マツダのロードスターは、世界中で愛されているオープンタイプのスポーツカーです。軽量でコンパクトなボディが魅力の車ですが、購入を検討する際に気になるのが「ロードスターの車幅」ではないでしょうか。自宅の駐車場に入るのか、狭い道でのすれ違いはスムーズにできるのか、といった実用面での不安を感じる方も多いはずです。
ロードスターはモデルチェンジを重ねるごとに、少しずつそのサイズ感を変化させてきました。初代のコンパクトな印象を持つ方もいれば、現行モデルのワイドなスタイルに惹かれる方もいます。この記事では、歴代ロードスターの正確な車幅データを比較しながら、日常での使い勝手や運転のしやすさについて詳しく解説します。
また、スポーツカー特有のドアの長さや、駐車時に気をつけるべきポイントなど、オーナーになってから役立つ具体的な情報もまとめました。これからロードスターを手に入れたいと考えている方は、ぜひサイズ選びの参考にしてみてください。
ロードスターの車幅を現行ND型から歴代モデルまでチェック

ロードスターの車幅は、モデルごとにわずかに異なっています。初代から現行モデルまで、どのようにサイズが変わってきたのかを知ることは、自分にぴったりの一台を選ぶための第一歩です。ここでは、各世代の正確な数値とその特徴を見ていきましょう。
現行モデルNDロードスターの車幅と3ナンバー化
現行モデルであるND型ロードスターの車幅は、1,735mmに設定されています。これまでのロードスターの歴史の中で最も広い数値となっており、日本の税制区分では「3ナンバー」サイズに該当します。先代までのサイズ感を知っている方からすると、少し大きくなった印象を受けるかもしれません。
しかし、実は全長は歴代で最も短くなっており、車幅が広がったことで「ワイド&ロー」なスポーティーなシルエットが強調されています。この車幅の拡大は、走行安定性を高めるためだけでなく、最新の安全基準に適合させるための構造的な理由も含まれています。数値上は3ナンバーですが、実際に運転してみると驚くほどコンパクトに感じられる設計です。
特にND型は、フェンダーの盛り上がりが運転席から確認しやすく、車幅感覚が掴みやすいのが特徴です。左右のタイヤがどのあたりを通っているのかを直感的に把握できるため、数値から受けるイメージよりも狭い路地での走行にストレスを感じることは少ないでしょう。
先代NC型ロードスターのサイズ感
2005年から2015年まで販売されていた3代目NC型ロードスターの車幅は、1,720mmです。このモデルから初めて全幅が1,700mmを超え、3ナンバーサイズとなりました。NC型はRX-8のプラットフォームをベースに開発された経緯もあり、歴代の中でもどっしりとした安定感のあるボディが特徴です。
現行のND型と比較すると15mmほど狭いですが、当時のライバル車と比較しても十分にコンパクトな部類に入ります。NC型はパワフルな2.0Lエンジンを搭載しているため、この車幅があることで高速道路でのレーンチェンジや、ワインディングロードでのコーナリングにおける安心感が格段に向上しました。
また、NC型には電動格納式のハードトップモデル(RHT)も存在しますが、車幅自体はソフトトップモデルと変わりません。室内空間にもゆとりがあり、長距離のドライブを楽しむオーナーにとっては、この絶妙な車幅がもたらす居住性の高さが大きなメリットとなっています。
5ナンバーサイズを守ったNA型とNB型
初代NA型と2代目NB型は、日本の道路事情にマッチした「5ナンバーサイズ」を維持していました。初代NA型の車幅は1,675mm、2代目NB型は1,680mmとなっており、現行モデルと比較すると50mm以上もスリムです。このコンパクトさこそがロードスターの原点だと考えるファンも少なくありません。
1,700mmを切る車幅は、住宅街の細い路地や古い規格の立体駐車場でも全く苦にならないサイズです。NB型ではデザインに抑揚がついたため、NA型よりも少しふっくらして見えますが、実寸の差はわずか5mmしかありません。この数ミリの差は、サイドドアの形状変更などによるもので、運転感覚に大きな違いはありませんでした。
中古車市場でNA型やNB型を検討している方は、この「どこにでもスッと入っていけるサイズ感」に魅力を感じることが多いようです。最新モデルのような迫力はありませんが、タイトな峠道を軽快に駆け抜ける楽しさは、このナローな車幅があってこそ実現できる独特の世界観といえます。
【ロードスター歴代モデル別 車幅一覧】
| 型式 | 全幅(車幅) | ナンバー区分 |
|---|---|---|
| NA(初代) | 1,675mm | 5ナンバー |
| NB(2代目) | 1,680mm | 5ナンバー |
| NC(3代目) | 1,720mm | 3ナンバー |
| ND(現行) | 1,735mm | 3ナンバー |
3ナンバー化の影響は?ロードスターの取り回しと視界

ロードスターが3ナンバーサイズになったことで、「運転が難しくなったのではないか」と心配する声を耳にすることがあります。しかし、実際には車幅の数値だけで運転のしやすさが決まるわけではありません。ここでは、取り回しの良さに関わる要素について深掘りしていきましょう。
最小回転半径と小回りの性能
車幅が広がっても、ロードスターの「小回り性能」は依然としてトップクラスです。現行ND型ロードスターの最小回転半径は4.7mとなっており、これは軽自動車や一部のコンパクトカーに匹敵する数値です。車幅が1,735mmあっても、タイヤの切れ角がしっかりと確保されているため、Uターンや駐車場での切り返しは非常にスムーズに行えます。
スポーツカーの中には、走行性能を優先するために最小回転半径が大きくなってしまう車種も多いのですが、ロードスターはその点、日常の使い勝手を一切犠牲にしていません。狭いコインパーキングや、行き止まりの多い古い町並みでも、この小回りの良さがドライバーを助けてくれます。
先代のNC型でも最小回転半径は4.7mと共通しており、モデルチェンジによって取り回しが悪化したという事実はほとんどありません。車幅の広さを最小回転半径の小ささがカバーしているため、狭い場所での扱いやすさは歴代共通の強みと言えるでしょう。
ドアミラーを含めた全幅(ミラーtoミラー)
カタログに記載されている車幅は、ドアミラーを除いたボディ本体の数値です。実際に道を走る際に重要になるのは、ドアミラーを広げた状態の幅である「ミラーtoミラー」のサイズです。ND型ロードスターの場合、ドアミラーを含めた実質的な幅は約1.9m程度になります。
ロードスターのドアミラーは、ボディのサイドラインから適度に突き出していますが、配置が絶妙であるため、ミラー同士が他車と接触しそうな感覚は少ないです。また、多くのモデルで電動格納機能が備わっているため、特に狭い場所ですれ違う際には、一時的にミラーを畳むことで物理的な幅を抑えることが可能です。
視覚的には、運転席からミラー越しにリアフェンダーの膨らみが見えるため、車体の後方がどこにあるのかを把握しやすいメリットがあります。ミラーが目印となってくれるおかげで、左右の障害物との距離感を正確に測ることができるのです。
着座位置の低さが車幅感覚に与える影響
ロードスターはスポーツカーであるため、シートの着座位置(ヒップポイント)が非常に低く設計されています。視点が地面に近くなると、一般的には車幅感覚が掴みにくくなると言われていますが、ロードスターはそのデメリットをデザインで解消しています。
現行のND型では、フロントフェンダーの頂点が盛り上がっており、運転席からそのエッジを確認することができます。これにより、フロントタイヤの正確な位置を視覚的に把握できるため、狭い道路の縁石に寄せたり、白線内にピタリと停めたりする作業が驚くほど簡単になります。
また、オープンカーとしての開放感も車幅感覚の維持に一役買っています。屋根を開けている状態(オープン時)は、斜め後方の視界が完全にクリアになるため、バックでの駐車や車線変更時の死角がほとんどありません。この「視界の広さ」が、数値以上の安心感をドライバーに与えてくれるのです。
駐車場選びのポイント!ロードスターのサイズ制限と実用性

ロードスターを購入する前に、必ず確認しておきたいのが駐車環境です。特に都市部に住んでいる方や、マンションの立体駐車場を利用する方にとって、車幅制限は避けて通れない問題です。ここでは、駐車に関する具体的な注意点をまとめました。
機械式立体駐車場のサイズ制限をクリアできるか
日本の一般的な機械式立体駐車場には、車幅制限が設けられています。古いタイプであれば「1,700mm以下」、比較的新しいタイプであれば「1,850mm以下」や「1,900mm以下」という制限が多いです。現行のND型ロードスターは車幅が1,735mmあるため、1,700mm制限の古い駐車場には入庫できません。
一方で、NC型(1,720mm)も同様に1,700mm制限はNGとなります。もし自宅の駐車場が古い規格の5ナンバー専用であれば、選択肢は必然的にNA型かNB型に絞られることになります。ただし、最近の分譲マンションなどの駐車場は1,850mmまで対応していることが多いため、ND型でも問題なく駐車できるケースがほとんどです。
駐車場のパレット(車を載せる板)の幅だけでなく、タイヤをガイドするレールの幅も重要です。ロードスターは車高が低いため、パレットの縁にホイールを擦りやすい傾向があります。自分の検討しているモデルのタイヤ幅と駐車場の形状を、事前にしっかりと確認しておくことが大切です。
スポーツカー特有の長いドアと乗降スペース
ロードスターのような2ドアスポーツカーは、4ドアのセダンや軽自動車に比べて、1枚のドアの長さが非常に長くなっています。そのため、駐車スペースの「車幅」そのものに余裕があっても、隣の車との間隔が狭いと、ドアを十分に開けられず乗り降りに苦労することがあります。
特にND型はデザイン上、ドアに厚みがあり、外側に大きく開く構造になっています。狭い駐車場では、ドアの角を壁や隣の車にぶつけないよう、細心の注意が必要です。乗降時には体をひねるようにして隙間から出入りする場面も増えるため、日常的に利用する駐車場の「左右のゆとり」は、車幅の数値以上に重要となります。
可能であれば、駐車場選びの際には「端の区画」や、柱があって片側にスペースがある場所を選ぶのが理想的です。こうした工夫をするだけで、ドアパンチのリスクを減らし、ストレスのないロードスターライフを送ることができるようになります。
ロードスターを自宅のガレージに保管する場合、車幅に対して左右に50cmずつの余裕があると、スムーズに乗り降りができます。つまり、最低でも2.8m程度のガレージ幅があると理想的です。
コインパーキングや外出先での注意点
外出先のコインパーキングでは、車幅よりも「車高」と「オーバーハング(タイヤから車体端までの長さ)」に注意が必要です。ロードスターは車幅こそコンパクトですが、車高が低いため、フラップ式(地面から板が跳ね上がるタイプ)の駐車場では下回りを擦る可能性があります。
最近では、ナンバープレートをカメラで読み取る「フラップレス」の駐車場が増えています。車幅の感覚を掴みやすいロードスターなら、枠内にきれいに収めるのは難しくありませんが、タイヤを寄せすぎてホイールを縁石で傷つけないよう、サイドミラーを下に向けて確認する習慣をつけると良いでしょう。
また、ロードスターは車体が小さいため、大きなSUVの隣に停めると、相手からこちらの存在に気づかれにくいことがあります。駐車する際は、できるだけ奥まで入れすぎず、通路を走る車からロードスターが停まっていることがはっきりと見える位置で止めるのが、接触事故を防ぐためのコツです。
ライバル車と比較!ロードスターの車幅はコンパクトなのか?

ロードスターのサイズ感をより具体的にイメージするために、他の人気車種と比較してみましょう。スポーツカーから軽自動車まで、車幅の違いを知ることで、ロードスターがどれだけ扱いやすいサイズに設計されているかが分かります。
トヨタ・GR86/スバル・BRZとの比較
同じ2ドアスポーツカーとして比較されることが多いのが、トヨタのGR86とスバルのBRZです。現行モデルのGR86の車幅は1,775mmとなっており、NDロードスター(1,735mm)よりも40mmワイドです。この40mmの差は、狭い道ですれ違う際や、駐車場での安心感に意外と大きな影響を与えます。
GR86はリアシートがある「2+2」のパッケージングであるため、ボディ全体がロードスターよりも一回り大きく作られています。一方でロードスターは、2人乗りに特化することで徹底的に無駄を削ぎ落としており、数値以上のコンパクトさを感じさせます。この「凝縮感」こそが、ロードスターの最大の武器です。
高速走行時のどっしりとした安定感を求めるならGR86が有利ですが、日本のタイトな峠道や街中での軽快な身のこなしを重視するなら、ロードスターの車幅の方が扱いやすく感じるはずです。どちらも素晴らしい車ですが、サイズ感においてはロードスターが一歩譲る形(よりコンパクト)になっています。
軽スポーツS660やコペンとの違い
「もっと小さなスポーツカーがいい」という方にとって、軽自動車規格のホンダ・S660やダイハツ・コペンは気になる存在でしょう。軽自動車の車幅は規格で1,475mmと決まっており、NDロードスターとは260mmもの差があります。この差は圧倒的で、軽スポーツはどんなに狭い道でも不安なく走ることができます。
しかし、車幅が狭いということは、それだけ室内空間もタイトになることを意味します。ロードスターは、軽自動車よりも車幅に余裕があるおかげで、運転席と助手席の間にある程度の距離が保たれており、大人2人が肩を並べても窮屈さを感じにくい設計になっています。
また、車幅があることでタイヤのトレッド(左右のタイヤの間隔)が広くなり、コーナリング時の踏ん張りが効くようになります。軽スポーツの「どこでも行ける気軽さ」と、ロードスターの「スポーツカーとしての安定感と居住性のバランス」は、この車幅の差によって明確に色分けされていると言えます。
輸入車スポーツカーとのサイズ比較
ポルシェ・ボクスターやBMW・Z4といった輸入車オープンカーと比較すると、ロードスターのコンパクトさがより際立ちます。例えば、現行のBMW Z4の車幅は1,865mm、ポルシェ 718ボクスターは1,800mmを超えています。これらは世界基準のサイズであり、日本の古い都市部では持て余してしまうことも少なくありません。
ロードスターの1,735mmというサイズは、グローバルモデルでありながら「日本の道路でも楽しめること」を強く意識した数値です。欧州のスポーツカーが持つパワフルさやステータス性も魅力ですが、日本の峠道を「手の内で操る」感覚を楽しむには、ロードスターの車幅がまさにジャストサイズと言えるでしょう。
輸入車からロードスターに乗り換えたオーナーの多くが、「どこへ行くにも気を使わなくて済むようになった」と語るのは、この日本国内での使い勝手を考慮したサイズ設計があるからです。大きな車幅によるプレッシャーから解放されることで、純粋に走る楽しさに集中できるのがロードスターの魅力です。
車中泊やレジャーで気になる!ロードスターの室内幅と積載量

「ロードスターで旅に出たい」「荷物はどれくらい載るの?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。コンパクトな車幅が、室内の広さや使い勝手にどう影響しているのかを詳しく見ていきます。オープンカーならではの工夫も満載です。
大人2人が過ごす室内幅(ショルダールーム)
ロードスターの室内は、決して広々としているわけではありませんが、計算し尽くされた空間になっています。ND型の場合、車幅1,735mmを活かして、先代よりも乗員を少しセンター寄りに配置するなどの工夫がなされています。これにより、ドアパネルとの距離を保ちつつ、適度なホールド感を生み出しています。
左右の肩周りの空間である「ショルダールーム」は、成人男性2人が座っても、お互いの肘が激しく干渉することはないレベルの広さが確保されています。もちろん、ミニバンのような余裕はありませんが、この「タイトすぎない包まれ感」が、車との一体感を高めてくれるのです。
また、センターコンソール周りも最小限の幅に抑えられており、足元の空間も確保されています。車幅の拡大が、単なる外見のボリュームアップではなく、乗員の快適性を維持するために効率よく使われていることが分かります。長距離のドライブでも、この絶妙な室内幅のおかげで疲れにくいのが特徴です。
トランクの幅と深さの実用性
ロードスターのトランク容量は、多くの人が想像するよりも実用的です。現行ND型のトランクは、車幅の中央部分を深く掘り下げるような形状になっており、機内持ち込みサイズのスーツケースが2個すっぽりと収まります。トランクの開口部の幅も、荷物の出し入れを考慮して設計されています。
トランクの最大幅は約1,000mm程度ありますが、タイヤハウスの張り出しなどがあるため、長いものをそのまま載せるのは難しいです。しかし、ゴルフバッグのような長尺物でなければ、1泊2日の2名旅行に必要な荷物は十分に積み込むことができます。車幅を最大限に活かした左右のスペースは、洗車用品やパンク修理キットなどの小物を収納するのに役立ちます。
オープン時でもトランクの容量が変わらないのがロードスターの大きなメリットです。屋根を格納するスペースを別途設けているため、旅先で急に屋根を開けたくなっても、荷物を移動させる必要はありません。この実用性の高さが、日常使いからレジャーまで幅広く対応できる理由です。
ロードスターで車中泊は可能か?
結論から言うと、ロードスターでの車中泊はかなり難易度が高いと言わざるを得ません。車幅や全長がコンパクトなため、シートを完全にフラットにすることができないからです。助手席を最大限に倒しても、足を伸ばして眠るだけのスペースを確保することは物理的に不可能です。
もしどうしても仮眠を取る必要がある場合は、首を支えるクッションや、腰の隙間を埋めるサポートアイテムを活用して、座った姿勢でいかにリラックスできるかを工夫することになります。しかし、本格的な宿泊を伴う旅であれば、周辺の宿を利用するか、キャンプ場であればテントを設営するのが現実的です。
ロードスターは「移動そのものを楽しむための道具」であり、車内で一夜を過ごすことには向いていません。その代わり、旅先でのワインディングロードを楽しむための性能が詰め込まれています。レジャーで活用する際は、コンパクトな車幅を活かして、大型車が入り込めないような秘境のスポットを訪れるといった楽しみ方が適しています。
ロードスターの車幅を意識した運転とメンテナンスのコツ

最後に、ロードスターを長く安全に楽しむための運転テクニックと、サイズに関連したメンテナンスのポイントを解説します。車幅感覚をマスターして、愛車を傷つけることなくドライブを楽しみましょう。
左折時や狭い道での死角をカバーする方法
ロードスターは左側のフェンダーが見えやすいため車幅感覚は掴みやすいですが、車高が低いために「低い障害物」が死角に入りやすいという特性があります。特に左折時の縁石や、駐車場のポールなどは、直前まで見えていても急に視界から消えることがあります。
これを防ぐためには、早めの視認と、サイドミラーの有効活用が欠かせません。最新のモデルであればブラインドスポットモニタリングなどの運転支援システムが備わっていますが、過信は禁物です。自分の感覚だけでなく、ミラー越しに後輪が縁石からどの程度離れているかを確認する習慣をつけることで、ホイールのガリ傷を防ぐことができます。
また、オープン状態で走行している時は、周囲の音が直接耳に入ってきます。狭い道で対向車が来ている気配や、歩行者の足音など、視覚以外の情報を活用できるのもロードスターならではの利点です。五感を研ぎ澄ませて運転することが、結果として安全な取り回しに繋がります。
ホイールのオフセットとツライチの注意点
ロードスターのカスタムで人気なのが、ホイールを外側に出してフェンダーとギリギリのラインに合わせる「ツライチ」仕様です。見た目の迫力が増し、車幅がよりワイドに見える魅力的なカスタムですが、ここでも正確な車幅の知識が必要になります。
ホイールのオフセットを調整してタイヤがボディから少しでもはみ出してしまうと、車検に通らなくなるだけでなく、泥跳ねがボディを傷つけたり、ハンドリングに悪影響を与えたりすることがあります。ロードスターは繊細なサスペンションセッティングが施されているため、わずかな数値の変化が乗り心地を大きく左右します。
車幅を広げるようなカスタムを検討する場合は、信頼できるショップに相談し、保安基準の範囲内で楽しむようにしましょう。ノーマルの状態でも十分に美しいバランスが保たれているため、まずは純正のサイズ感に慣れてから、自分好みのスタイルを模索することをおすすめします。
【車幅を意識した運転のポイント】
・フロントフェンダーの頂点を目印にして、タイヤの位置を把握する。
・狭い駐車場では無理をせず、一度車から降りて周囲の状況を確認する。
・左サイドミラーを少し下向きに調整し、路肩や白線が見えるようにする。
ボディコーティングでサイドを保護する
ロードスターは車幅がコンパクトですが、低い位置を走るため、飛び石や前走車の跳ね上げた汚れがサイド部分に付着しやすい傾向があります。特にリアフェンダーの張り出し部分は、走行中に巻き上げた小石が当たりやすい場所です。
美しいボディラインを維持するためには、新車時や中古車購入時にしっかりとしたボディコーティングを施しておくのが効果的です。コーティングによって表面が滑らかになれば、汚れが落ちやすくなるだけでなく、微細なキズから塗装を守ることができます。
また、洗車の際にはドアミラーの裏側や、サイドシルの下側など、汚れが溜まりやすい部分を丁寧に洗うようにしましょう。車幅がそれほど大きくないロードスターなら、洗車作業自体も短時間で終わらせることができます。こまめなメンテナンスを行うことで、自慢のスタイリングをいつまでもピカピカに保つことができるはずです。
まとめ:ロードスターの車幅を知って自分にぴったりの一台を選ぼう
ロードスターの車幅について、歴代モデルの比較から日常での使い勝手まで詳しく解説してきました。現行のND型は1,735mmの3ナンバーサイズとなりましたが、その取り回しの良さとコンパクトな運転感覚は、初代から続くロードスターのアイデンティティをしっかりと受け継いでいます。
5ナンバーサイズにこだわりたいのであれば、NA型やNB型が魅力的な選択肢となります。一方で、最新の安全性能と高い走行安定性、そしてワイド&ローな美しいデザインを求めるなら、NC型やND型が最適です。どのモデルを選んでも、日本の道路で「走る楽しさ」を存分に味わえる絶妙なサイズ感に仕上げられています。
駐車場やドアの長さといった実用面でのポイントを事前に押さえておけば、納車後のトラブルを防ぐことができます。カタログの数値だけでなく、実際に運転席に座って感じる視界の良さや、ミラー越しに見えるフェンダーのラインを体感してみてください。ロードスターの車幅は、ドライバーが車を「自分の手足のように操る」ために計算し尽くされた、魔法のサイズなのです。





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