ハイエースは広い室内空間が魅力の車ですが、キャンプや仕事で荷物が増えると、どうしても車内が手狭に感じてしまうことがあります。そんな悩みを解決してくれるのがハイエースルーフラックの導入です。屋根の上のスペースを有効活用することで、車内の居住性を劇的に向上させることが可能になります。
この記事では、ハイエースに最適なルーフラックの選び方や、人気のブランド、取り付け時の注意点などを詳しく解説します。アウトドアをより楽しみたい方や、仕事での積載効率を上げたい方はぜひ参考にしてください。自分にぴったりのラックを見つけて、より快適なハイエースライフを送りましょう。
ハイエースルーフラックの種類とそれぞれの特徴を知ろう

ハイエースに装着できるルーフラックには、大きく分けていくつかのタイプが存在します。自分の用途に合わせて最適なものを選ぶことが大切です。まずは、どのような種類があるのかを確認してみましょう。
スタイリッシュなアルミ製フラットタイプ
最近のトレンドとして非常に人気が高いのが、アルミ製のフラットタイプです。このタイプは枠(アオリ)がないフラットな構造をしており、見た目が非常にスタイリッシュで都会的な印象を与えます。車高を抑えることができるため、立体駐車場の制限を気にしなくて済むケースが多いのも大きなメリットです。
アルミは軽量で錆に強いため、長期間使用しても劣化が少ないのが特徴です。また、フラットな面を活用してサイドオーニングを取り付けたり、ルーフトップテントを載せたりといったカスタマイズも容易に行えます。荷物を固定する際にはネットやベルトを駆使する必要がありますが、自由度の高い積載が可能です。
ただし、枠がない分、荷物をしっかりと固定するスキルが求められます。大きな荷物や長い板状のものを積むのには適していますが、細かい荷物をバラバラに置くのには不向きです。デザイン性と機能性のバランスを重視するハイエースオーナーに選ばれています。
積載の安定感が抜群のスチール製バスケットタイプ
昔からの定番と言えるのが、四方に枠がついたバスケットタイプ(ケージタイプ)です。スチール製のものが多く、非常に頑丈で重い荷物を載せるのに適しています。枠があることで荷物が滑り落ちる心配が少なく、初心者でも荷締めがしやすいのが魅力です。
キャンプ道具など、形が不揃いなものをまとめて積み込む場合に非常に重宝します。ワイルドなルックスになるため、オフロードカスタムを楽しんでいるハイエースによく似合います。一方で、スチール製は重量があるため、車両の重心が高くなり、走行時の安定感に少し影響が出ることがあります。
また、錆対策をしっかり行わないと、傷ついた部分から腐食が進んでしまうこともあります。最近ではスチールでも特殊な塗装を施して耐久性を高めたモデルも増えています。実用性とタフな見た目を求めるのであれば、バスケットタイプが最も確実な選択肢と言えるでしょう。
仕事現場で活躍するハシゴ付き・長尺物対応タイプ
ハイエースを仕事用として活用している方に選ばれているのが、長尺物の積載に特化したタイプです。建築資材や脚立などを頻繁に載せるため、積載部分が前後に長く、強度も非常に高く設計されています。また、リアゲート部分に「リアラダー(ハシゴ)」を併設することを前提としたモデルも多いです。
このタイプは、脚立の載せ降ろしがスムーズにできるようにローラーがついていたり、風切り音を抑えるためのディフレクターが標準装備されていたりします。業務用として過酷な環境で使用されることを想定しているため、耐久性は折り紙付きです。
見た目よりも機能を最優先しているため、無骨なデザインが多いですが、その「道具感」が逆に格好いいとアウトドア派のユーザーからも支持されています。特にロングボディやスーパーロングのハイエースに乗っている場合、その長さを最大限に活かせるラックとなります。
ハイエースに最適なルーフラックを選ぶための重要ポイント

種類がわかったところで、次は実際に購入する際の選び方の基準を見ていきましょう。ハイエースは車体が大きいため、選ぶラックによって使い勝手や走行性能が大きく変わります。
ルーフの高さと駐車場の制限を必ず確認する
ハイエースには「標準ルーフ」「ミドルルーフ」「ハイルーフ」の3種類があります。ルーフラックを選ぶ際、自分の車のルーフ形状に適合しているかを確認するのは基本中の基本です。特にハイルーフ車に高いラックを取り付けると、全体の車高が3メートル近くなることもあるため注意が必要です。
普段利用するショッピングモールや自宅ガレージの高さ制限を事前に把握しておきましょう。2.1メートル制限の駐車場が多い日本では、標準ルーフのハイエースにローフォルムのラックを組み合わせるのが最も汎用性が高いです。取り付け後の全高が何センチになるかを計算してから購入してください。
また、全高だけでなく、ベースキャリアの高さも影響します。ラック本体が薄型でも、固定する脚の部分が高いと全体の高さが増してしまいます。なるべく屋根に密着するようなローダウン設計のモデルを選ぶと、見た目もスッキリし、走行時の抵抗も抑えることができます。
最大積載重量と取り付け方法の強度をチェック
ラック自体の重さと、載せる荷物の重さを合わせた「最大積載重量」を確認することは安全上の義務です。ハイエースは屋根の強度が比較的高いため、多くの荷物を載せられますが、それでも限界はあります。製品ごとに定められた耐荷重を超えてしまうと、屋根の歪みや事故の原因になります。
取り付け方法には、レインガーター(雨どい)に挟み込むタイプが一般的です。ハイエースはこのレインガーターがしっかりしているため、取り付けは比較的容易です。しかし、ボルトの緩みやゴムパッキンの劣化は定期的にチェックする必要があります。
特に林道を走るなど振動が多い場所へ行く場合は、より強固に固定できる多点支持タイプのラックを選ぶと安心です。足の数が多いほど重さを分散できるため、屋根への負担も軽くなります。自分の載せたい荷物がどれくらいの重さになるかをシミュレーションして、余裕を持ったスペックの製品を選びましょう。
風切り音対策と燃費への影響を考慮する
ルーフラックを取り付けると、走行中に「ヒューヒュー」という風切り音が発生しやすくなります。特に高速道路を多用する方は、この音がストレスになることがあります。これを防ぐためには、前面に「フェアリング(整流板)」がついているモデルや、形状がエアロダイナミクスを考慮されたものを選ぶのがコツです。
風の抵抗を受けるということは、それだけエンジンに負荷がかかるため、燃費も悪化します。空気抵抗を抑えた薄型のフラットラックは、燃費への影響を最小限にできる傾向があります。一方で、背の高いバスケットタイプは積載性は高いですが、風の影響を強く受けやすいです。
燃費や静粛性を重視するなら、必要な時だけ載せるルーフボックスという選択肢もありますが、常に載せておくルーフラックの利便性は捨てがたいものです。最近では、バーの形状を工夫して音が鳴りにくいように設計された高品質な製品も増えているので、口コミなどを参考に選ぶと良いでしょう。
ハイエースの車高タイプ別・一般的な注意点
・標準ルーフ:2.1m制限の駐車場を意識して、薄型ラックを選ぶのがおすすめ。
・ミドルルーフ:高さに余裕がない場所が増えるため、さらに全高に注意が必要。
・ハイルーフ:駐車場を選ばない場所での使用が前提。積載量は最大級になる。
人気ブランド別!ハイエースにおすすめのルーフラック

どのブランドの製品を選ぶかは、信頼性と満足度に直結します。ハイエースオーナーから特に支持されている有名な3つのブランドを紹介します。
海外でも評価が高いスタイリッシュな「フロントランナー」
南アフリカ発祥の「FRONT RUNNER(フロントランナー)」は、オーバーランドスタイルを目指すユーザーに圧倒的な人気を誇ります。その特徴は何といっても、厚さ約5cmという超薄型のアルミ製フラットラックです。非常に軽量でありながら、大人が数人乗ってもびくともしない驚異的な強度を持っています。
このブランドの最大の特徴は、豊富なオプションパーツによる拡張性です。専用のブラケットを使えば、スコップやジェリカン(燃料缶)、カヤック、マウンテンバイクなどをパズルのように効率よく固定できます。自分のライフスタイルに合わせてラックを進化させることができるのが魅力です。
価格は比較的高価ですが、その分精度が高く、取り付け後の満足度は非常に高いです。ハイエースを本格的なアウトドア仕様に仕上げたいのであれば、まず候補に挙がるブランドと言えるでしょう。見た目のカッコよさと実用性を高い次元で両立しています。
日本の職人魂が宿る「アイバワークス」
「AIBA WORKS(アイバワークス)」は、日本の老舗ルーフラックメーカーです。日本国内の工場で生産されており、品質の高さとフィット感には定評があります。ハイエース専用設計のラインナップが充実しており、車体に完璧にマッチするデザインが選べます。
主な素材はステンレスやアルミで、耐久性と軽量化を両立させています。特に「ノセルダ」シリーズは有名で、用途に合わせてサイドガードの高さや長さを細かく選ぶことができます。日本の気候や道路事情を知り尽くしたメーカーならではの、細やかな配慮が魅力です。
補修部品の入手もしやすく、長く愛用できるのが大きなメリットです。派手さはありませんが、質実剛健な作りはプロの現場から趣味の世界まで幅広く信頼されています。長く使ってもガタが出にくい、確かな品質を求める方に最適です。
コストパフォーマンスに優れた定番「タフレック」
「TUFREQ(タフレック)」は、精興工業株式会社が展開するブランドで、商用車用キャリアのシェアでトップクラスを誇ります。街中で見かける作業用ハイエースの多くが、このタフレックのラックを装着しています。最大の魅力は、圧倒的なコストパフォーマンスと実用性の高さです。
基本的にはスチールにメッキや塗装を施したモデルが主流で、とにかく安価で頑丈なラックを探している方にぴったりです。組み立て式になっているものが多く、配送コストが抑えられているのも安さの秘密です。デザインは非常にシンプルですが、それが逆に「ハイエースらしさ」を引き立てます。
最近では、アウトドアを意識したブラック塗装のモデルも登場しており、仕事だけでなく遊びで使うユーザーも増えています。予算を抑えつつ、まずはルーフラックの便利さを体感してみたいという初心者の方に非常におすすめできるブランドです。
ブランド選びに迷ったら、まずは自分が「見た目」を重視するのか、「予算」を重視するのか、それとも「拡張性」を重視するのかを整理してみましょう。どれを選んでもハイエースの利便性は確実に向上します。
ルーフラックを取り付けるメリットと車中泊での活用法

屋根の上に荷物を置けるようになると、ハイエースでの過ごし方が大きく変わります。特に車中泊をメインに楽しんでいる方にとって、ルーフラックは単なる荷物置き場以上の価値があります。
車内スペースを最大限に開放して居住性を高める
車中泊において最大の敵は「荷物の多さ」です。寝るスペースを確保するために、大量の荷物を運転席に移動させたり、外に出したりするのは非常に手間がかかります。ルーフラックがあれば、すぐに使わない着替えや大きなキャンプ道具を外に追い出すことができます。
車内を完全にリビングやベッドルームとして独立させることができるため、ストレスが大幅に軽減されます。例えば、冬場の厚手の寝袋や予備の毛布などは、ルーフラック上のコンテナボックスに収納しておけば、室内はスッキリ広々と使えます。移動中も荷物に押しつぶされる心配がなく、快適なドライブが楽しめます。
また、フラットタイプのラックであれば、停車中にその上に登って景色を楽しむことも可能です(メーカーが推奨している耐荷重と安全性を確認した上で)。高い視点から眺めるキャンプ場の景色は、地上からとはまた違った格別な体験になるでしょう。
濡れた物や汚れ物を気にせず運搬できる
アウトドアを楽しんだ後、困るのが「汚れた道具」や「濡れたテント」の扱いです。車内にそのまま入れると泥汚れや湿気が気になりますし、何より後片付けが大変です。そんな時こそルーフラックの出番です。汚れた焚き火台や泥のついたペグなどを、そのままガサッと載せることができます。
特に雨撤収の際の濡れたテントは、防水バッグに入れて屋根に積むのが最も効率的です。車内に湿気を持ち込まないため、窓が曇るのを防ぎ、カビの発生リスクも抑えられます。海遊びで濡れたウェットスーツや、砂だらけのサンダルなども屋根の上が定位置になります。
このように、「車内に入れたくないもの」を気軽に外に置いておけるというのは、精神的なゆとりにもつながります。帰宅後に洗えば済むものは、すべて屋根の上に任せてしまいましょう。遊びを全力で楽しむための強力な味方になってくれます。
ルーフトップテントを設置して「2階建て」を実現
ハイエースの広い屋根を活かして、ルーフトップテントを装着する人も増えています。これはラックの上にテントが折りたたまれて収納されているもので、現地に着いたら広げるだけで寝室が完成する優れものです。車内をリビングとして使い、屋根の上を寝室にするという「2階建て」の使い方ができます。
家族が多い場合や、車内に荷物が満載で寝る場所が確保できない場合に非常に有効です。地面にテントを張る必要がないため、砂利道や傾斜地、あるいは水たまりがあるような場所でも気にせず就寝できます。また、野生動物の心配が少ないのも高い場所で寝るメリットです。
ただし、ルーフトップテントはかなりの重量(50kg〜80kg程度)があるため、それを支えられる強度を持ったルーフラックが必須となります。また、重心が高くなるため走行には注意が必要ですが、車中泊のスタイルを一変させるインパクトと快適さを持っています。
| 活用シーン | メリット | おすすめのアイテム |
|---|---|---|
| 車中泊 | 寝室スペースの確保 | 大型コンテナボックス |
| 雨天キャンプ | 汚れ物を車内に入れない | 防水ルーフバッグ |
| グループ旅行 | 積載量の大幅アップ | カーゴネット |
| 長期滞在 | 2階建て居住空間の構築 | ルーフトップテント |
ハイエースにルーフラックを設置する際の注意点と車検について

非常に便利なルーフラックですが、導入にあたっては法律や安全面でのルールを正しく理解しておく必要があります。正しく使わないと、思わぬ事故や違反につながる可能性があるからです。
構造変更や車検への影響を知っておこう
ルーフラックは基本的に「指定部品」として扱われるため、ボルトや簡易的な留め具で固定されている場合は、構造変更手続き(車検証の書き換え)なしで車検に通ることがほとんどです。つまり、取り外せる状態であれば「積載物」の一部としてみなされるわけです。
ただし、溶接で固定したり、全高が大幅に変わったまま恒久的に固定されたりしている場合は、構造変更が必要になることがあります。また、車検の検査員によっては、ラックの出っ張りが鋭利であると判断された場合に不合格となる可能性もゼロではありません。
不安な場合は、取り付けた状態でディーラーや整備工場に相談することをおすすめします。基本的には、大手メーカーが販売しているハイエース専用モデルであれば、車検対応を謳っているものが多いため、説明書をよく読んで正しく装着すれば問題ありません。法律を守って、堂々とドライブを楽しみましょう。
荷物の固定方法と落下防止を徹底する
どれだけ立派なラックを取り付けても、載せた荷物が落下してしまったら大惨事です。荷物の固定は、過信せず「これでもか」というほど丁寧に行う必要があります。高速走行時の風圧は想像以上に強く、軽い荷物ほど簡単に吹き飛ばされてしまいます。
固定には、伸縮性のあるカーゴネットだけでなく、伸びないラッシングベルト(ラチェット式)を併用するのが鉄則です。ネットは小物や軽いものの脱落防止には役立ちますが、重いコンテナを完全に抑え込む力はありません。ベルトでラックの骨組みにしっかりとはわせて、荷物が前後左右に揺れないように固定してください。
また、長距離走行の際は、休憩のたびに荷物の緩みがないかを確認する癖をつけましょう。走行中の振動でベルトが少しずつ緩んでくることがあります。自分で固定した荷物には全責任があるという意識を持ち、二重三重の安全対策を講じることが大切です。
定期的なメンテナンスと錆対策で長持ちさせる
ルーフラックは常に雨風や日光(紫外線)にさらされている過酷なパーツです。アルミ製であっても、ネジ部分がスチール製であればそこから「もらい錆」が発生することがあります。また、スチール製の場合は、小石が飛んできてついた小さな傷からあっという間に錆が広がります。
数ヶ月に一度はラックの増し締めを行い、傷がないかチェックして、必要であればタッチアップペンで補修しましょう。特に海沿いを走ることが多い方は、塩害によって腐食が早まります。海へ行った後は、下回りだけでなく屋根の上のラックもしっかりと水洗いして塩分を落とすことが重要です。
また、ハイエースは車高が高いため、ラックの上にゴミや落ち葉が溜まりやすいです。これらを放置すると水分を保持してしまい、錆の原因になります。洗車の際、脚立を使って屋根の上を確認する習慣をつけると、ラックも車体も長く綺麗に保つことができます。
ハイエースルーフラックで理想のカーライフを実現するためのまとめ
ハイエースルーフラックは、限られた車内スペースを有効活用し、アウトドアや仕事の効率を劇的に変えてくれる優れた装備です。フラットタイプでスタイリッシュに決めるのも良し、バスケットタイプでワイルドに荷物を詰め込むのも良し、自分のスタイルに合った選択肢が豊富にあります。
選ぶ際は、まず車のルーフタイプと普段行く場所の高さ制限を必ず確認しましょう。その上で、予算やデザイン、将来的な拡張性を考えてブランドを絞り込んでいくのが失敗しないコツです。取り付け後は、荷物の固定や定期的なメンテナンスを怠らず、安全に運用することを心がけてください。
屋根の上が新たなスペースとして使えるようになれば、車中泊の快適さは格段にアップし、これまで以上に自由な旅や活動が可能になります。この記事を参考に、あなたのハイエースをより強力な相棒へと進化させる、最高のルーフラックを見つけてください。



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