燃費の良さと運転のしやすさで大人気のトヨタ・アクア。日常の買い物から週末のドライブまで、幅広いシーンで活躍してくれる頼もしいコンパクトカーです。そんなアクアですが、「後部座席の倒し方」をマスターすると、さらにその魅力が広がります。大きな荷物を積みたい時や、たくさんの買い物をした時、「もう少しスペースがあれば…」と感じたことはありませんか?
アクアの後部座席は、実はとても簡単な手順で倒すことができ、広々とした荷室空間を生み出すことが可能です。この記事では、誰でもすぐに実践できるアクアの後部座席の倒し方を、写真がなくても分かるようにステップバイステップでやさしく解説します。シートアレンジを覚えて、あなたのアクアをもっと便利に使いこなしてみませんか?
アクアの後部座席の倒し方の基本手順

アクアの後部座席を倒すのは、驚くほど簡単です。力はほとんど必要なく、数ステップで完了します。ここでは、基本的な操作手順を分かりやすく解説します。この手順を覚えておけば、急に大きな荷物を積むことになっても、慌てずスマートに対応できますよ。
倒す前の準備と安全確認
シートを倒す前には、いくつか確認しておきたいポイントがあります。安全かつスムーズに作業を行うための大切な準備です。
まず、車を平坦で安全な場所に停車させ、パーキングブレーキをかけ、エンジンを停止させましょう。これは、作業中に車が不意に動いてしまうのを防ぐためです。
次に、後部座席の足元やシートの上に、荷物や小物などが置かれていないかを確認してください。 シートを倒す際に物が挟まってしまうと、シートや荷物の破損につながる可能性があります。特に、硬いものや厚みのあるものは完全に取り除いておきましょう。
そして、後部座席のシートベルトがねじれていないか、バックルが所定の位置に収まっているかも確認します。シートを倒した際にベルトを挟み込んでしまうと、元に戻すときにベルトがロックされたり、損傷したりする原因になります。
最後に、お子様を乗せている場合は、チャイルドシートが装着されていないかも確認してください。チャイルドシートが付いている場合は、一度取り外してから作業を行いましょう。これらの準備をしっかり行うことで、シート操作をスムーズに行い、愛車を傷つけることなく荷室を広げることができます。
肩口のロック解除レバー(ノブ)を見つけよう
準備が整ったら、いよいよシートを倒すための操作に移ります。その中心となるのが、後部座席の肩口にあるロック解除用のレバー(またはノブ)です。
このレバーは、後部座席の背もたれの左右両端、肩が当たるあたりの位置に設置されています。 車外からリアドアを開けても、荷室側からでも、どちらからでもアクセスしやすい場所にあります。初めて操作する方でも、少し見れば「これかな?」とすぐに分かるはずです。
アクアの後部座席は「6:4分割可倒式」というタイプが採用されています。 これは、後部座席全体が一体で倒れるのではなく、運転席側(4割)と助手席側(6割)の2つに分かれており、別々に倒すことができる仕組みです。 そのため、ロック解除レバーも左右それぞれに1つずつ、合計2つ付いています。
片側だけを倒したい場合は倒したい方のレバーを、両方とも倒したい場合は両方のレバーを操作することになります。この分割機能のおかげで、「3人乗車しながら、スキー板のような長い荷物を積む」といった柔軟な使い方が可能になるのです。
背もたれを前に倒すだけの簡単操作
ロック解除レバーを見つけたら、操作はもう完了したも同然です。非常にシンプルなアクションで、背もたれを前に倒すことができます。
操作手順:
- ロック解除レバーを指で手前に引きます。
- レバーを引いたまま、背もたれをゆっくりと前方に押します。
たったこれだけです。レバーを引くと「カチッ」という小さな音とともにロックが外れ、背もたれが自由に動くようになります。あとは、荷室側に向かって背もたれを押し倒せば、座面の上にパタンと重なるように倒れます。
力はほとんど必要ありません。女性やご年配の方でも、無理なく操作することが可能です。もし、背もたれがうまく倒れない場合は、何かが引っかかっている可能性があります。無理に力を加えず、一度背もたれを少し起こしてから、シートベルトが挟まっていないか、座面に荷物が残っていないかなどを再度確認してみてください。
左右両方のシートを倒せば、荷室から後部座席までつながった、広大なスペースが出現します。この手軽さが、アクアの使い勝手の良さをさらに高めてくれるポイントです。
元に戻すときの手順と注意点
荷物を降ろし、後部座席を元の状態に戻す作業も非常に簡単ですが、いくつか注意すべき点があります。安全に正しく戻すための手順を確認しておきましょう。
戻す手順:
- 倒した背もたれを、手でゆっくりと引き上げます。
- 「カチッ」と音がして、ロックがかかるまでしっかりと押し上げます。
背もたれを引き起こす際、ある程度の位置まで来ると自然にロックがかかる仕組みになっています。ロックがかかると、背もたれは固定されます。
最も重要な注意点は、シートベルトの挟み込みです。 背もたれを起こす際に、シートベルトが背もたれと車体の間に挟まってしまうことがよくあります。挟み込んだままロックしてしまうと、いざシートベルトを使おうとしたときに引き出せなくなったり、ベルト自体を傷つけたりする原因になります。
背もたれを戻すときは、シートベルトがねじれたり挟まったりしていないかを目で見て確認しながら、ゆっくりと操作することが大切です。特に、中央席のシートベルトは挟み込みやすいので注意が必要です。
最後に、背もたれが確実にロックされているか、手で前後に軽く揺すって確認しましょう。ロックが不完全な状態だと、走行中の揺れや急ブレーキの際に背もたれが前に倒れてきてしまい、大変危険です。ヘッドレストも、乗車する人の高さに合わせて適切な位置に調整するのを忘れないでください。
【モデル別】アクアの後部座席の倒し方の違い

アクアは2011年の登場以来、多くの人に愛され、2021年にはフルモデルチェンジを果たしました。初代(NHP10型)と2代目(MXPK型)では、基本的な後部座席の倒し方は同じですが、荷室の広さや倒した後の状態に少し違いがあります。お乗りのアクアがどちらのモデルかを確認し、その特徴を把握しておきましょう。
初代アクア(2011年~2021年)の場合
初代アクアは、長年にわたりコンパクトハイブリッドカーの代名詞として人気を博しました。 その使い勝手の良さは、後部座席のシートアレンジにも表れています。
操作方法は、これまで説明した基本手順とまったく同じです。後部座席の肩口にあるロック解除レバーを引きながら、背もたれを前に倒します。6:4の分割可倒式である点も同様で、乗車人数や荷物に応じた柔軟な対応が可能です。
初代アクアの特徴は、後部座席を倒した際に、荷室の床面との間に比較的大きな段差が生じることです。 これは、ハイブリッドバッテリーを後部座席の下に配置している構造上の理由によるものです。完全にフラットな空間にはならないため、段ボールのような箱状のものは少し斜めに傾くことになります。
しかし、この段差があるからといって使い勝手が悪いわけではありません。日常的な買い物で増えた荷物や、少し長さのあるカーペット、DIYの木材などを積むには十分なスペースを確保できます。もし、車中泊などでよりフラットな空間が必要な場合は、市販の段差解消マットやクッション、厚手のブランケットなどを活用することで、快適性を向上させることができます。
2代目アクア(2021年~)の場合
2021年に登場した2代目アクアは、プラットフォームを一新し、走行性能や安全性能だけでなく、室内の使い勝手も大きく進化しました。
後部座席の倒し方の基本的なメカニズムは初代から引き継いでおり、肩口のレバーを引いて前に倒すだけの簡単操作です。 もちろん、6:4分割可倒式シートも健在で、シーンに合わせた多彩なシートアレンジが楽しめます。
2代目アクアの大きな進化点は、初代に比べて荷室空間が広がり、後部座席を倒した際の段差が小さくなったことです。 特に、一部グレードや4WD車では、荷室の床面を高くする「アジャスタブルデッキボード」が装備されており、これを使用することで後部座席の背面と荷室がほぼフラットに近い状態になります。
これにより、荷物が安定しやすくなっただけでなく、車中泊など、よりフラットな空間が求められるシーンでの快適性も向上しました。 もちろん、完全に水平なフルフラットになるわけではありませんが、初代モデルと比較すると、格段に使いやすいラゲッジスペースが実現されています。 この改良により、2代目アクアはコンパクトカーでありながら、さらに幅広い用途に対応できるユーティリティ性能を手に入れました。
グレードによる違いはある?
アクアの後部座席の倒し方について、基本的な操作方法はどのグレードでも共通です。しかし、一部の仕様や装備にグレードによる違いが存在します。
まず、シートの表皮材がグレードによって異なります。上級グレードでは上質なファブリックが使われるなど、見た目や手触りに差があります。ただし、これは倒しやすさには直接影響しません。
次に、先ほども触れましたが、荷室の「アジャスタブルデッキボード」の有無がグレードや駆動方式(2WD/4WD)によって異なります。 このデッキボードがあると、後部座席を倒した際に荷室との段差を少なくすることができます。 特に2WD車ではオプション設定の場合もあるため、中古車を選ぶ際や、これから新車を購入する予定の方は、この装備の有無を確認すると良いでしょう。 4WD車では、構造上もともと荷室の床が高くなっており、2WD車よりもフラットに近い状態になります。
また、最廉価グレードの「B」グレードなど一部では、後部座席が一体で倒れるタイプ(一体可倒式)の場合があります。主流は6:4分割可倒式ですが、念のためご自身のアクアの仕様を確認しておくと安心です。
後部座席を倒すと荷室はどれくらい広くなる?
アクアの後部座席を倒すことで、通常時のコンパクトな荷室からは想像できないほど広大なスペースが生まれます。ここでは、具体的にどれくらいの荷物が積めるようになるのか、その積載能力の目安や、床面の状態について詳しく見ていきましょう。
| モデル | 荷室容量(5名乗車時) | 荷室容量(後部座席を倒した時) |
|---|---|---|
| 初代アクア | 約305L | 約691L(VDA方式参考値) |
| 2代目アクア | 2WD: 約291L / 4WD: 約205L | 2WD: 約691L(VDA方式参考値) |
※荷室容量は測定方法により数値が異なる場合があります。上記は目安です。
日常の買い物からレジャーまで!積載量の目安
後部座席を倒すことで、アクアの荷室容量は通常時の2倍以上に拡大します。 これにより、普段使いから特別な日まで、さまざまなシーンでその真価を発揮します。
例えば、日常の買い物。スーパーで週末の食料品をまとめ買いしたり、ホームセンターでかさばる日用品を購入したりしても、余裕で積み込めます。後部座席を片側だけ倒せば、買い物カゴを2〜3個積んでもまだスペースに余裕があるでしょう。
レジャーシーンでも大活躍します。例えば、家族でのキャンプやバーベキュー。クーラーボックスやテント、折りたたみのイスやテーブルなど、かさばるアウトドア用品も問題なく収納可能です。後部座席を全て倒せば、フラットな空間に効率よく荷物をレイアウトできます。
また、少し大きめの家具や家電を自分で運びたいときにも役立ちます。例えば、小さめの本棚やカラーボックス、扇風機や電子レンジくらいの大きさであれば、梱包された状態でも積載できることが多いです。購入前にメジャーで荷室の寸法を測っておくと、より確実でしょう。
このように、後部座席を倒すという一手間を加えるだけで、アクアは「ただのコンパクトカー」から「頼れる荷物運びのエキスパート」へと変身するのです。
ゴルフバッグや自転車は積める?
アクアの購入を検討している方や、すでにオーナーの方からよく聞かれるのが、「ゴルフバッグや自転車は積めるの?」という質問です。コンパクトなボディサイズからは想像しにくいかもしれませんが、工夫次第でこれらの大きな荷物も積載可能です。
まずゴルフバッグについて。9.5インチサイズの一般的なゴルフバッグであれば、後部座席を片側(6割側)または両方倒すことで、1〜2個積むことが可能です。 その際、ドライバーなどの長いクラブは抜いて別に置くか、バッグを斜めに積むなどの工夫が必要になる場合があります。 確実に積みたい場合は、販売店で実際に試してみるのがおすすめです。
次に自転車です。これは自転車の種類やサイズに大きく左右されます。一般的なシティサイクル(ママチャリ)をそのまま積むのは難しいですが、前輪を外せるタイプのクロスバイクやロードバイク、あるいは折りたたみ自転車であれば、後部座席を両方倒すことで積載できる可能性が高いです。車体を傷つけないように、毛布やシートでしっかりと保護することを忘れないでください。背負えるタイプのコンパクトなゴルフ・サイクルバッグなども登場しており、そういったものを選ぶのも一つの手です。
倒したときの床面の状態(フラットになるか)
後部座席を倒した際の床面の状態は、荷物の安定性や車中泊などの快適性に直結する重要なポイントです。
前述の通り、アクアの後部座席を倒しても、残念ながら完全に水平な「フルフラット」にはなりません。
初代アクアでは、荷室の床と倒した背もたれの間に、約15cm~20cmほどの比較的大きな段差ができます。 これは、荷物を置いたときに少し斜めになることを意味します。壊れ物や安定性の悪いものを積む際には、クッション材を敷くなどの工夫をすると良いでしょう。
2代目アクアでは、この段差が大幅に改善されました。 特にアジャスタブルデッキボードが装備されているモデルでは、ボードを上段にセットすることで段差がほとんど気にならない、ほぼフラットに近い状態を作り出すことができます。 これにより、荷物の安定性が向上し、長尺物もスムーズに積めるようになりました。
車中泊を考えている場合、この段差をどう解消するかが快適な睡眠のポイントになります。 初代・2代目ともに、市販の車中泊用マットや厚手のキャンプマット、エアマットなどを使用することで段差を埋め、快適な寝床を作ることが可能です。 隙間には衣類やクッションを詰めると、よりフラットに近づきます。
もっとアクアを使いこなす!後部座席アレンジの応用テクニック

アクアの後部座席は、ただ倒して荷室を広げるだけではありません。その「6:4分割可倒式」という特徴を活かすことで、乗車人数と荷物の量に合わせて、さらに賢く、そして柔軟に車内空間をアレンジすることが可能です。ここでは、日常からレジャーまで役立つ応用テクニックをご紹介します。
片側だけ倒して3人乗車+長尺物を積む
アクアのシートアレンジで最も活用頻度が高いのが、この「片側だけ倒す」使い方です。後部座席の6割側(助手席の後ろ)か4割側(運転席の後ろ)のどちらか一方だけを倒すことで、3人まで乗車しながら、普段は積めないような長い荷物を積むことができます。
例えば、
- DIYが趣味の方:ホームセンターで購入した木材やプラスチックのポールなど。
- ウィンタースポーツを楽しむ方:スキー板やスノーボード。
- ガーデニングが好きな方:ほうきやクワなどの柄の長い園芸用品。
- 釣りに行く方:釣竿ケースなど。
このようなシーンで、わざわざ大きな車を借りたり、配送を頼んだりする必要がなくなります。友人を2人乗せて、一緒にIKEAで買った細長い家具を運ぶ、といったことも可能です。倒すのは、荷物の幅に合わせて6割側か4割側かを選びましょう。幅の広い荷物なら6割側、細いものなら4割側を倒すのが一般的です。この柔軟性が、アクアの使い勝手を格段に向上させてくれます。
6:4分割可倒式シートのメリット
「6:4分割可倒式シート」のメリットは、単に片側だけを倒せるという点に留まりません。その真価は、「人」と「荷物」の最適なバランスを、その時々の状況に応じて自在に作り出せる点にあります。
例えば、家族4人で旅行に出かけ、帰りにお土産をたくさん買いすぎたとします。後部座席にお子様2人が乗っている状態でも、もし荷物が荷室に収まりきらなければ、どちらかのお子様の隣のスペースだけを倒して、そこに荷物を積むということができます(安全には十分配慮が必要です)。
また、ペットをケージに入れて運ぶ際にも便利です。片側を倒して広いスペースを作り、そこにケージを安定させて置くことで、もう片方の座席には人が座ってペットの様子を見守ることができます。
車中泊は可能?快適に過ごすための工夫
コンパクトなアクアですが、工夫次第で一人旅や短期間の利用であれば車中泊も可能です。 燃費が良く静粛性も高いため、実は車中泊との相性も悪くありません。 快適に過ごすためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。
まず、寝床の確保です。後部座席を全て倒し、助手席を一番前にスライドさせることで、身長170cm程度の方までなら足を伸ばせるスペースを確保できます。 しかし、前述の通りシートを倒しただけでは段差が残ります。この段差を解消するために、車中泊用のマットや厚手のエアマットは必須アイテムと言えるでしょう。 段差部分にコンテナボックスや衣類を詰めて高さを調整するのも有効な方法です。
次に、プライバシーと断熱対策です。外からの視線を遮り、車内の温度を快適に保つために、窓用のサンシェードや遮光カーテンを用意しましょう。 車種専用設計のものを選ぶと、隙間なくフィットするのでおすすめです。
さらに、快適グッズとして、LEDランタン、ポータブル電源、寝袋(シュラフ)などがあると便利です。 スマートフォンを充電したり、小さな扇風機を使ったりと、車内で過ごす時間の質が格段に向上します。
アクアでの車中泊は、ミニバンのように広々とはいきませんが、秘密基地のような空間で過ごす、一味違った楽しさを味わうことができます。
後部座席を倒す際の注意点とよくある質問

アクアの後部座席の操作は非常に簡単ですが、安全に、そして快適に使い続けるためには、いくつか知っておきたい注意点や、多くの人が疑問に思う点があります。ここでは、そうしたポイントをQ&A形式で分かりやすく解説します。
シートベルトの挟み込みに注意!
これは、後部座席を倒したり戻したりする際に最も起こりがちなトラブルです。シートベルトを挟んだまま背もたれを固定してしまうと、以下のような問題が発生する可能性があります。
- ベルトの損傷:生地が擦れたり、金具が変形したりする。
- ロック機能の不具合:いざという時にベルトが引き出せない、またはロックしない。
- 内装の傷:バックル(金具部分)が内装パネルに当たって傷をつける。
これを防ぐためには、シートを操作する際に、必ず目で見てシートベルトの位置を確認する習慣をつけることが大切です。 特に、背もたれを元の位置に戻すときは、ゆっくりと動かしながら、ベルトが背もたれの後ろに正しく収まるように手で誘導してあげましょう。もし挟んでしまった場合は、無理に引き抜こうとせず、もう一度背もたれを倒してから正しく直してください。
荷物を載せるときの重量制限は?
後部座席を倒して広いスペースができると、つい重いものも積みたくなりますが、車の積載重量には限りがあります。アクアの取扱説明書には車両の総重量などが記載されていますが、一般的な使い方で荷室に積む荷物の重さを過度に心配する必要はあまりありません。
ただし、注意したいのは重量のバランスです。非常に重い荷物を片側だけに偏って積載すると、走行安定性に影響を与える可能性があります。例えば、レンガや大量の飲料水など、重さが集中するものを積む場合は、なるべく荷室の中央、そして床の低い位置に置くように心がけましょう。
また、荷物は走行中に動かないように、ロープやネットで固定することが理想です。特に急ブレーキをかけた際に、荷物が前方に飛んでこないように配慮することが安全運転につながります。
シートがうまく倒れない・戻らないときの対処法
「レバーを引いてもシートが倒れない」「戻そうとしてもロックがかからない」といった場合、まずは慌てずに原因を探ってみましょう。ほとんどの場合、簡単な見落としが原因です。
倒れない場合の原因と対処法:
- シートベルトのバックルが挟まっている:座面の隙間にバックルが挟まっていることがあります。一度確認してみてください。
- 座面に物が残っている:厚手のクッションや忘れ物がないか確認しましょう。
- ヘッドレストが上がったまま:ヘッドレストがフロントシートに干渉している場合があります。一番下まで下げてから操作してください。
戻らない(ロックがかからない)場合の原因と対処法:
- シートベルトを挟み込んでいる:最も多い原因です。背もたれの後ろを確認し、挟まっているベルトを取り除いてください。
- 荷物が挟まっている:荷室と背もたれの間に小さな荷物などが挟まっていないか確認します。
- 戻す力が足りない:最後の一押しで「カチッ」とロックがかかります。ある程度の力でしっかりと押し込んでみてください。
無理に力ずくで操作すると、部品の破損につながります。まずは障害物がないかを確認することが第一です。
リクライニング機能はないので注意
アクアの購入を検討している方や、他の車種から乗り換えた方から時々ある質問ですが、アクアの後部座席には背もたれの角度を調整するリクライニング機能はありません。
後部座席の背もたれの角度は固定式です。これは、コンパクトな車体の中で最大限の居住空間と荷室スペースを両立するための設計です。シートを倒すためのロック解除レバーはありますが、これは角度調整用ではないので、無理に操作しないようにしましょう。
もし後部座席の乗り心地を少しでも快適にしたい場合は、腰をサポートするクッションなどを活用するのも一つの方法です。
まとめ:アクアの後部座席の倒し方をマスターして、カーライフをもっと楽しもう

この記事では、トヨタ・アクアの後部座席の倒し方について、基本的な手順から応用テクニック、注意点まで詳しく解説しました。最後に、重要なポイントを振り返ってみましょう。
- 倒し方はとても簡単:後部座席の肩口にあるレバーを引きながら、背もたれを前に押すだけです。
- 6:4分割で使い方自在:左右別々に倒せるため、3人乗車+長尺物など、シーンに合わせた柔軟なシートアレンジが可能です。
- 広大な荷室が出現:後部座席を倒すことで、荷室容量は2倍以上に拡大し、日常の買い物からレジャーまで幅広く対応できます。
- フルフラットにはならない:特に初代モデルでは荷室との段差が大きめです。 2代目では改善されていますが、マットなどで工夫するとさらに快適になります。
- 戻すときはベルトの挟み込みに注意:安全のため、シートを戻す際はシートベルトを挟んでいないか必ず確認しましょう。
アクアの後部座席の倒し方を一度覚えてしまえば、あなたのカーライフはさらに便利で豊かなものになるはずです。大きな買い物をためらったり、趣味の道具を運ぶのを諦めたりする必要はありません。この機能を最大限に活用して、アクアとの毎日をさらに楽しんでください。



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