レクサスといえば、トヨタが世界に誇る高級車ブランドです。洗練されたデザイン、卓越した走行性能、そして圧倒的な静粛性で、多くの人々を魅了し続けています。所有すること自体がステータスとなるレクサスですが、「一番高いモデルは一体いくらなのだろう?」と疑問に思ったことはありませんか?
この記事では、現行モデルから過去に販売された伝説的なモデルまで、レクサスで一番高い車種は何か、その驚きの価格や特別な装備、そしてなぜそれほどまでに高価なのかを、誰にでもわかりやすく解説していきます。あなたの知らない、レクサスの奥深い世界を一緒に探求してみましょう。
レクサスで一番高いモデルは?頂点に立つのはこの車種!

レクサスには数々の高級車がラインナップされていますが、その頂点に立つモデルは時代とともに移り変わってきました。ここでは、過去に最も高価だった伝説のモデルと、現在のラインナップで最高価格を誇るモデルをご紹介します。
過去最高額は伝説のスーパーカー「LFA」
2010年からわずか2年間で世界限定500台のみが生産されたこの車は、当時の新車価格が3,750万円でした。 日本の量産モデルとしては過去最高額とも言われ、まさに伝説的な一台です。
LFAがこれほど高価なのには明確な理由があります。心臓部には、ヤマハと共同開発した4.8リッターV型10気筒エンジンを搭載し、その官能的なエンジンサウンドは「天使の咆哮」とも称されました。 ボディの多くにはカーボンファイバーが使用され、軽量化と高剛性を両立。 まさに、トヨタの技術の粋を集めて作られた究極のスーパーカーだったのです。その希少性と唯一無二の魅力から、現在の中古車市場では新車価格をはるかに上回る1億円以上の価格で取引されることも珍しくありません。
現行モデルの最高峰「LM」
LMは「ラグジュアリー・ムーバー」の頭文字から名付けられた、全く新しいタイプのショーファードリブン(専属の運転手が運転することを想定した車)です。 その価格は、4人乗り仕様の「LM500h EXECUTIVE」で2,010万円にもなります。
LMの最大の特徴は、後席の圧倒的な快適性と豪華さにあります。特に4人乗り仕様では、前席と後席を隔てる大型のパーティションが設置され、そこには48インチの大型ワイドディスプレイが備え付けられています。 リクライニング機能やマッサージ機能付きの独立したリアシートは、まるで飛行機のファーストクラスのような空間を演出します。移動時間をこれ以上ないほど贅沢なひとときへと変えてくれる、まさに走るスイートルームと呼ぶにふさわしい一台です。
オフロードの王者「LX」も高価格帯
LMと並んでレクサスの高価格帯を代表するのが、フラッグシップSUVの「LX」です。現行モデルの価格帯は1,250万円からで、最上級グレードの「LX600 “EXECUTIVE”」は2,000万円に達します。
LXは、世界中の過酷な道で高い信頼性を証明してきたトヨタ・ランドクルーザーと基本構造を共有しながら、レクサスならではの圧倒的な豪華さと快適性を融合させたモデルです。 どんな悪路でも走破できる力強さと、都会の街並みに映える洗練されたデザインを両立させています。特に4人乗り仕様の“EXECUTIVE”グレードは、後席に専用の快適装備が多数備わり、ショーファードリブンとしての需要にも応えることができます。 力強さと優雅さを兼ね備えた、まさにオフロードの王者と呼べる存在です。
【車種別】レクサスの価格ランキングTOP5

ここでは、2025年現在のレクサスの主要な現行モデルを、新車価格が高い順にランキング形式でご紹介します。それぞれのモデルが持つ個性や魅力にも触れていきます。
| 順位 | 車種名 | 最上級グレード価格(税込) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 1位 | LM | 20,100,000円 | 究極の快適性を追求したショーファードリブンミニバン |
| 2位 | LX | 20,000,000円 | 悪路走破性と豪華さを両立したフラッグシップSUV |
| 3位 | LS | 17,730,000円 | ブランドを象徴するフラッグシップセダン |
| 4位 | LC | 17,800,000円 | 優雅なデザインと走りを両立したフラッグシップクーペ |
| 5位 | RZ/RX | 約9,000,000円 | 先進性と実用性を兼ね備えた人気SUV |
※価格は2025年11月時点のメーカー希望小売価格を参考にしています。グレードやオプションによって変動します。
1位:LEXUS LM
堂々の1位は、前述の通り「走るスイートルーム」ことLMです。最上級グレード「LM500h EXECUTIVE」の価格は2,010万円。
このモデルは、単なる移動手段ではなく、移動空間そのものを最高級のおもてなしの場に変えることをコンセプトに開発されました。4人乗り仕様では、後席乗員のためだけに設計された広大なパーソナル空間が広がります。リクライニングやマッサージ機能はもちろん、大型ディスプレイや冷蔵庫、専用のタッチパネル式コントローラーなど、至れり尽くせりの装備が満載です。パワートレインには、力強く滑らかな走りを実現する2.4L直列4気筒ターボハイブリッドシステムを採用。乗り心地も徹底的にチューニングされており、路面の凹凸を感じさせない快適な移動を約束します。まさに、企業の重役やVIPを送迎するために生まれた、究極のショーファードリブンと言えるでしょう。
2位:LEXUS LX
2位には、レクサスのフラッグシップSUVであるLXがランクイン。最上級グレード「LX600 “EXECUTIVE”」の価格は2,000万円です。
LXの魅力は、どんな道でも進んでいける圧倒的な走破性能と、最高級の快適性を両立している点にあります。 伝統的なラダーフレーム構造を持つ強靭なシャシーに、パワフルな3.5リッターV6ツインターボエンジンを搭載。 これにより、オンロードでの快適なクルージングはもちろん、本格的なオフロード走行までこなすことができます。内装は、豪華な本革シートや天然木をふんだんに使用し、ラグジュアリーな空間を演出。特に4人乗りの“EXECUTIVE”は、後席に専用のコンソールやリクライニング機能が備わり、長距離移動でも疲労を感じさせません。 あらゆる道を制覇する力強さと、乗員を優しく包み込む優雅さを兼ね備えた、唯一無二のSUVです。
3位:LEXUS LS
3位は、レクサスブランドの原点であり、フラッグシップセダンとして君臨し続けるLSです。 最上級グレード「LS500h “EXECUTIVE”」は1,700万円を超えます。
初代モデルが1989年に登場して以来、LSは常に「静粛性と快適性の極致」を追求してきました。 現行モデルもその哲学を受け継ぎ、GA-Lプラットフォームによる優れた基本性能と、徹底した遮音・防振対策によって、まるで外界から隔絶されたかのような静かな室内空間を実現しています。インテリアには、日本の伝統工芸である切子細工や西陣織からインスピレーションを得た加飾が施されるなど、日本の「匠」の技が光ります。 もちろん、最新の先進安全技術も惜しみなく投入されており、乗る人すべてに最高の安心と快適を提供します。 まさに、レクサスのおもてなしの心を体現した一台と言えるでしょう。
4位:LEXUS LC
4位は、見る者を魅了する美しいデザインが特徴のフラッグシップクーペ、LCです。コンバーチブルモデルも含め、価格帯は1,400万円台からで、特別仕様車は1,780万円にもなります。
LCは、コンセプトカーのデザインをほぼそのまま市販化したことで大きな話題を呼びました。低く構えたワイドなフォルム、流れるようなルーフラインは、まさに走る芸術品と呼ぶにふさわしいでしょう。しかし、LCの魅力はデザインだけではありません。FR(後輪駆動)プラットフォームを活かした、ドライバーの意のままに操れる鋭いハンドリングと、どこまでも伸びていくような心地よい加速感を味わうことができます。パワートレインは、官能的なサウンドを奏でる5.0リッターV8ガソリンエンジンと、高効率な3.5リッターV6マルチステージハイブリッドシステムの2種類から選択可能です。 優雅な見た目とは裏腹に、本格的なスポーツ走行も楽しめる、大人のためのラグジュアリークーペです。
5位:LEXUS RZ/RX
5位には、レクサスの販売を支える人気SUVモデル、RZとRXが並びます。両モデルとも、最上級グレードの価格は約900万円前後となります。
RXは、高級クロスオーバーSUVの先駆けとして1998年に登場して以来、世界中で人気を博してきたモデルです。洗練された都会的なデザインと、優れた実用性、そして快適な乗り心地を高い次元でバランスさせており、ファミリー層からビジネスユースまで幅広いニーズに応えます。
一方、RZはレクサス初のBEV(バッテリー式電気自動車)専用モデルです。電気自動車ならではのシームレスで力強い加速と、圧倒的な静粛性を実現しています。また、四輪の駆動力を自在に制御する「DIRECT4」技術により、安定した操縦性と心地よいドライビングフィールを提供します。 環境性能と走る楽しさを両立させた、次世代のレクサスを象徴する一台です。
なぜレクサスは高価なのか?その理由を深掘り
レクサス車は、同じ基本構造を持つトヨタ車と比較しても高価な価格設定になっています。 その背景には、単なる高級ブランドというだけではない、明確な理由とこだわりが存在します。
厳選された高品質な素材
レクサスが高価である理由の一つに、内外装に使用される素材への徹底したこだわりが挙げられます。例えば、シートに使われる本革は、数多くの原皮の中から厳選された、ごく一部の高品質なものだけを使用しています。木目パネルには、熟練の職人が手作業で加工した天然木が使われ、一台一台異なる美しい模様を生み出しています。
塗装においても、レクサスのこだわりは際立っています。ボディの塗装は、一般的な車よりも層を多く重ねることで、深みのある艶と、傷がつきにくい高い耐久性を実現しています。 これらの高品質な素材は、見た目の美しさだけでなく、触れた時の質感や長期にわたる耐久性にも大きく貢献しており、レクサスならではのプレミアムな価値を生み出しているのです。
熟練の職人技「匠」による作り込み
レクサスの製造ラインには、「匠」と呼ばれる熟練の技能を持った職人が数多く在籍しています。 彼らは、長年の経験によって培われた鋭い感覚と指先の技術を駆使し、機械では決して真似のできない精密な作業を行っています。
例えば、ボディパネルの隙間(チリ)や塗装面の微細な凹凸を、手で触れて確認し、ミリ単位以下の精度で調整します。エンジン内部の部品においても、匠が手作業でバランス調整を行うことで、極めて滑らかで静かな回転フィールを実現しています。このような、細部にまで及ぶ匠たちの丁寧な仕事が、レクサス車全体の高い品質と信頼性を支えているのです。 レクサスは、こうした「匠」の技術をブランドの根幹と捉え、その育成にも力を入れています。
先進の安全技術と快適装備
レクサスには、常に最新・最先端の安全技術と快適装備が惜しみなく投入されます。例えば、衝突被害軽減ブレーキやレーダークルーズコントロールといった運転支援システムは、常に進化を続けており、ドライバーの負担を軽減し、より安全な運転をサポートします。
また、快適装備においても、乗る人すべてが心地よく過ごせるための工夫が凝らされています。車内の温度を乗員一人ひとりに合わせて最適にコントロールするエアコンシステムや、コンサートホールのような臨場感あふれるサウンドを提供するマークレビンソン製のプレミアムサラウンドサウンドシステムなどがその一例です。これらの先進技術や豪華な装備は、開発に多大なコストがかかりますが、レクサスが提供する「安全・快適な移動空間」には不可欠な要素であり、価格に反映される理由の一つとなっています。
心を尽くした「おもてなし」のブランド価値
レクサスの価値は、車そのものの性能や品質だけではありません。購入前から購入後に至るまで、オーナー一人ひとりに提供される最高品質のサービスも、その価格に含まれています。
全国のレクサスディーラーでは、洗練されたショールームと専門知識豊富なスタッフが、オーナーを手厚くもてなします。また、24時間365日対応のオーナーズデスクは、ナビの目的地設定から緊急時のサポートまで、カーライフ全般をきめ細かく支えてくれます。 このような「おもてなし」の心に基づいた手厚いサポート体制が、オーナーに特別な満足感と安心感を与え、レクサスというブランド全体の価値を高めているのです。 車という「モノ」だけでなく、それを取り巻く「コト」すべてに価値を見出す、それがレクサスの考え方なのです。
高価格帯レクサスのオーナーはどんな人?

2,000万円近い価格帯のレクサスを所有するのは、どのような人々なのでしょうか。もちろん一概には言えませんが、一般的に考えられるオーナー像をいくつかご紹介します。
企業の経営者や役員
高価格帯のレクサス、特にLMやLX、LSといったモデルは、企業の経営者や役員が社用車として利用するケースが非常に多く見られます。これらのモデルは、ビジネスの重要なパートナーをもてなすためのショーファードリブンとして最適です。
後席の広々とした空間と豪華な装備は、移動中の時間を快適な打ち合わせの場や、束の間の休息の場として有効活用させてくれます。また、レクサスというブランドが持つ信頼性やステータス性は、企業の品格を示す上でも重要な役割を果たします。静粛性に優れた車内は、重要な電話やオンライン会議にも支障をきたしません。ビジネスの最前線で活躍する人々にとって、レクサスは単なる移動手段ではなく、ビジネスを成功に導くための信頼できるパートナーと言えるでしょう。
医師や弁護士などの専門職
医師や弁護士、会計士といった専門職(プロフェッショナル)の方々も、高価格帯レクサスの主要なオーナー層と考えられます。彼らは社会的地位が高く、経済的にも成功を収めていることが多い一方で、日々の業務では多大なストレスに晒されています。
そのため、プライベートな移動時間においては、心からリラックスできる上質な空間を求める傾向があります。レクサスの静かで快適な室内は、オンとオフを切り替えるためのパーソナルな空間として最適です。また、レクサス車が誇る高い信頼性や安全性は、多忙な日々を送る彼らにとって、余計な心配をせずに運転に集中できるという大きな安心感をもたらします。仕事でもプライベートでも、常に高いパフォーマンスを求められる専門職の方々にとって、レクサスは心身をリフレッシュさせてくれる存在なのかもしれません。
本物志向の富裕層
流行に流されることなく、自らの価値観で「本物」を見極める力を持った富裕層も、レクサスを選ぶ人々です。彼らは、単に高価であることやブランドの知名度だけで車を選ぶわけではありません。
レクサスが持つ、日本の「匠」の技による精緻な作り込み、厳選された素材がもたらす高い質感、そして日本的な「おもてなし」の心から生まれるブランド哲学に共感し、その価値を正しく評価しています。彼らにとって、レクサスを所有することは、自らのライフスタイルや美意識を表現する手段の一つです。例えば、フラッグシップクーペのLCのような、デザイン性が高く趣味性の強いモデルは、このような本物志向の富裕層に特に好まれる傾向があると言えるでしょう。
中古車市場でも高値?レクサスの資産価値
レクサスは新車価格が高いだけでなく、中古車市場でも高い価値を維持しやすい(リセールバリューが高い)ブランドとして知られています。その理由と、特に価値が落ちにくいモデルについて見ていきましょう。
LFAはプレミア価格で取引
レクサスの資産価値を語る上で、LFAの存在は欠かせません。前述の通り、世界で500台しか生産されなかったこのスーパーカーは、その希少性から中古車市場で驚くほどのプレミア価格がついています。
新車価格3,750万円に対し、現在の取引価格は状態の良いものであれば1億円を超えることも珍しくありません。 中には2億円に迫る価格で取引された例もあるほどです。 これはもはや単なる中古車ではなく、美術品や骨董品に近い価値を持つ「資産」として扱われていることを意味します。LFAは、レクサスというブランドがいかに特別な価値を持つ車を生み出せるかという証明であり、ブランド全体のイメージを大きく引き上げています。
人気モデルは値落ちしにくい傾向
LFAほど極端ではありませんが、他のレクサスモデルも中古車市場で価格が下がりにくい傾向にあります。特に人気が高いのは、SUVモデルのLXやRXです。
これらのモデルは、新車での需要が高いことに加え、その耐久性の高さと信頼性から中古車としても非常に人気があります。特にLXは、海外での盗難リスクが高いほどの人気を誇り、そのことが国内の中古車価格を高止まりさせる一因にもなっています。また、フラッグシップセダンのLSなども、年式が古くなっても一定の需要があるため、他の国産高級車と比較して安定した価格で取引されることが多いです。 この高いリセールバリューは、レクサスを購入する際の大きなメリットの一つと言えるでしょう。
中古車選びのポイントと注意点
リセールバリューが高いレクサスですが、中古車で購入する際にはいくつか注意すべき点があります。まず、正規ディーラーでメンテナンスされてきた履歴が明確な車両を選ぶことが重要です。レクサスは精密な電子機器も多く搭載しているため、信頼できる整備記録があるかどうかは安心感に大きく関わります。
また、同じ車種・年式であっても、グレードや装備、ボディカラーによって人気が異なり、価格も大きく変動します。例えば、スポーティな内外装が特徴の「F SPORT」や、豪華装備が充実した「version L」などは人気が高く、価格も高めに設定される傾向があります。購入を検討する際は、複数の販売店の在庫を比較し、車両の状態と価格のバランスをしっかりと見極めることが大切です。信頼できる販売店で、納得のいく一台を見つけてください。
まとめ:レクサスの一番高いモデルとその価値を再確認

この記事では、「レクサスで一番高いモデル」というキーワードを軸に、様々な角度からレクサスの魅力に迫りました。
過去を振り返れば、3,750万円という価格で登場し、今や1億円以上で取引される伝説のスーパーカー「LFA」が頂点に君臨します。 そして現行モデルでは、2,000万円を超える「LM」や「LX」が最高峰としてラインナップされています。
これらの車がなぜこれほど高価なのか、その理由は単に豪華な装備だけではありません。厳選された素材、熟練の「匠」による緻密な作り込み、最先端の技術、そして購入後の手厚いおもてなしまで、すべてがレクサスの価格に含まれています。 レクサスを選ぶということは、単に高性能な車を手に入れるだけでなく、その背景にあるブランドの哲学や、特別なオーナー体験も含めて所有することを意味するのです。
レクサスの一番高いモデルを知ることは、私たちが普段目にしているレクサス車に込められた、ブランドの情熱とこだわりの深さを理解するきっかけとなるでしょう。



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