ホンダのフリードは、コンパクトなサイズ感でありながら広い室内空間を持つ、ファミリー層に絶大な人気を誇るミニバンです。最近では、その利便性を活かしつつ、ワイルドな外観に仕上げる「オフロード仕様」のカスタムに注目が集まっています。特にキャンプや釣りなどのアウトドアを趣味にする方の間で、街乗りもこなせる「アゲ系」カスタムが流行しています。
この記事では、フリードをカスタムしてオフロード風に仕上げるための具体的な方法や、おすすめのパーツ、そして車中泊を快適にするアイデアまで詳しく解説します。これからフリードを購入しようとしている方や、今の愛車をより自分らしくアレンジしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。自分だけの特別な一台で、自然の中へ繰り出す楽しみを広げていきましょう。
フリードのカスタムでオフロード風を楽しむための基礎知識

フリードをオフロード仕様にカスタムする際、まず知っておきたいのが基本的なコンセプトとベースとなるモデルの選び方です。もともと都会的なイメージが強いフリードですが、実は少しの手を加えるだけで、SUVのような力強い表情に様変わりします。ここでは、オフロードカスタムの第一歩として、どのようなスタイルを目指すべきか、そしてベース車として最適な「クロスター」の魅力について掘り下げていきます。
クロスター(CROSSTAR)をベースにするメリット
フリードをオフロード仕様にカスタムするなら、SUVテイストを盛り込んだグレードである「クロスター」をベースにするのが最も近道です。クロスターには、専用のフロントグリルや前後バンパー、ルーフレール、そしてサイドシルガーニッシュなどが標準装備されており、ノーマルの状態でも十分にアクティブな雰囲気を持っています。
このクロスターをベースにすることで、後付けパーツの馴染みが非常に良く、トータルバランスを崩さずにカスタムを進めることができます。例えば、標準装備の樹脂パーツ(フェンダー周りなど)がオフロードタイヤとの相性を抜群に高めてくれるため、少しの変更で劇的な変化を感じられるのが大きなメリットといえます。
「アゲ系」リフトアップカスタムのトレンド
近年、ミニバンや軽自動車の車高を上げる「リフトアップ(アゲ系)」カスタムが非常に人気です。フリードにおいても、車高を数センチ上げるだけで、視覚的なインパクトが大きく変わります。路面とのクリアランス(隙間)が広がることで、未舗装路での安心感が増すだけでなく、サイドシルエットがより力強くなります。
リフトアップは、単に見た目をカッコよくするだけでなく、アウトドアシーンでの実用性も向上させます。キャンプ場の入り口にある段差や、少し荒れた林道などを走行する際、車体の底を擦るリスクを軽減できるからです。ただし、走行性能や乗り心地に影響を与える部分でもあるため、自分の用途に合わせたバランスの良いアップ量を見極めることが大切です。
街乗りとアウトドアを両立させる魅力
フリードをオフロード仕様にする最大の魅力は、その「万能性」にあります。本格的なクロスカントリー車(四輪駆動の本格オフロード車)は、サイズが大きすぎたり燃費が気になったりすることもありますが、フリードなら狭い街中の道でもスイスイ走ることができます。平日のお買い物や送り迎えから、週末の本格キャンプまで、一台で全てをこなせるのが魅力です。
また、本格的なオフロード走行を目的とするのではなく、「オフロード風のスタイル」を楽しむカスタムであれば、日常の快適性を損なうこともありません。スタイリッシュさとタフさを兼ね備えた外観は、都市部の風景にも自然の中にしっくりと馴染みます。このように、ライフスタイルを制限せずに個性を主張できる点が、多くのオーナーに支持されている理由です。
フリードのオフロードカスタムのポイント
・クロスターグレードを選ぶとカスタムの完成度が高まる
・リフトアップでSUVらしい力強いシルエットを手に入れる
・街乗りでの扱いやすさを維持しながらアウトドア仕様にできる
オフロード感を高める足回りとタイヤ選びのポイント

オフロード仕様のカスタムにおいて、最も重要であり、見た目の印象を左右するのが「足回り」です。特にタイヤとホイールの選択は、車の個性を決定づける最も大きな要素といっても過言ではありません。ここでは、フリードに最適なオフロードタイヤの種類や、足元を引き締めるホイールの選び方について、詳しく解説していきます。
マッドテレーン(M/T)とオールテレーン(A/T)の違い
オフロードタイヤには主に「マッドテレーン(M/T)」と「オールテレーン(A/T)」の2種類があります。M/Tタイヤは泥道や岩場などの過酷な環境に特化したタイヤで、ブロックパターン(タイヤ表面の模様)が大きく非常にワイルドな見た目になります。一方、A/Tタイヤはオンロードとオフロードの両方を走れるよう設計されており、静粛性や燃費も考慮されています。
フリードでのカスタムなら、日常の使い勝手を重視してオールテレーン(A/T)タイヤを選ぶのが一般的です。最近では「トーヨータイヤのオープンカントリー」のように、ゴツゴツとした見た目ながら街乗りも快適なタイヤが人気を集めています。自分の走行環境に合わせて、見た目と性能のバランスを考えることが失敗しないコツです。
ホイール選びでタフな印象を演出する
タイヤが決まったら、次はそれを装着するホイール選びです。オフロードカスタムでは、キラキラとしたメッキ系よりも、マットブラック(艶消し黒)やガンメタリックといった、無骨なカラーリングのホイールが好まれます。デザインとしては、ディッシュタイプ(面が広いタイプ)や、ビードロック風のデザイン(縁にボルトがあるようなデザイン)が人気です。
ホイールのサイズに関しては、あえてインチダウン(直径を小さくすること)をして、タイヤの肉厚を出す手法もオフロードカスタムの定番です。タイヤのサイドウォール(横の部分)に厚みが出ることで、よりタフで力強い足元を演出できます。代表的なブランドとしては「DEAN(ディーン)」や「MLJのエクストリームJ」などが、フリードのサイズに合うモデルを展開しています。
ホワイトレターでサイドビューにアクセントを
タイヤの側面にブランド名などが白く浮き出ている「ホワイトレター」は、オフロードスタイルを象徴するデザインの一つです。これがあるだけで、足元の存在感が一気に増し、アメリカンでアクティブな雰囲気を作り出すことができます。多くのオフロード向けタイヤには、このホワイトレター仕様がラインナップされています。
もし気に入ったタイヤにホワイトレターの設定がない場合でも、専用のマーカーを使って自分で塗ることも可能です。細かい部分ですが、サイドから見た時の情報量が増えるため、カスタムの満足度が非常に高いポイントといえます。汚れが目立ちやすいという面もありますが、それもまたアウトドア仕様の「味」として楽しむことができます。
外装パーツでワイルドなフリードを作るテクニック

タイヤとホイールを交換するだけでも印象は変わりますが、さらにこだわりたいなら外装パーツの追加が効果的です。屋根の上に載せるキャリアや、フロント周りの装飾によって、フリードは一気に「冒険の相棒」としての風格を増します。ここでは、オフロード感を劇的にアップさせるエクステリアパーツの選び方をご紹介します。
ルーフラックやキャリアの取り付け
オフロードカスタムの代名詞とも言えるのが「ルーフラック」です。屋根の上にカゴ状のラックを設置することで、キャンプ道具などの大きな荷物を積載できるようになり、実用性が格段に向上します。見た目においても、車高が高く見える視覚効果があり、ミニバン特有のシルエットをアウトドア車へと変貌させてくれます。
特にクロスターにはルーフレールが標準装備されているモデルがあるため、ベースキャリアとラックを取り付けるだけで簡単に装着可能です。アルミ製の軽量なモデルや、無骨なスチール製のものなど、デザインも豊富にあります。ラックの上に予備のタイヤやスコップなどを固定すると、さらに本格的なオフロード仕様へと近づきます。
フロントグリルやバンパーガードの活用
車の「顔」であるフロントマスクのカスタムも重要です。純正のメッキグリルをあえてマットブラックで塗装したり、ハニカム構造(六角形の網目)のグリルに交換したりすることで、精悍な表情になります。また、バンパーの下部に取り付ける「バンパーガード」や「スキッドプレート」風のパーツも、オフロード感を高めるのに非常に有効です。
これらのパーツは、実際に車体を保護する役割というよりも、視覚的に「頑丈さ」をアピールするためのものが主流です。最近では、車種専用の設計パーツだけでなく、汎用品を上手に組み合わせて自分だけのスタイルを作るオーナーも増えています。黒のアクセントをフロント周りに増やすことで、全体がグッと引き締まって見えるようになります。
マッドフラップ(泥除け)で実用性と個性を
タイヤの後ろに取り付ける「マッドフラップ(泥除け)」も、オフロードカスタムでは定番のアイテムです。大きなシート状のパーツが揺れる様子は、ラリーカーや本格SUVを彷彿とさせます。色はブラックが定番ですが、赤やオレンジなどの鮮やかな色を選んで、車体の差し色にするのもオシャレな楽しみ方です。
マッドフラップを装着することで、走行中に跳ね上げる泥や小石からボディを守ることができるため、実用性も非常に高いパーツです。取り付けも比較的簡単で、DIYで挑戦する人も多い項目の一つです。足元にボリューム感が出るため、リフトアップした車体との相性も抜群で、後ろ姿をよりたくましく見せてくれます。
カスタムのヒント:ステッカーチューンも効果的!
アウトドアブランドのステッカーや、ミリタリー風のデカールをボディの一部に貼るだけでも、オフロード気分を盛り上げることができます。リアガラスや給油口の蓋などは、ステッカーを貼りやすいポイントです。
リフトアップのメリットと車検に関する注意点

フリードをオフロード仕様にする上で避けて通れないのが、車高を上げる「リフトアップ」です。しかし、車高を変えるとなると、走行安定性や車検への適合が気になる方も多いのではないでしょうか。ここでは、リフトアップの具体的な方法と、安全に楽しむための法的なルールについて分かりやすく解説します。
アップサスによる手軽なリフトアップ
最も手軽で一般的なリフトアップ方法は「アップサス(リフトアップ用スプリング)」への交換です。純正のショックアブソーバー(振動を吸収する筒)をそのまま活かし、バネだけを背の高いものに交換することで、約20mm〜30mm程度の車高アップが可能です。費用も比較的安価に抑えられるため、最初の一歩として選ばれることが多い方法です。
この程度のアップ量であれば、純正の乗り心地を大きく損なうことなく、SUVのような視界の良さを手に入れることができます。また、バネの硬さが調整されているモデルを選べば、カーブでのふらつきを抑える効果も期待できます。ただし、車高が上がる分、重心も高くなるため、急激なハンドル操作には少し注意が必要です。
車高調キットで理想の高さを追求する
より細かく車高を調整したい、あるいは走行性能にもこだわりたいという方には「車高調整式サスペンション(車高調)」がおすすめです。これはショックアブソーバーとスプリングがセットになったもので、ネジを回すことでミリ単位の高さ調整が可能になります。自分の好みのスタイルに合わせて、完璧なシルエットを作り出すことができます。
アップサスに比べて高価になりますが、減衰力(ショックの硬さ)を調整できるモデルも多く、自分好みの乗り味に変更できるのが最大の魅力です。オフロードタイヤを履かせた際、タイヤハウス(タイヤを収める空間)とのクリアランスを微調整するのにも最適な選択肢といえます。プロのショップと相談しながら、最適なセッティングを見つけるのが楽しみの一つです。
車検適合の範囲内で楽しむための知識
日本国内で公道を走る以上、カスタムは車検に通る範囲内で行わなければなりません。一般的に、指定部品(スプリングなど)によるリフトアップであれば、車高の変化が「4cm以内」であれば構造変更の手続きなしで車検をパスすることが可能です。フリードの場合、20〜30mm程度のアップであれば、このルール内に収まることがほとんどです。
ただし、車高が高くなることで直前直左(車のすぐ前や横)の視界が遮られる場合があり、そのための確認鏡やカメラが必要になるケースもあります。また、ライトの照射位置(光軸)が上を向いてしまうため、調整が必要になることも忘れてはいけません。カスタムを依頼する際は、必ず「車検対応かどうか」をショップに確認し、安全な範囲で楽しむことを心がけましょう。
リフトアップのメリットまとめ
・アイポイントが高くなり、運転中の視界が良くなる
・段差や荒れた路面での走破性が向上する
・SUVらしい迫力のある外観を手に入れることができる
オフロード仕様のフリードで車中泊を快適にする装備

オフロードカスタムが完成したら、次は実際にアウトドアへ出かけたくなるものです。フリードはその広い室内を活かして、車中泊を楽しむのにも非常に適した車です。外観だけでなく、内装もアウトドア仕様に整えることで、さらに充実した体験が可能になります。ここでは、車中泊を快適にするための必須アイテムや工夫について紹介します。
シートアレンジとフラット化の工夫
フリードで車中泊をする際、基本となるのがシートアレンジです。2列目と3列目を倒すことで広大なスペースが生まれますが、どうしてもシートの継ぎ目や段差が気になってしまいます。これを解消するためには、専用の「車中泊マット」や「段差解消クッション」を敷くのが最も効果的です。
最近では、フリードの車内形状にぴったり合わせたオーダーメイド感覚のマットも販売されています。厚手の高反発マットを敷くことで、自宅のベッドに近い寝心地を確保でき、翌日のアクティビティに向けてしっかりと休息をとることができます。マットを敷く前に、隙間をタオルや小さなクッションで埋めるのが、平らな寝床を作るコツです。
汚れに強い内装カスタムと収納術
オフロードカスタムを楽しむなら、車内への砂や泥の持ち込みは避けられません。そこで活躍するのが、防水・防汚加工が施された「3Dラバーフロアマット」や「撥水シートカバー」です。これらを装着しておけば、濡れたままのウェアや、泥のついた靴で乗り込んでも、後でサッと拭き取るだけで掃除が完了します。
また、限られた車内スペースを有効活用するために、天井付近に「インテリアバー」を設置して荷物を吊るしたり、窓枠にネットを張って小物を収納したりする工夫もおすすめです。「見せる収納」としてミリタリー調のポーチを活用すれば、外観のオフロードスタイルとも統一感が出て、車内が一気におしゃれなベースキャンプへと変わります。
遮光カーテンとプライバシーの確保
キャンプ場や道の駅でぐっすり眠るためには、外からの光や視線を遮る工夫が不可欠です。車種専用の「サンシェード」や「カーテン」は、窓枠にぴったりフィットするため、冬場の断熱効果や夏場の遮熱効果も期待できます。特にフリードは窓が大きいため、しっかりとした目隠しを準備しておくことが快適さを大きく左右します。
完全に光を遮ることで、車内はまるで自分だけの秘密基地のような安心感に包まれます。最近では、磁石や吸盤で簡単に脱着できるタイプが主流で、設営も片付けも手間がかかりません。プライバシーを確保することは防犯対策にもつながるため、車中泊を計画しているなら最初に揃えておきたい装備の一つといえるでしょう。
| アイテム名 | おすすめの理由 | 期待できる効果 |
|---|---|---|
| 高反発マット | シートの段差を解消できる | 睡眠の質が大幅に向上する |
| 車種専用シェード | 窓に隙間なくフィットする | プライバシー保護と断熱効果 |
| ラバーマット | 水洗いができて手入れが楽 | 車内の汚れを気にせず遊べる |
| インテリアバー | 天井のデッドスペースを活用 | 居住空間を広く保てる |
フリードのオフロードカスタムで理想のアウトドアライフを実現するまとめ
フリードのオフロードカスタムは、単に見た目を変えるだけでなく、あなたのライフスタイルをよりアクティブで自由なものに変えてくれる可能性を秘めています。都会的な利便性を保ちつつ、自分好みのワイルドな姿に仕立てることで、愛車への愛着はさらに深まるはずです。最後に、この記事でお伝えした重要なポイントを振り返ってみましょう。
まず、ベース車選びではSUVテイストの強い「クロスター」を選ぶのが、オフロード仕様への最短ルートです。そこに、ゴツゴツとした質感のオールテレーンタイヤや、マットな質感のホイールを組み合わせることで、足元から力強さを演出できます。さらにルーフラックやマッドフラップを追加すれば、実用性とスタイルを両立した一台が完成します。
そして、リフトアップを検討する際は、法規に則った安全な範囲(一般的に4cm以内)で行うことが大切です。車高を上げることで得られる視界の良さと、悪路での安心感は、一度体験すると病みつきになる魅力があります。内装についても、防水アイテムや車中泊グッズを揃えることで、フリードは最高の相棒へと進化します。
カスタムの世界に正解はありません。大切なのは、あなたがその車で「どこへ行き、何をしたいか」をイメージしながら、少しずつ手を入れていくプロセスを楽しむことです。この記事を参考に、あなただけの特別な「オフロード仕様フリード」を作り上げて、素晴らしいアウトドアライフをスタートさせてください。



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