街でトヨタ・プリウスを見かけると、そのナンバープレートにふと目が留まることはありませんか?実は「プリウスナンバー」には、オーナーの遊び心やこだわりが詰まっていることがよくあります。特に人気の数字には、プリウスならではの理由が隠されているのです。
この記事では、なぜ特定のプリウスナンバーが人気なのか、その背景にある歴代モデルの型式や燃
費性能との関係を詳しく解説します。さらに、自分の好きな番号を選べる「希望ナンバー制度」の仕組みや、具体的な申し込み手順、費用についても分かりやすくご紹介。これからプリウスの購入を検討している方や、ナンバーの変更を考えている方はもちろん、クルマの豆知識として楽しみたい方にも必見の内容です。あなたもこの記事を読んで、愛車に特別な意味を持つナンバーを付けてみませんか?
プリウスナンバーで人気の数字とその理由

プリウスのオーナーたちの間で、特に人気を集めているナンバーがあります。それらの数字がなぜ選ばれるのか、その背景にはプリウス特有の事情や、オーナーのクルマへの愛情が垣間見えます。ここでは、代表的な人気のプリウスナンバーとその理由を詳しく見ていきましょう。
なぜ「30」「50」が人気?歴代プリウスの型式との関係
街を走るプリウスのナンバーで、「30」や「50」という数字を頻繁に見かけることにお気づきの方も多いのではないでしょうか。これらの数字は、歴代プリウスの中でも特に人気の高かったモデルの車両型式に由来しています。
具体的には、3代目プリウスの型式が「ZVW30」、4代目プリウスの型式が「ZVW50」系であることから、多くのオーナーが愛車の型式にちなんでこれらの数字を希望ナンバーとして選んでいるのです。
特に3代目プリウス(30プリウス)は、その優れた燃費性能と先進的なデザインで大ヒットし、ハイブリッドカーの普及を大きく後押ししたモデルです。 そのため、今でも多くの30プリウスが街を走っており、ナンバー「30」はオーナーにとって愛車の象徴ともいえる数字になっています。同様に、4代目プリウス(50プリウス)のオーナーも、自身の車の型式である「50」に愛着を持ち、ナンバーに採用するケースが非常に多いです。このように、自分の乗っているプリウスの型式をナンバーにすることは、モデルへの愛着を示す一つの表現方法として定着しているのです。
燃費にちなんだ「29-51」や「35-80」などの語呂合わせナンバー
プリウスといえば、なんといってもその優れた燃費性能が最大の魅力です。その燃費の良さをナンバープレートで表現する、遊び心あふれるオーナーも少なくありません。これは語呂合わせを用いたもので、プリウスの燃費性能をアピールするユニークな方法として人気を集めています。
例えば、以下のような語呂合わせナンバーがよく見られます。
| ナンバー | 語呂合わせの意味 |
|---|---|
| 29-51 | 「福来い」という意味合いもありますが、「燃費29.51km/L」に由来 |
| 35-80 | 3代目プリウスのカタログ燃費「35.8km/L」など |
| 31-50 | 「最高」という意味の語呂合わせ |
| 32-90 | 「さあ、行こう」というドライブへの期待感を込めて |
特に、歴代モデルのカタログ燃費や、ご自身の愛車の実燃費に近い数字を選ぶことで、よりパーソナルな意味合いを持たせることができます。街でこれらのナンバーを付けたプリウスを見かけたら、オーナーの燃費へのこだわりを感じ取ってみるのも面白いかもしれません。
その他にもある!プリウスオーナーに選ばれる希望ナンバーの傾向
型式や燃費の語呂合わせ以外にも、プリウスオーナーに選ばれやすい希望ナンバーにはいくつかの傾向があります。これらはプリウスに限らず、多くのドライバーに共通する人気の数字ですが、エコでクリーンなイメージのプリウスだからこそ、より一層マッチすると考える方もいるようです。
代表的なものとしては、「1」や「8」といった縁起の良いとされる数字が挙げられます。「1」はトップを目指すという意味合いで、「8」は末広がりで縁起が良いとされています。また、「8888」や「7777」などのゾロ目も、見た目のインパクトと覚えやすさから根強い人気を誇ります。
最近では、「358」という数字も注目を集めています。 これは風水で「金運」「帝王」「最良の数字」といった意味を持つとされ、縁起を担ぐドライバーの間で人気が急上昇しています。 実際に名古屋地区などでは抽選対象番号になるほどの人気ぶりです。
その他にも、定番の語呂合わせとして「2525(ニコニコ)」や「1122(いい夫婦)」なども人気です。 このように、オーナーは自分の誕生日や記念日、好きな言葉の語呂合わせなど、思い思いの数字を選んでカーライフを楽しんでいます。プリウスのナンバーは、オーナーの個性や価値観を表現するキャンバスにもなっているのです。
希望ナンバーの基礎知識

愛車のナンバーを自分好みの数字にできる「希望ナンバー制度」。プリウスオーナーにも人気のこの制度について、基本的な仕組みから費用のことまで、詳しく解説していきます。憧れのナンバーを手に入れるための第一歩として、まずは基礎知識をしっかりと押さえておきましょう。
希望ナンバー制度とは?
希望ナンバー制度とは、その名の通り、自動車のナンバープレートのうち、4桁の一連指定番号を自分の好きな数字にできる制度のことです。 1999年から全国で導入され、新車・中古車を問わず、新規登録時や名義変更、ナンバープレートの汚損・破損時などに利用することができます。
この制度によって、誕生日や記念日、好きな言葉の語呂合わせなど、自分だけの特別なナンバーを愛車につけることが可能になりました。ただし、希望できるのは4桁の数字部分のみで、地名や分類番号(地名の横にある3桁の数字)、ひらがなは選ぶことができません。
対象となる車両は、登録自動車(普通車など)と自家用の軽自動車です。 バイクや事業用の軽自動車は対象外となるので注意が必要です。 申し込みは、運輸支局などに併設されている「希望番号予約センター」の窓口のほか、インターネット上の「希望番号申込サービス」からも手軽に行うことができます。 プリウスの購入を機に、世界に一つだけのオリジナルナンバーを検討してみてはいかがでしょうか。
希望ナンバーの種類:「抽選対象希望番号」と「一般希望番号」
希望ナンバーには、誰でも申し込めば取得できる「一般希望番号」と、人気が高いために抽選となる「抽選対象希望番号」の2種類があります。
抽選対象希望番号は、特に人気が集中しやすい数字のことで、全国一律で指定されている13種類(2025年11月現在)と、地域ごとに独自に設定されている番号があります。
「1」「7」「8」「88」「333」「555」「777」「888」「1111」「3333」「5555」「7777」「8888」
これらの番号を希望する場合は、毎週1回、月曜日に行われる抽選に参加し、当選しなければ取得することができません。 抽選は前週の日曜日21時までに申し込んだ分が対象となります。
一方、一般希望番号は、上記の抽選対象希望番号以外のすべての番号を指します。 こちらは抽選がなく、すでに他の車に使用されていなければ、申し込み順で取得することが可能です。 プリウスの型式にちなんだ「30」や「50」なども、地域によっては抽選対象になっていなければ、一般希望番号として申し込むことができます。自分の希望する番号がどちらに該当するのか、事前に「希望番号申込サービス」のウェブサイトなどで確認しておくとスムーズです。
希望ナンバーにかかる費用と日数
希望ナンバーを取得するには、通常のナンバープレート代に加えて、追加の交付手数料が必要になります。 これは希望ナンバーが注文生産となるためです。 費用は地域やナンバープレートの種類(ペイント式か光る字光式か)によって異なりますが、一般的な乗用車(中板サイズ)のペイント式の場合、2枚一組で4,000円台から5,000円程度が目安です。
ディーラーや販売店に取得を代行してもらう場合は、この交付手数料に加えて、数千円から1万円程度の代行手数料が上乗せされるのが一般的です。 費用を抑えたい方は、自分で手続きを行うと良いでしょう。
申し込みから交付までにかかる日数も、通常のナンバープレートより長くなります。 インターネットで申し込み、手数料の入金が確認されてから、ナンバープレートが製作されます。
- 一般希望番号の場合:入金確認後、土日祝日を除いて約4日〜6日程度で交付可能となります。
- 抽選対象希望番号の場合:申し込み後の月曜日に抽選があり、当選後に入金手続きをしてから製作に入るため、さらに日数がかかります。
交付可能期間は、交付可能日から1ヶ月間と定められているため、期間内に運輸支局へ受け取りに行く必要があります。
プリウスの希望ナンバー取得・変更手続きのステップ

憧れの希望ナンバーをプリウスにつけるための具体的な手続きは、どのような流れで進めるのでしょうか。新車や中古車を購入する際に販売店に任せる方法から、自分でオンライン申請する方法まで、ケース別に分かりやすく解説します。
【新車・中古車購入時】ディーラーや販売店に依頼する場合
新車や中古車をディーラーや販売店で購入する際に、希望ナンバーを取得するのが最も手軽で一般的な方法です。 面倒な書類作成や運輸支局での手続きをすべて代行してくれるため、手間をかけずに希望のナンバーを手に入れることができます。
手続きの流れは非常にシンプルです。
- 商談時に希望ナンバーを伝える: 車の契約を進める中で、営業担当者から希望ナンバーの有無を確認されます。その際に、取得したい4桁の数字を伝えましょう。
- 申込・抽選: 販売店が代行して、希望番号申込サービスへの申し込みや、抽選対象番号の場合は抽選への応募を行ってくれます。
- 納車を待つ: 当選または申し込みが確定すれば、あとは販売店がすべての手続きを進めてくれます。ナンバープレートが装着された状態でプリウスが納車されるのを待つだけです。
ただし、前述の通り、ナンバープレートの交付手数料の実費に加えて、代行手数料が発生します。 費用は販売店によって異なりますが、数千円から1万円程度が相場とされています。 手間と費用のバランスを考えて、自分に合った方法を選ぶと良いでしょう。
【自分で手続き】希望番号申込サービスでのオンライン申請方法
費用を少しでも抑えたい方や、自分で手続きを進めてみたいという方は、インターネットの「希望番号申込サービス」を利用してオンラインで申請することができます。 パソコンやスマートフォンから24時間いつでも申し込めるので非常に便利です。
オンライン申請の基本的な流れは以下の通りです。
- 公式サイトにアクセス: まずは全国自動車標板協議会の「希望番号申込サービス」のウェブサイトにアクセスします。
- 申込フォームに入力: 画面の案内に従って、車検証に記載されている車台番号や使用者氏名などの情報を入力します。 この際、新車で購入する場合は、販売店から車台番号を教えてもらう必要があります。
- 交付手数料の支払い: 申し込みが完了すると、支払いに関する案内メールが届きます。記載された期限内に、銀行振込やコンビニ払などで交付手数料を支払います。
- 入金確認と交付可能日の確認: 入金が確認されると、申し込みが確定し、ナンバープレートの製作が開始されます。その後、交付可能日と予約済証の有効期間が記載されたメールが届きます。
- 運輸支局で手続き: 交付可能日以降に、管轄の運輸支局へ行き、窓口で予約済証を受け取ります。その後、必要な書類を提出し、新しいナンバープレートを受け取ります。
この方法ならディーラーへの代行手数料がかからず、費用はナンバープレート代の実費のみで済みます。 ただし、最終的には平日に運輸支局へ出向いて、車両の登録手続きとナンバープレートの取り付け(普通車の場合は封印作業も)を行う必要があります。
【ナンバー変更】運輸支局での手続き
すでにプリウスに乗っていて、現在のナンバーから希望ナンバーへ変更したい場合も、自分で運輸支局(軽自動車の場合は軽自動車検査協会)へ出向いて手続きを行うことができます。
事前に希望番号申込サービスで希望ナンバーを予約・決済しておく点はオンライン申請と同じです。その後の運輸支局での手続きは、以下の流れで進みます。
- 必要書類の準備: 車検証、印鑑、そして希望番号予約済証(窓口で発行)など、手続きに必要な書類を揃えます。
- 古いナンバープレートの返却: 運輸支局の敷地内にあるナンバー返納窓口へ、車から取り外した古いナンバープレートを返却します。ドライバーなどの工具は持参するとスムーズです。
- 新しい書類の提出: 申請書や手数料納付書など、窓口で入手した書類に必要事項を記入し、持参した書類と一緒に提出します。
- 新しい車検証の交付: 書類に不備がなければ、希望ナンバーが記載された新しい車検証が交付されます。内容に間違いがないか必ず確認しましょう。
- 新しいナンバープレートの購入・取り付け: ナンバー交付窓口で、新しいナンバープレートを購入します。 車に取り付けた後、係員に車台番号の刻印を確認してもらい、後部のナンバープレートに封印をしてもらえば、すべての手続きは完了です。
この一連の手続きは、すべて平日の日中に行う必要があります。また、手続き完了後は、加入している自動車保険(任意保険)会社へ、ナンバーが変更になった旨を連絡することを忘れないようにしましょう。
ナンバープレートの種類とプリウスの分類番号
普段何気なく見ているナンバープレートですが、そこには様々な情報が詰まっています。プレートの色や数字、文字にはそれぞれ意味があり、車の種類や用途を示しています。ここでは、ナンバープレートの基本的な見方から、プリウスが該当する「分類番号」、そして個性を演出できる特別なナンバープレートまで、詳しく解説していきます。
ナンバープレートに記載されている情報の意味
車のナンバープレート(正式名称:自動車登録番号標)は、一台一台の車を識別するための大切なものです。 プレートには、大きく分けて4つの情報が記載されています。
- 地域名: プレート上部に記載されている「品川」「横浜」などの地名です。 これは、その車が登録されている地域を管轄する運輸支局や自動車検査登録事務所の名称を表しています。
- 分類番号: 地域名の右隣にある3桁の数字です。 車の種別(普通車、小型車など)や用途(乗用、貨物など)を示しており、この番号の上1桁で「3ナンバー」や「5ナンバー」といった区分が決まります。
- ひらがな: 4桁数字の左側にある一文字のひらがな(またはアルファベット)です。 これはその車の用途を区別するためのもので、自家用車、事業用車(タクシーなど)、レンタカーなどで使用される文字が異なります。
- 一連指定番号: プレート中央に大きく表示された4桁のアラビア数字です。 「・・・1」から「9999」まであり、希望ナンバー制度で選べるのはこの部分になります。
これらの情報が組み合わさることで、一台の車両が特定できるようになっているのです。
プリウスの分類番号は?「3ナンバー」と「5ナンバー」の違い
車のナンバープレートでよく耳にする「3ナンバー」と「5ナンバー」。これは分類番号の上1桁の数字を指しており、車のサイズや排気量によって区分されています。
- 5ナンバー(小型乗用車): 下記の基準すべてを満たす車
- 全長: 4,700mm以下
- 全幅: 1,700mm以下
- 全高: 2,000mm以下
- 排気量: 2,000cc以下
- 3ナンバー(普通乗用車): 上記の基準のいずれか一つでも超える車
プリウスは、初代モデルのみ5ナンバーでしたが、2代目以降はボディサイズが拡大されたため、すべて3ナンバーに分類されています。 例えば、5代目プリウスの全幅は1,780mmとなっており、5ナンバーの基準(1,700mm以下)を超えるため3ナンバーとなります。
よく「3ナンバーは税金が高い」というイメージがありますが、自動車税は排気量で決まり、自動車重量税は車両重量で決まるため、ナンバーの違いが直接税額に影響するわけではありません。 プリウスの場合、排気量は2,000cc以下のモデルが中心のため、多くの5ナンバー車と同等の税額になります。
図柄入りナンバープレートや字光式ナンバーで個性を出す
標準的なナンバープレート以外にも、愛車を個性的に演出できる特別なナンバープレートがいくつか存在します。
図柄入りナンバープレートは、地域の風景や観光名所、キャラクターなどがデザインされたナンバープレートです。 全国47都道府県の地方版図柄に加え、全国共通デザインの全国版、大阪・関西万博などの期間限定デザインも発行されています。 交付手数料は通常のナンバーより高くなりますが、地域への愛着を示したり、車を華やかに見せたりすることができます。
字光式ナンバーは、文字や数字の部分が光るタイプのナンバープレートです。 もともとは積雪が多い地域で視認性を高めるために開発されましたが、現在ではドレスアップ目的で選ぶ人も増えています。 夜間に文字が浮かび上がるように見えるため、独特の存在感を放ちます。こちらも専用の照明器具の購入と取り付けが必要で、通常のナンバープレートより費用がかかります。
これらの特別なナンバープレートと希望ナンバー制度を組み合わせることで、よりオリジナリティあふれる「プリウスナンバー」に仕上げることが可能です。
まとめ:こだわりのプリウスナンバーでカーライフをさらに楽しく

この記事では、「プリウスナンバー」をテーマに、人気の数字の背景から希望ナンバー制度の仕組み、具体的な取得方法まで詳しく解説してきました。
- 人気のプリウスナンバー: 「30」や「50」といった歴代モデルの型式や、燃費性能にちなんだ語呂合わせが人気。
- 希望ナンバー制度: 4桁の数字を自由に選べる制度で、「抽選対象希望番号」と「一般希望番号」がある。
- 取得方法: ディーラーに依頼する方法が手軽だが、自分でオンライン申請すれば費用を抑えられる。
- ナンバープレートの種類: プリウスは2代目以降3ナンバーに分類される。個性を出すなら図柄入りや字光式ナンバーも選択肢に。
ナンバープレートは単なる標識ではなく、オーナーの愛車への想いや個性を表現できるツールでもあります。型式への愛着、燃費への誇り、あるいは家族への想いを込めた記念日の数字。あなただけの特別なプリウスナンバーを選び、毎日のドライブをさらに楽しいものにしてみてはいかがでしょうか。



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