タントのガソリン入れ方を解説!給油口の開け方から注意点まで

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「タントに乗り換えたけど、ガソリンの入れ方がわからない」「セルフスタンドで給油するのが初めてで不安…」そんな風に感じていませんか?特に、タントはモデルチェンジによって給油口の開け方が変わっているため、戸惑う方も少なくありません。給油は車の運転に欠かせない作業ですが、ガソリンは危険物でもあるため、正しい知識と手順で行うことが大切です。

この記事では、タントのガソリンの入れ方について、給油口の開け方からセルフスタンドでの手順、さらには燃費を良くするコツまで、初心者の方にも分かりやすく解説します。この記事を読めば、もうガソリンスタンドで慌てることはありません。安心して、快適なカーライフを楽しんでいきましょう。

タントのガソリン入れ方の基本ステップ

タントのガソリンの入れ方は、決して難しいものではありません。しかし、焦らずスムーズに行うためには、基本的なステップを理解しておくことが大切です。ここでは、給油口を開けるところから、給油を終えてキャップを閉めるまでの一連の流れを4つのステップに分けて、誰にでも分かりやすく解説します。

ステップ1:給油口を開ける

まず、ガソリンスタンドに着いたら、給油機の横に車を停めます。タントの給油口は、初代モデルから現行モデルまで一貫して車体の左側(助手席側)にあります。 そのため、給油機が左側に来るように停車しましょう。もし給油口の位置を忘れてしまった場合は、運転席のメーター内にある給油機マークの横の三角印(▲)を確認してください。 この矢印が指している方向が給油口のある側です。

次に、給油口のフタを開けます。タントの給油口の開け方は、年式によって大きく2種類に分かれます。

  • レバー式(主に2019年以前のモデル):運転席の足元右側あたりに、給油機マークが描かれたレバーがあります。 このレバーを手前に引くと、給油口のフタが「カチャッ」という音とともに少し浮き上がります。
  • プッシュオープン式(主に2019年以降のモデル):車内のレバーはなく、車のドアロックが解除された状態で、給油口のフタの右側(後方側)を直接手で押すと開きます。 ドアがロックされているとフタも施錠されて開かないので、注意が必要です。

フタが開いたら、中の給油キャップを反時計回りに回して外します。外したキャップは、給油口のフタの裏側にあるキャップホルダーに付けておくと、置き忘れや紛失を防げます。

ステップ2:正しいガソリンの種類を選ぶ

セルフスタンドでは、自分でガソリンの種類(油種)を選ぶ必要があります。給油ノズルの色は法律で決められており、レギュラーガソリンは赤、ハイオクガソリンは黄、軽油は緑です。

タントの指定ガソリンは、ターボ車を含めすべてのモデルで「レギュラーガソリン」です。 誤って軽油を入れてしまうと、エンジンが故障する原因になりますので、絶対に間違えないようにしましょう。 特に、「軽自動車だから軽油」という誤解が意外と多いため注意が必要です。 必ず赤いノズルのレギュラーガソリンを選んでください。

給油機の操作パネルで、支払い方法(現金、クレジットカード、電子マネーなど)、油種(レギュラー)、給油量(満タン、金額指定、数量指定)を選択します。初めてで不安な場合は「満タン」を選ぶと、自動で給油が止まるので簡単です。

ステップ3:セルフスタンドでの給油ノズルの操作方法

油種や給油量を選択したら、いよいよ給油作業に入ります。ガソリンは引火性が非常に高いため、安全のために必ず以下の手順を守ってください。

まず、給油機の「静電気除去シート」に必ず触れてください。 特に乾燥する冬場は、体に静電気が溜まりやすく、給油口付近で火花が散ると気化したガソリンに引火する危険性があります。 安全のため、給油前には必ず静電気を除去する習慣をつけましょう。

次に、選択した油種のノズル(タントの場合は赤色)をしっかりと握り、車の給油口の奥まで確実に差し込みます。 ノズルを差し込んだら、レバーを引いて給油を開始します。 レバーは止まるまでしっかりと握ってください。 中途半端に握ると、満タンを検知するセンサーがうまく作動せず、ガソリンが吹きこぼれる原因になることがあります。

給油が満タンになると、センサーが作動して「カチッ」という音と共に自動的に給油が止まります(オートストップ機能)。 オートストップが作動したら、それ以上の追加給油(継ぎ足し給油)は吹きこぼれの危険があるため、絶対にやめましょう。

ステップ4:給油口キャップをしっかり閉める

給油が完了したら、給油ノズルを元の場所に戻します。その後、給油口からキャップを取り、「カチッ」と音がするまで時計回りにしっかりと閉めてください。この音が、キャップがきちんと閉まった合図です。キャップの締め方が緩いと、走行中にガソリンが漏れる可能性があり非常に危険です。

キャップを閉めたら、最後に給油口のフタを「カチッ」と音がするまで手で押して閉めます。これで一連の給油作業は完了です。レシートや釣銭の取り忘れがないかを確認してから、安全に車を発進させましょう。

タントの給油口はどこ?開け方をモデル別に解説

タントの給油口は全モデル共通で車体の左側(助手席側)にありますが、その開け方は年式(モデル)によって異なります。 ここでは、大きく分けて「レバー式」と「プッシュオープン式」の2つのタイプについて、具体的な開け方を詳しく解説します。ご自身のタントがどちらのタイプか確認してみましょう。

運転席足元のレバーで開けるタイプ(初代〜3代目:〜2019年)

2003年の初代モデルから2019年まで販売されていた3代目モデルまでのタントは、運転席の足元にあるレバーを引いて給油口を開ける「レバー式」が採用されています。

レバーの場所は、運転席に座って右下の足元付近です。 フロアマットの近くや、少し前のパネル部分に、ガソリンスタンドの給油機マークが描かれた黒またはグレーのレバーがあります。 見つけにくい場合は、小物などで隠れていないか確認してみてください。

このレバーを手前に引くと、「カチャ」という小さな音とともに、車体左側にある給油口のフタが少し浮き上がってロックが解除されます。あとは、フタを手で開けて、中のキャップを反時計回りに回して外せば給油準備完了です。このタイプの車種に乗り慣れている方にはお馴染みの操作方法ですね。

プッシュオープン式(4代目:2019年〜)

2019年7月以降に発売された4代目(現行モデル)のタントでは、車内のレバーが廃止され、給油口のフタを直接押して開ける「プッシュオープン式」に変更されました。 初めてこのタイプに乗る方は、レバーが見つからず戸惑うかもしれません。

この方式の最大のポイントは、給油口のロックが車のドアロックと連動している点です。 ドアがロックされた状態では、いくらフタを押しても開けることはできません。

給油する際は、まずスマートキーや車内のスイッチでドアのロックを全て解除してください。 ロックを解除した状態で、給油口のフタの右側(車体の後方寄り)あたりを指でグッと押し込みます。 すると、「カチッ」と音がしてフタの左側が少し浮き上がり、手で開けられるようになります。 閉めるときも、フタを手で押すだけでロックがかかります。給油後は、防犯のためにも必ずドアをロックするのを忘れないようにしましょう。

給油口が開かない!そんな時の緊急対処法

「レバーを引いても、フタを押しても給油口が開かない!」そんなトラブルに見舞われると、特にガソリン残量が少ない時は焦ってしまいますよね。給油口が開かなくなる原因はいくつか考えられますが、落ち着いて対処することが大切です。

プッシュオープン式の場合、最も多い原因はドアロックが解除されていないことです。 もう一度、スマートキーや運転席のスイッチで確実に全ドアのロックが解除されているか確認してください。

レバー式の場合、レバーと給油口をつなぐワイヤーが固着したり、切れたりしている可能性があります。また、どちらのタイプでも、フタのロック部分の部品が故障していることも考えられます。

もし、どうしても自力で開けられない場合は、無理にこじ開けようとせず、ガソリンスタンドのスタッフに相談するか、ディーラーやJAFなどのロードサービスに連絡しましょう。車種によっては、荷室の内張りなどを剥がすことで、内側から強制的にロックを解除できる緊急用のレバーが備わっている場合もありますが、作業に慣れていないと難しい場合があります。

知っておきたい!タントのガソリンに関する知識

タントに長く、そして経済的に乗り続けるためには、ガソリンに関する基本的な知識も知っておくと役立ちます。ここでは、ガソリンの種類やタンク容量、そして気になる燃費について詳しく見ていきましょう。

ガソリンの種類は「レギュラー」でOK?

「ターボ車だからハイオクを入れた方がいいのかな?」と迷う方もいるかもしれませんが、タントは全てのグレード(ターボ車含む)で「無鉛レギュラーガソリン」が指定燃料です。

レギュラー仕様のエンジンにハイオクガソリンを入れても、すぐに故障することはありませんが、本来の性能を発揮できるように設計されているわけではないため、燃費が大幅に向上したり、パワーが上がったりといったメリットはほとんど期待できません。 むしろ、価格の高いハイオクを入れ続けることは、経済的な負担が増えるだけになってしまう可能性があります。

車の取扱説明書や給油口のキャップにも指定油種が記載されていますので、それに従って必ず「レギュラーガソリン」を給油するようにしましょう。

満タンで何リットル入る?タンク容量と航続距離

タントの燃料タンク容量は、モデルや駆動方式(2WD/4WD)によって若干異なります。

モデル 型式 燃料タンク容量
現行モデル(4代目) LA650S/LA660S 30リットル
3代目 LA600S/LA610S 30リットル
2代目 L375S/L385S 34〜36リットル
初代 L350S/L360S 36リットル

現行モデルのタンク容量は30リットルです。 例えば、カタログ燃費(WLTCモード)が22.7km/Lのグレードの場合、単純計算で満タン時に約681km(30L × 22.7km/L)走行できることになります。 もちろん、これはあくまで理論値であり、実際の走行可能距離(航続距離)は、エアコンの使用状況や道路の混雑具合、運転の仕方などによって大きく変わります。 しかし、ご自身のタントのタンク容量と大まかな燃費を把握しておけば、長距離ドライブの際の給油計画も立てやすくなりますね。

燃費はどれくらい?グレード別の燃費比較

タントの燃費は、年式やグレード、駆動方式によって異なります。以下は、現行モデル(4代目)のカタログ燃費(WLTCモード)の一例です。

グレード 駆動方式 カタログ燃費(WLTCモード)
L 2WD 22.7km/L
X 2WD 22.7km/L
Xターボ 2WD 21.2km/L
カスタムX 2WD 21.9km/L
カスタムRS(ターボ) 2WD 21.2km/L

※上記は一例です。年式や改良によって数値は変動します。

一般的に、ターボエンジン搭載車や4WD車は、自然吸気(NA)エンジン車や2WD車に比べて燃費が少し下がる傾向にあります。 また、カタログ燃費は定められた試験条件での値であり、実際の燃費(実燃費)は7〜8割程度になることが多いです。 普段の運転でご自身の車の平均燃費を把握しておくと、経済的な運転を意識するきっかけにもなります。

セルフスタンドで焦らない!給油時の注意点

セルフガソリンスタンドは、自分のペースで給油でき、価格も比較的安いというメリットがありますが、一方で全ての作業を自分で行うため、安全への配慮が不可欠です。ここでは、特に注意したいポイントを4つご紹介します。

静電気対策を忘れずに

セルフスタンドでの給油で最も注意すべきことの一つが静電気です。 体に溜まった静電気が、気化したガソリンに引火し、火災につながる恐れがあります。 特に空気が乾燥している冬場や、静電気が発生しやすい化学繊維の衣服を着ている時は注意が必要です。

給油を始める前には、必ず給油機に設置されている「静電気除去シート」にしっかりと触れてください。 シートに触れることで、体に溜まった電気を安全に逃がすことができます。 また、給油中に車内に戻ってシートに座るなどすると、再び体が帯電してしまう可能性があります。 給油作業を始めたら、終わるまでその場を離れないようにしましょう。

エンジンは必ず停止する

これは基本中の基本ですが、給油中は必ずエンジンを停止してください。 エンジンがかかったままだと、マフラーが高温になっていたり、電気系統から火花が出たりする可能性があり、ガソリンに引火する危険性があります。

また、給油中に子どもが誤って車を動かしてしまうといった事故を防ぐためにも、エンジン停止は徹底しましょう。安全のため、同乗者がいる場合でも、給油作業が終わるまではエンジンをかけないように伝えておくことが大切です。

給油の自動停止(オートストップ)後は追加しない

セルフスタンドの給油ノズルには、タンクが満タンになると自動で給油を停止する「オートストップ機能」が備わっています。

給油中に「カチッ」と音がして給油が止まったら、それが満タンの合図です。 「キリの良い金額まで入れたい」という理由で、そこからチョロチョロと追加で給油(継ぎ足し給油)するのは非常に危険です。オートストップが作動した後のタンクにはほとんど余裕がなく、少しの追加でもガソリンが吹きこぼれてしまう可能性があります。

吹きこぼれたガソリンは、引火の危険があるだけでなく、車の塗装を傷めたり、環境汚染の原因になったりします。オートストップが作動したら、速やかに給油を終了しましょう。

ガソリンの吹きこぼれに注意

もし万が一、ガソリンを吹きこぼしてしまった場合は、慌てずに対処することが重要です。吹きこぼれた量が少量であれば、備え付けのウエス(布)などで拭き取ることができますが、量が多い場合やどうしていいか分からない場合は、すぐに給油を中止し、その場を離れずにガソリンスタンドのスタッフを呼び、指示に従ってください。

特に、給油ノズルを給油口にしっかりと奥まで差し込んでいなかったり、オートストップ後に継ぎ足し給油をしたりすると、吹きこぼれやすくなります。 正しい手順を守ることが、吹きこぼれを防ぐ一番の対策です。

もっとお得に!タントの燃費を向上させるコツ

日々のガソリン代は、家計にとっても気になるところですよね。少しの工夫で、タントの燃費を向上させ、ガソリン代を節約することができます。ここでは、今日から実践できる簡単な燃費向上のコツをいくつかご紹介します。

急発進・急加速を避ける「ふんわりアクセル」

燃費に最も影響を与えるのが、アクセルの踏み方です。車が停止した状態から動き出す際には、最も多くの燃料を消費します。発進時はアクセルをゆっくりと踏み込む「ふんわりアクセル」を心がけましょう。具体的には、最初の5秒で時速20km程度に到達するくらいの、穏やかな発進が理想的です。

走行中も、急な加速や減速は燃費を悪化させる大きな原因です。車間距離を十分に保ち、先の交通状況を予測することで、不要なアクセル操作や急ブレーキを減らすことができます。一定の速度でスムーズに走行することが、燃費向上につながります。

タイヤの空気圧をこまめにチェック

意外と見落としがちなのが、タイヤの空気圧です。タイヤの空気圧が適正値よりも低いと、タイヤと路面の抵抗が大きくなり、燃費が悪化する原因となります。

空気圧は自然に少しずつ低下していくため、月に一度はガソリンスタンドなどで定期的にチェックする習慣をつけましょう。運転席のドアを開けた側面などに、メーカーが指定する適正空気圧が記載されたシールが貼ってありますので、その数値に合わせて調整します。適正な空気圧を保つことは、燃費向上だけでなく、タイヤの寿命を延ばし、安全な走行を確保するためにも非常に重要です。

不要な荷物は降ろして車体を軽くする

車の重量も燃費に影響します。車は重ければ重いほど、動かすためにより多くのエネルギー(燃料)を必要とします。

使わないゴルフバッグやキャンプ用品、洗車道具などを常に車に積みっぱなしにしていませんか? 日常的に使わない不要な荷物は、できるだけ車から降ろしておくことで車体が軽くなり、燃費の向上が期待できます。例えば、100kgの荷物を降ろすと、燃費が約3%改善するとも言われています。こまめに車内を整理整頓し、車を軽く保つことを意識してみましょう。

定期的なエンジンオイル交換も効果的

エンジンオイルは、エンジン内部の潤滑や冷却、洗浄など、重要な役割を担っています。しかし、オイルは使用するうちに劣化し、その性能は徐々に低下していきます。

劣化したオイルを使い続けると、エンジン内部の摩擦抵抗が大きくなり、エンジンの性能が十分に発揮されず、燃費の悪化につながります。メーカーが推奨する交換時期や走行距離を目安に、定期的にエンジンオイルを交換することが大切です。きれいなオイルはエンジンの動きをスムーズにし、本来の燃費性能を維持するのに役立ちます。

まとめ:タントの正しいガソリンの入れ方をマスターしよう

今回は、タントのガソリンの入れ方について、給油口の開け方からセルフスタンドでの注意点、燃費向上のコツまで詳しく解説しました。

  • タントの給油口は全モデルで車体の左側にあります。
  • 開け方は年式によって異なり、2019年以前は「レバー式」、2019年以降は「プッシュオープン式」が主流です。
  • プッシュオープン式は、ドアロックの解除が必要です。
  • ガソリンの種類は、全グレードで「レギュラーガソリン」を指定しましょう。
  • セルフスタンドでは、エンジン停止と静電気除去を徹底してください。
  • オートストップ後の継ぎ足し給油は危険なのでやめましょう。

最初は戸惑うかもしれませんが、手順さえ覚えてしまえば、誰でも簡単かつ安全に給油できます。この記事を参考に、自信を持ってガソリンスタンドへ向かい、快適で経済的なタントとのカーライフをお楽しみください。

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