モデルとほぼ同じです。運転席右下の、ドアに近い足元部分に設置されています。
この世代のワゴンRも非常に多くの方が利用していますが、操作方法は共通化されているため、年式が変わったからといって戸惑うことは少ないでしょう。ただし、年数が経過している車両の場合、後述するようなレバーやワイヤーの劣化によるトラブルが発生する可能性は少し高まるかもしれません。
ワゴンRスマイル(MX81S/MX91S型)の場合
スライドドアが特徴的な派生モデル「ワゴンRスマイル」は、内装のデザインが標準のワゴンRと少し異なりますが、給油口の開け方は同じレバー式です。
ただし、レバーの位置が少し異なり、運転席のダッシュボード下側、ハンドルの右脇あたりに配置されています。 足元ではなく、少し高い位置にあるのが特徴です。ワゴンRスマイルに初めて乗る際は、この点を覚えておくとスムーズに給油できます。
古い年式のモデルでの注意点
初代モデルから続く長い歴史の中で、ワゴンRの給油口レバーの位置は、運転席右下の足元というのが基本的なレイアウトです。しかし、古い年式のモデル、特にMH21S/MH22S型などでは、経年劣化によるトラブルの報告も散見されます。
例えば、レバーを引いても反応が鈍い、または全く開かないといった症状です。これは、レバーと給油口をつなぐワイヤーの固着や、蓋のロック部分の不具合が原因であることが多いです。もし古い年式のワゴンRに乗っていて給油口のトラブルが頻発するようであれば、一度整備工場で点検してもらうことをお勧めします。
突然のトラブル!ワゴンRの給油口が開かない原因と対処法

ガソリンスタンドで給油しようとした際に、レバーを引いても給油口が開かないと、非常に焦りますよね。ワゴンRの給油口が開かなくなるトラブルには、いくつかの原因が考えられます。ここでは、主な原因とその対処法について詳しく解説します。
よくある原因①:給油レバーのワイヤー固着やサビ
給油レバーと給油口のロック部分は、長いワイヤーで繋がっています。このワイヤーが経年劣化によってサビついたり、ゴミが詰まって動きが渋くなったりすることがあります。
【対処法】
この場合、一人で対処するのは少し難しいかもしれません。一人が給油レバーを引き続けた状態で、もう一人が給油口の蓋の隙間に爪や薄いカードなどを差し込み、少しこじ開けるようにすると開くことがあります。根本的な解決には、ワイヤーへの注油や交換が必要になるため、ディーラーや整備工場に相談するのが最も確実です。修理費用の目安としては、ワイヤー交換で1万円前後かかる場合があります。
よくある原因②:給油口の蓋(フューエルリッド)の建付け不良
給油口の蓋そのものや、ロックをかける爪の部分が変形したり、ゴミが挟まったりして、うまく開閉できなくなるケースです。特に、軽い接触などで蓋の周辺をぶつけてしまった場合に起こりやすいです。
【対処法】
まずは給油口の蓋の周りに小石や砂などの異物が挟まっていないか確認し、あれば取り除いてください。それでも開かない場合は、蓋のあたりを軽く手で押したり引いたりしながら、室内の給油レバーを操作してみてください。蓋の位置が少しずれることで、ロックが外れやすくなることがあります。ワゴンRのMH系では、蓋を押し返すための金属製の板バネがずれてしまい、開かなくなるトラブルも報告されています。
よくある原因③:寒冷地での凍結
冬場の寒い日や寒冷地では、洗車後や雨の後に給油口の隙間に残った水分が凍りつき、蓋が開かなくなることがあります。
【対処法】
この場合は、凍結が原因なので、氷を溶かせば解決します。ただし、熱湯をかけるのは絶対に避けてください。急激な温度変化で塗装が傷んだり、部品が変形したりする恐れがあります。人肌程度のぬるま湯をゆっくりとかけるか、車のエンジンをかけて暖房を入れ、車内全体が温まるのを待つと、ボディの熱で自然に解凍されることがあります。解凍後は、隙間の水分をしっかりと拭き取っておくことが再発防止に繋がります。
緊急時に手動で開ける方法は?
どうしても給油口が開かず、ガス欠の恐れがある場合の最終手段として、手動で開ける方法があります。
【対処法】
ワゴンRの場合、荷室(トランクスペース)の内張りを剥がすと、給油口のロック機構にアクセスできる場合があります。車種や年式によって異なりますが、給油口がある側の側面に、点検用の小さなカバーや、内張りを固定しているクリップがあるはずです。それを外し、内張りの内側に手を入れると、給油口につながるワイヤーやロック機構のレバーが見つかります。それを直接手で操作することで、ロックを解除できる可能性があります。
| トラブル原因 | 対処法 | 注意点 |
|---|---|---|
| ワイヤーの固着・サビ | 二人で協力し、レバーを引いたまま蓋をこじ開ける。整備工場で点検・修理を依頼する。 | 無理な力を加えると破損の恐れがある。 |
| 蓋の建付け不良 | 蓋の周りを確認し、異物を取り除く。蓋を押しながらレバーを操作する。 | 強く押しすぎないように注意する。 |
| 寒冷地での凍結 | ぬるま湯をかける。車内を暖めて自然解凍を待つ。 | 熱湯は絶対に使用しない。 |
| 緊急時 | 荷室の内張りを剥がして手動でロックを解除する。 | 内装を傷つけるリスクがあるため、最終手段とする。 |
給油口に関する豆知識とメンテナンス

ここでは、ワゴンRの給油をさらにスムーズにするための豆知識や、トラブルを未然に防ぐための簡単なメンテナンス方法をご紹介します。知っていると便利な情報ばかりですので、ぜひ参考にしてください。
給油口の位置は左右どっち?メーターパネルで確認する方法
セルフのガソリンスタンドに入ったとき、「あれ、この車の給油口は右だっけ?左だっけ?」と一瞬迷うことはありませんか。特にレンタカーや社用車など、乗り慣れない車ではよくあることです。ワゴンRの給油口は車体の左側にありますが、実は車を降りなくても簡単に確認する方法があります。
運転席のメーターパネル内にある燃料計を見てください。 ガソリン給油機をかたどったマークの横に、小さな三角形のマーク(◀︎ または ▶︎)が表示されているはずです。 この三角形が指している方向が、給油口のある側を示しています。 ワゴンRの場合は「◀︎」と表示されているので、左側に給油口があると一目で分かります。 この表示は2000年以降に発売されたほとんどの車に採用されており、メーカーを問わず使える便利な知識です。
給油キャップの閉め忘れを防ぐ工夫
給油キャップの閉め忘れは意外と多いミスです。先述の通り、閉め忘れると燃料漏れや警告灯点灯の原因になります。これを防ぐための工夫として、スズキ車には便利な機能が備わっています。
給油キャップを外したら、給油口の蓋(フューエルリッド)の裏側にあるホルダーに、キャップから伸びている紐(テザー)を引っ掛けましょう。 こうすることで、キャップがぶらぶらと揺れてボディに当たるのを防げるだけでなく、給油後に蓋を閉めようとするとキャップが邪魔になるため、閉め忘れに気づきやすくなります。 この一手間が、うっかりミスを防ぐのに非常に効果的です。
定期的な清掃でトラブルを予防しよう
給油口が開かなくなるトラブルの原因の一つに、ゴミやホコリの詰まりがあります。給油口周りは、雨水や泥、砂などが溜まりやすい場所です。これらの汚れを放置しておくと、蓋のヒンジ(蝶番)部分やロック機構の動きを悪くし、固着の原因となります。
トラブルを未然に防ぐためには、定期的な清掃が効果的です。洗車の際には、給油口の蓋を開けて、内側やヒンジ部分も忘れずに拭き掃除をしましょう。濡れた布で汚れを拭き取り、乾いた布で水分をしっかり拭き上げるだけで十分です。汚れがひどい場合は、使い古しの歯ブラシなどで優しくこするときれいになります。こうした簡単なメンテナンスを心掛けるだけで、給油口のトラブルを大幅に減らすことができます。
まとめ:ワゴンRの給油口の開け方をマスターして快適なカーライフを

この記事では、ワゴンRの給油口の開け方について、基本的な操作からトラブル時の対処法まで幅広く解説しました。最後に、重要なポイントを振り返ってみましょう。
- 基本的な開け方:運転席の右足元にある給油レバーを手前に引くだけです。
- キャップの操作:外したキャップは蓋の裏のホルダーへ。閉めるときは「カチッ」と音がするまで確実に回しましょう。
- モデルによる違い:ワゴンRスマイルはレバーの位置がハンドルの右脇になりますが、基本的な操作は同じです。
- 給油口の位置確認:メーター内の燃料計マークの横にある三角マーク(◀︎)で、車を降りずに左側だと確認できます。
- トラブル対処法:開かない原因は「ワイヤー固着」「建付け不良」「凍結」などが考えられます。落ち着いて原因に応じた対処を試みましょう。 どうしても開かない場合は、無理せず専門家に相談することが大切です。
ワゴンRの給油口の開け方は、一度覚えてしまえばとても簡単です。この記事で紹介した知識があれば、いざという時も慌てず、スマートに対応できるはずです。日頃の簡単なメンテナンスも取り入れて、快適で安全なカーライフをお楽しみください。



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