レヴォーグで車中泊!2人でも快適に過ごす方法と必須グッズを解説

車中泊・アウトドア活用術

スタイリッシュなデザインと卓越した走行性能で人気のスバル・レヴォーグ。「走りが楽しいこの車で、2人で車中泊なんてできるの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。結論から言うと、レヴォーグは工夫次第で2人でも十分に快適な車中泊が可能です。広々とした荷室空間を活かせば、旅先での宿泊費を抑えつつ、自由気ままな旅を満喫できます。

この記事では、レヴォーグで2人での車中泊を検討している方に向けて、気になる荷室の広さから、快適な寝床を作るためのシートアレンジ、必須&便利グッズ、そして安全に楽しむための注意点まで、わかりやすく解説します。この記事を読めば、あなたもきっとレヴォーgでの車中泊に出かけたくなるはずです。

レヴォーグで2人の車中泊は可能?広さと注意点

レヴォーグはスポーティなステーションワゴンですが、2人での車中泊にも対応できるポテンシャルを秘めています。まずは、車中泊の基本となる荷室の広さや、寝心地に関わるポイントを詳しく見ていきましょう。

レヴォーグの荷室サイズとフルフラット時の寸法

レヴォーグの魅力は、その広い荷室空間にあります。後部座席を倒すことで、広大なフルフラットに近いスペースを作り出すことができます。

モデル 荷室の奥行き(後席使用時) 荷室の奥行き(後席格納時) 荷室の幅(最大) 荷室の高さ
新型(VN系) 約1,070mm 約1,800mm~ 約1,602mm 約771mm
初代(VM系) 約1,050mm 約1,600mm~ 約1,060mm 約710mm
後部座席を倒した状態での奥行きは、前席のスライド位置によって変わります。前席を一番前にスライドさせれば、奥行きは190cmほど確保できるため、高身長の方でも足を伸ばして寝ることが可能です。

横幅も十分にあり、大人2人が並んで寝ても窮屈さを感じにくい広さです。 ただし、ミニバンやSUVと比較すると室内高は低めなので、車内で座って過ごすのは少し窮屈に感じるかもしれません。 レヴォーグでの車中泊は、基本的に「寝る」ことに特化した使い方と割り切ると良いでしょう。

2人で寝る場合の快適性(身長制限など)

レヴォーグの荷室は、大人2人が寝るのに十分なスペースを提供します。 実際に、身長175cm程度の方であれば、まっすぐ足を伸ばして快適に眠ることができたという声もあります。

しかし、快適性は寝る人の身長に左右されます。もし身長が180cmを超えるような大柄な方が2人で寝る場合は、少し斜めに寝るなどの工夫が必要になるかもしれません。

また、寝心地を大きく左右するのがシートの段差と傾斜です。後部座席を倒すとほぼフラットにはなりますが、完全な水平ではなく、多少の段差や隙間が残ります。 この段差を解消しないと、背中や腰が痛くなる原因になります。快適な睡眠のためには、厚手のマットを使用するなど、段差を埋める工夫が不可欠です。

初代(VM系)と新型(VN系)の違いは?

初代(VM系)と新型(VN系)レヴォーグでは、車中泊のしやすさにもいくつか違いがあります。

新型(VN系)のメリット

  • 荷室容量の拡大: 新型は床下収納が拡大され、荷室容量はフォレスターやアウトバックを超えるほどの大容量です。 これにより、車中泊に必要なマットや寝袋、その他の荷物をスマートに収納できます。
  • フラット性能の向上: 新型は後部座席を倒した際の段差がより少なくなり、フルフラットに近い空間を作りやすくなっています。
  • 先進装備: アイサイトX搭載車では、大型のセンターディスプレイが装備されており、ナビや車両情報が見やすくなっています。

どちらのモデルでも2人での車中泊は可能ですが、より快適性を求めるなら、荷室の使い勝手やフラット性能が向上している新型(VN系)に軍配が上がると言えるでしょう。

快適な寝床を作る!シートアレンジとマットの選び方

レヴォーグでの車中泊を成功させるには、快適な寝床作りが最も重要です。ここでは、基本的なシートアレンジの方法から、快眠に欠かせないマットの選び方までを詳しく解説します。

基本的なシートアレンジの方法

レヴォーグで車中泊スペースを作るためのシートアレンジは非常に簡単です。

  1. 前席をできるだけ前にスライドさせる: これにより、後席を倒した際の奥行きを最大限に確保します。
  2. ヘッドレストを外す: 後部座席のヘッドレストを外しておくと、よりフラットになります。
  3. 後部座席を倒す: 荷室側や後席ドア横にあるレバーを引くだけで、簡単に後部座席の背もたれを倒すことができます。 新型(VN系)にはワンタッチフォールディング機能が付いており、ボタン一つで倒すことも可能です。

この3ステップで、広々とした就寝スペースが完成します。倒した後部座席と荷室の間にできる隙間には、クッションやたたんだ衣類、収納ボックスなどを詰めることで、さらにスペースを有効活用できます。

段差解消が重要!マットの選び方とおすすめタイプ

前述の通り、快適な睡眠のためにはシートを倒した際に生じるわずかな段差の解消が不可欠です。 この段差をいかにフラットにするかが、寝心地を左右します。

マットの種類と特徴

  • インフレーターマット: バルブを開くと自動である程度空気が入るタイプのマットです。クッション性が高く、寝心地が良いのが特徴。収納時は空気を抜いてコンパクトに丸めることができます。厚みは5cm~10cm程度のものがおすすめです。
  • エアマット: 電動ポンプや手動で空気を入れて膨らませるタイプのマットです。厚みを自由に変えられ、クッション性は抜群です。ただし、穴が開くと使えなくなるリスクがあります。
  • 高反発ウレタンマット: キャンプ用や家庭用のマットレスです。寝心地は安定していますが、収納時にかさばるのが難点です。
  • 車種専用設計マット: レヴォーグ専用に設計されたマットも販売されています。 車内の形状にぴったりフィットするため、隙間なく敷き詰められるのが最大のメリットです。段差解消に特化した製品もあり、手軽に快適な寝床を作りたい方におすすめです。
選び方のポイント
厚さは最低でも5cm以上、できれば8cm~10cmあると、底付き感なく快適に眠れます。 2人で寝る場合は、シングルサイズのマットを2枚並べるか、ダブルサイズを用意しましょう。連結できるタイプのマットを選ぶと、寝ている間にマットがずれるのを防げます。

身長が高い人向けの工夫(斜めに寝るなど)

レヴォーグの荷室は十分な広さがありますが、身長が180cmを超えるような方がまっすぐ寝るのは少し窮屈に感じるかもしれません。そのような場合は、少し斜めに寝ることで、対角線の長さを利用してゆったりと足を伸ばすことができます。

また、前席と後席の間の隙間をどう埋めるかもポイントです。この隙間をクーラーボックスや収納ボックスなどで埋め、その上にもマットを敷くことで、さらに就寝スペースを延長することが可能です。 DIYで隙間を埋めるための台を作成しているユーザーもいます。工夫次第で、身長に関わらず快適な空間を作り出すことができます。

2人の車中泊を格上げする必須&便利グッズ

快適な寝床が作れたら、次は車中泊をより快適で安全にするためのグッズを揃えましょう。プライバシーの確保から温度管理、電源の確保まで、2人での車中泊を格上げするアイテムをご紹介します。

プライバシー確保と断熱に!シェード・カーテン

車中泊においてプライバシーの確保は必須です。外からの視線を遮ることで、安心して着替えたり、くつろいだりすることができます。 また、シェードやカーテンには、光を遮って安眠を助けるだけでなく、夏の強い日差しや冬の冷気を遮断する断熱効果も期待できます。

  • サンシェード: 車種専用設計のものがおすすめです。窓にぴったりフィットし、吸盤で簡単に取り付けられます。光や外気をしっかり遮断してくれるため、断熱性が高いのが特徴です。
  • カーテン: レールを取り付けて設置するタイプや、突っ張り棒で簡易的に設置するタイプがあります。開け閉めが簡単で、車内の雰囲気を演出しやすいのがメリットです。
  • 自作の目隠し: 銀マットや段ボールなどを窓の形にカットして自作することも可能です。コストを抑えられますが、フィット感や見た目は既製品に劣ります。

特に夏場の日差しや冬場の冷え込み対策として、断熱効果のあるシェードは用意しておくと車内環境が格段に快適になります。

快適な睡眠のための寝袋・シュラフ

季節に応じた寝袋(シュラフ)は、快適な睡眠に欠かせません。寝袋には主に以下の2つの形状があります。

  • マミー型: 体にフィットする形状で、保温性が高いのが特徴です。冬場や標高の高い場所での車中泊に向いています。
  • 封筒型(レクタングラー型): 布団のようにゆったりとした形状で、手足を自由に動かせます。同じモデルであれば連結して、2人用の大きな寝袋のように使えるものもあります。春から秋にかけての3シーズンに対応できるモデルが一つあると便利です。

寝袋を選ぶ際は、「快適使用温度」と「限界使用温度」を必ず確認しましょう。車中泊をする場所の夜間の気温を想定し、少し余裕のあるスペックのものを選ぶのがポイントです。夏場でも、標高の高い場所では朝晩冷え込むことがあるため、薄手の寝袋やブランケットがあると安心です。

明かりと電源の確保(ランタン、ポータブル電源)

夜間の車内を照らす明かりは、安全のためにも快適に過ごすためにも必要です。

  • LEDランタン: 火を使わないため、車内でも安全に使用できます。吊り下げられるタイプや、明るさを調節できるタイプが便利です。暖色系の光を選ぶと、リラックスした雰囲気になります。
  • ヘッドライト: 両手が自由になるため、夜間に荷物を探したり、トイレに行ったりする際に非常に便利です。

さらに、スマートフォンやカメラの充電、夏場は扇風機、冬場は電気毛布などを使いたい場合には、ポータブル電源があると非常に重宝します。 車のバッテリー上がりを心配することなく、家電製品を使えるようになるため、車中泊の快適度が飛躍的に向上します。容量や出力など様々な種類があるので、使用したい電化製品に合わせて選びましょう。

換気と虫対策のアイテム

特に夏場の車中泊では、熱中症対策と虫対策が重要です。エンジンを停止した状態ではエアコンが使えないため、窓を開けて換気する必要がありますが、そうすると虫が侵入してきてしまいます。

そこでおすすめなのが車用網戸(ウィンドウネット)です。ドアにかぶせるように取り付けるだけで、窓を開けたまま虫の侵入を防ぎ、安全に換気することができます。

また、小型の携帯扇風機サーキュレーターがあると、車内の空気を循環させて涼しく保つのに役立ちます。 ポータブル電源と組み合わせて使うのがおすすめです。虫除けスプレーや蚊取り線香なども忘れずに用意しておきましょう。

レヴォーグ車中泊のメリット・デメリット

走りの楽しさと実用性を両立したレヴォーグですが、車中泊の観点から見るとどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。両方を理解しておくことで、より自分たちのスタイルに合った車中泊を楽しむことができます。

メリット:走行性能と快適性の両立

レヴォーグで車中泊をする最大のメリットは、卓越した走行性能と車中泊の快適性を両立できる点です。 スバル独自の4WDシステムによる安定した走りは、長距離移動や山道の運転でも疲れにくく、目的地までのドライブそのものを楽しむことができます。

スポーティな走りを楽しんだ後、そのまま車内で快適に休息できるのは、ステーションワゴンであるレヴォーグならではの魅力です。ミニバンやキャンピングカーほどの居住性はありませんが、その分、日常使いでの運転のしやすさや走りの楽しさを犠牲にする必要がありません。

メリット:思い立ったらすぐ出かけられる機動力

レヴォーグは、日本の道路事情にも合った扱いやすいボディサイズが特徴です。 そのため、狭い道や駐車場でもストレスが少なく、気軽にどこへでも出かけていくことができます。

「週末の天気が良いから、景色の良い場所で星空を見ながら一泊しよう」といったように、思い立った時にすぐ旅に出られるフットワークの軽さも大きなメリットです。大掛かりな準備が必要なく、日常の延長線上で気軽に非日常を味わうことができます。

デメリット:ミニバンに比べると天井が低い

レヴォーグのデメリットとしてまず挙げられるのが、室内高の低さです。 スタイリッシュなデザインと走行性能を重視しているため、ミニバンやハイトワゴンに比べると天井が低く、車内で立ち上がったり、大人があぐらをかいて座ったりすると頭上が窮屈に感じられます。

そのため、車内での過ごし方は「寝る」ことが中心になります。食事や長時間のくつろぎは、車外にテーブルやチェアを出すか、別の場所で行うことを前提として計画するのが良いでしょう。

デメリット:荷物の置き場所に工夫が必要

2人で車中泊をする場合、寝るスペースを確保すると、必然的に荷物の置き場所が限られてきます。 2人分の着替えや寝袋、マット、その他の道具をすべて車内に入れると、かなり手狭になってしまう可能性があります。

この問題を解決するためには、荷物の置き場所を工夫する必要があります。

  • 床下収納(サブトランク)の活用: レヴォーグには広々とした床下収納があります。 寝るときに使わないものや、濡れたもの、汚れたものなどを収納するのに便利です。
  • 運転席・助手席へ移動: 就寝中は、使わない荷物を運転席や助手席、足元に移動させることで、寝るスペースを広く確保できます。
  • ルーフキャリアの利用: 荷物が多い場合は、ルーフボックスやルーフキャリアを取り付けるのも有効な手段です。車内のスペースを圧迫することなく、多くの荷物を積載できます。

安全・快適に車中泊を楽しむためのマナーと注意点

車中泊は手軽で自由な旅のスタイルですが、どこでも自由に泊まって良いわけではありません。ルールやマナーを守り、安全に配慮することが、自分たちも周囲も気持ちよく過ごすための基本です。

車中泊場所の選び方(RVパーク、道の駅など)

車中泊をする場所は慎重に選ぶ必要があります。

  • RVパーク: 日本RV協会が認定する、キャンピングカーや車中泊旅行者のための有料施設です。トイレやAC電源、ゴミ処理施設などが完備されていることが多く、安心して快適に車中泊ができます。
  • オートキャンプ場: 車を乗り入れてテントの横で寝泊まりできるキャンプ場です。車中泊を許可している施設も多く、焚き火やバーベキューを楽しみたい場合におすすめです。
  • 道の駅・サービスエリア(SA)/パーキングエリア(PA): これらはあくまで休憩施設であり、宿泊を目的とした長時間の滞在(車中泊)は公式には推奨されていません。仮眠は認められていますが、連泊やキャンプ行為(車外にテーブルや椅子を出すなど)は絶対にやめましょう。利用する場合は、他の利用者の迷惑にならないよう、アイドリングストップを徹底し、静かに過ごすことがマナーです。
注意点
「車中泊禁止」の看板がある場所では、絶対に車中泊をしてはいけません。また、スーパーやコンビニの駐車場など、私有地での無断駐車も厳禁です。

エンジン停止とアイドリングストップのマナー

車中泊中は、必ずエンジンを停止しましょう。アイドリングの騒音や排気ガスは、周囲の迷惑になるだけでなく、一酸化炭素中毒の危険も伴います。特に積雪地では、マフラーが雪で塞がれて排気ガスが車内に逆流し、命に関わる事故につながる恐れがあります。

夏場の暑さ対策や冬場の寒さ対策は、エンジンに頼るのではなく、前述したポータブル電源を活用した扇風機や電気毛布、断熱シェード、高性能な寝袋など、専用のグッズで行うのが車中泊の基本マナーです。

防犯対策と貴重品の管理

車中泊中は、防犯意識を常に持つことが大切です。

  • ドアロックの徹底: 車から離れる時はもちろん、就寝中も必ずすべてのドアをロックしましょう。
  • 貴重品の管理: スマートフォンや財布などの貴重品は、外から見える場所に置かないようにしましょう。就寝時も肌身離さず管理するのが基本です。
  • プライバシーの確保: シェードやカーテンで車内が見えないようにすることは、プライバシー保護だけでなく、車上荒らしの抑止にもつながります。
  • 駐車場所の選定: なるべく照明があり、人目につきやすい場所に駐車する方が、犯罪に巻き込まれるリスクを減らすことができます。

これらの点に注意し、安全管理を徹底することで、安心して車中泊を楽しむことができます。

まとめ:レヴォーグで2人の車中泊を最高の思い出にしよう

この記事では、スバル・レヴォーグで2人での車中泊を快適に楽しむための情報をお届けしました。

レヴォーグは、スタイリッシュな見た目からは想像できないほど広い荷室空間を持っており、工夫次第で大人2人が快適に眠れる空間を作り出すことが可能です。特に後部座席を倒した際のフラットなスペースは、車中泊に最適です。

快適な車中泊のポイントは、段差を解消する厚手のマットを用意し、シェードや寝袋などのグッズを賢く活用することです。また、ポータブル電源があれば、さらに快適性が向上します。走行性能に優れたレヴォーグだからこそ、目的地までの道のりも楽しみながら、自由気ままな旅が実現できます。

もちろん、天井の低さや荷物スペースの確保といった課題もありますが、これらも工夫次第で十分にカバーできます。何よりも大切なのは、場所の選定やアイドリングストップといったマナーを守り、安全に楽しむことです。

この記事を参考に、あなたもレヴォーグで2人だけの特別な車中泊の旅に出かけてみてはいかがでしょうか。きっと忘れられない素晴らしい思い出が作れるはずです。

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