ホンダ車を運転しているときに、メーターパネルに「システム点検」という表示が出て驚いた経験はありませんか。急に警告灯やメッセージが出ると、故障ではないかと不安になりますよね。この表示は、単なるオイル交換時期の通知から、安全運転支援システムの不具合まで、さまざまな理由で点灯します。
この記事では、ホンダのシステム点検の消し方について、車種別の操作手順や原因ごとの対処法を詳しく解説します。自分でリセットできるものと、ディーラーでの点検が必要なものの見分け方も紹介するので、落ち着いて対応するための参考にしてください。愛車のコンディションを正しく把握し、安全なドライブを続けましょう。
ホンダのシステム点検の表示が出る原因と消し方の基本

メーターに表示される「システム点検」や「メンテナンス時期です」といった通知は、ドライバーに車両の状態を知らせるための大切なサインです。まずは、なぜこの表示が出るのか、その主な原因と基本的な消し方の考え方について整理しておきましょう。原因を特定することが、正しい対処への第一歩となります。
メンテナンス時期を知らせる「メンテナンスマインダー」
ホンダ車には「メンテナンスマインダー」という機能が搭載されているモデルが多くあります。これは、走行距離やエンジンオイルの劣化具合を車が計算し、適切なメンテナンス時期をドライバーに知らせる仕組みです。この場合、故障ではなく「消耗品の交換時期」を伝えているだけなので、過度に心配する必要はありません。
メンテナンスマインダーによる表示は、オイル交換やフィルター交換を行った後に、特定の操作を行うことで消去できます。この操作を「リセット」と呼びます。リセットを行わない限り、たとえオイルを新品に交換したとしても、車側は交換したことを認識できないため、表示が消えることはありません。
もしメンテナンスを完了しているのに表示が出続けている場合は、リセット作業が漏れている可能性が高いでしょう。自分でオイル交換を行うユーザーや、ガソリンスタンドで作業を依頼した際には、このリセット操作を忘れないように注意が必要です。ディーラー以外での作業時は、自分で消し方を覚えておくとスムーズです。
センサーの汚れや一時的なエラーによる表示
最近のホンダ車に多く見られるのが、安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」に関連するシステム点検表示です。これはフロントガラス上部のカメラや、フロントバンパー内のレーダーが周囲を正しく検知できないときに発生します。特に汚れや天候の影響で一時的に表示されるケースが目立ちます。
例えば、冬場のフロントガラスの凍結や、激しい泥はね、あるいは豪雨による視界不良などが原因でセンサーが機能停止することがあります。この場合、表示を消すためには、まず原因となっている「物理的な障害」を取り除く必要があります。カメラ周辺を清掃したり、車内を暖めてガラスの曇りを取ったりすることで、自動的に表示が消えることも多いです。
ただし、センサーの取り付け角度がずれていたり、電子的な一時的エラー(バグ)が発生していたりする場合もあります。再始動しても消えない場合は、システム自体が異常を検知し続けている状態です。このような一時的な不具合であれば、一度エンジンをオフにして数分待つことで解消されることも珍しくありません。
車両の異常を検知した際の警告灯
最も注意が必要なのが、エンジンやブレーキ、ハイブリッドシステムなどの基幹部分に何らかの不具合が発生しているケースです。この場合、単なるお知らせではなく、重大な故障を防ぐための「警告」としてシステム点検が表示されます。オレンジ色や赤色の警告灯とセットで表示されることが一般的です。
具体的には、エンジンの制御システム、ABS(アンチロックブレーキシステム)、パワーステアリングなどの異常が考えられます。これらの異常は、車のコンピューターが内部的な故障を検知した際に記録される「ダイアグノーシス(自己診断コード)」に基づいています。このコードは、専用の診断機を使わなければ詳細を確認できません。
こうした車両異常による表示は、ユーザーがボタン操作だけで消すことは基本的に不可能です。仮にバッテリーを外すなどの方法で一時的に表示が消えたとしても、根本的な原因が解決されていない限り、走行を開始するとすぐに再点灯してしまいます。安全に関わる部分ですので、速やかに専門家による診断を受けるべき状況と言えます。
基本的な消し方とリセットの判断基準
システム点検の表示を消すための判断基準は、その内容が「メンテナンス通知」なのか「システムエラー」なのかによって決まります。メンテナンス通知であれば、ステアリングスイッチやマルチインフォメーションディスプレイの設定画面から、誰でも簡単にリセット作業を行うことが可能です。
一方で、Honda SENSINGの異常やブレーキ等の警告メッセージについては、勝手な判断で消去を試みるのは危険です。まずは、表示内容をスマートフォンのカメラなどで撮影しておくと、後でディーラーに説明する際に役立ちます。自分で消して良いかどうかの目安は、取扱説明書に「販売店で点検を受けてください」と明記されているかどうかです。
システム点検表示が出た際のチェックポイント:
1. メッセージの内容を確認する(メンテナンスか、異常警告か)
2. カメラやレーダー周辺が汚れていないか確認する
3. エンジンを再始動して表示が消えるか試す
4. 取扱説明書でリセット手順を確認、またはディーラーへ連絡する
車種別の操作方法!ステアリングスイッチやセンターディスプレイでのリセット

ホンダ車には多くのラインナップがあり、年式やグレードによってシステム点検(メンテナンスマインダー)の消し方が異なります。ここでは、主要な車種における代表的なリセット手順を紹介します。自分の車がどのタイプに該当するか確認しながら、実際の操作をイメージしてみてください。
N-BOXやN-WGNなどの軽自動車での操作手順
ホンダのベストセラーであるN-BOX(JF3/JF4型以降など)では、主にステアリング(ハンドル)の右側にあるスイッチを使用して操作を行います。まずは電源をONの状態(エンジン始動またはパワーモードON)にします。走行中は操作できない設定になっているため、必ず安全な場所に停車してパーキングブレーキをかけた状態で行ってください。
ステアリングスイッチの「INFO」ボタンを押し、マルチインフォメーションディスプレイの設定アイコン(歯車マーク)を選択します。そこから「車両設定」を選び、「メンテナンス情報」の項目を探してください。メンテナンス情報の画面で、リセットしたい項目(オイル交換など)を選択し、リセットボタンを長押し、あるいは決定ボタンを押すことで消去が完了します。
旧型のN-BOXやN-WGNの場合、メーターの横にあるトリップノブ(細い棒状のスイッチ)を長押ししてメニューを呼び出すタイプもあります。この場合は、ノブを回して項目を選び、長押しで確定するというアナログな操作感になります。車種の世代によって操作ボタンの位置が異なるため、インパネ周りをよく確認してみましょう。
フィットやヴェゼルなどのハイブリッド車でのリセット方法
フィット(GR系)やヴェゼル(RV系)といった比較的新しいハイブリッド車の場合、液晶メーターが大型化されており、グラフィカルなメニューから操作を行います。基本的にはステアリング左側にある「ホームボタン」や「セレクトホイール」を使ってメニューを切り替えていく流れになります。
ホーム画面から「設定」を選択し、その中にある「車両設定」へと進みます。さらに「メンテナンス情報」の項目を選択すると、現在リセットが必要な項目がリストアップされます。ここで「すべての項目をリセット」または個別の項目を選んでリセットを実行します。リセットが成功すると、次回の点検までの距離や日数が更新され、警告表示が消えます。
ハイブリッド車の場合、システムが起動している「READY」状態で操作するのが確実です。操作中にブレーキを踏んだりシフトを動かしたりすると、安全のためにメニューが閉じられてしまうことがあるので注意しましょう。また、e:HEVモデルでは表示される情報量が多く、メニューの深い階層にある場合もあるため、焦らず一つずつ項目を確認してください。
ステップワゴンやフリードなどのミニバンでの操作手順
ステップワゴン(RP系)やフリード(GB系)などのミニバンも、ステアリングスイッチでの操作が主流です。これらの車種はファミリー層が多く利用するため、メンテナンス時期を知らせる機能が充実しています。手順としては、カスタム設定画面から「メンテナンスリセット」を選択する形になります。
操作のコツとしては、ボタンを「短く押す」のか「長押しする」のかを使い分けることです。多くのホンダ車では、最終的なリセットの決定時にスイッチを数秒間長押しする仕様になっています。これは、誤操作で大切なメンテナンス記録を消してしまわないための安全策です。画面に「リセットしますか?」という確認メッセージが出たら、迷わず実行を選択しましょう。
もしマルチインフォメーションディスプレイを搭載していないシンプルなグレードの場合は、スピードメーター内の走行距離表示(オド・トリップ)切り替えボタンを利用します。ボタンを押しながら電源を入れ、そのまま保持するといった特殊なコマンドが必要な場合もあるため、うまくいかないときは車載の取扱説明書にある「メンテナンス」のページを参照してください。
Honda CONNECTディスプレイを搭載している車両の場合
最新のホンダ車で、9インチなどの大型ナビゲーション(Honda CONNECTディスプレイ)を搭載している場合、メーターパネルではなくナビの画面上で車両設定を行えることがあります。スマートフォンを操作するように、大画面のタッチパネルで直感的にメンテナンス情報を管理できるのが特徴です。
ナビ画面の「設定」メニューから「車両」に関する項目を選び、「メンテナンス情報」をタップします。ここにはエンジンオイル、オイルフィルター、タイヤローテーションなどの残存寿命がパーセンテージや距離で表示されています。作業完了後に「リセット」ボタンをタッチすれば、即座に車両側のデータが更新され、メーター内のシステム点検表示も連動して消去されます。
このタイプは視認性が高く操作も簡単ですが、エンジンをかけたままでないと設定メニューが開かない場合があります。また、稀にナビとメーターの情報が同期するのに数秒から数十秒のタイムラグが発生することがあります。リセットした直後に消えないからといって何度もボタンを押さず、少し待ってから表示が更新されるか確認するのがコツです。
ホンダセンシング関連の「システム点検」が表示された時の対処法

「システム点検」の文字とともに、衝突被害軽減ブレーキや路外逸脱抑制機能のアイコンが表示される場合、それはHonda SENSING(ホンダ センシング)に関する警告です。これはメンテナンス時期のお知らせとは異なり、機能が一時的に制限されているか、故障していることを示しています。状況に応じた適切な対応が必要です。
フロントガラスの汚れや曇りが原因の場合
Honda SENSINGは、フロントガラスの上部中央に設置された「単眼カメラ」を使用して周囲を監視しています。このカメラの視界が遮られると、「システム点検:フロントカメラの視界不良」といったメッセージが表示されます。最も多い原因は、ガラスの外側の汚れや、内側の曇り、あるいは冬場の霜や雪の付着です。
まずは安全な場所に停車し、フロントガラスのカメラ周辺が汚れていないか確認してください。鳥の糞や虫の死骸、泥などが付着している場合は、綺麗に拭き取るだけで解消します。また、雨の日や寒い朝などは、ガラスの内側が曇ることでカメラの視界が悪くなることがあります。この場合は、エアコンのデフロスター(窓の曇り取り機能)を最大にして、しばらく様子を見ましょう。
ガラスがクリアになれば、システムが自動的に再診断を行い、数分間の走行後に表示が消えるはずです。もし、ワイパーが届かない範囲に汚れがある場合は、面倒でも手作業で清掃する必要があります。カメラ自体は精密機器ですので、ガラス越しであっても強い衝撃を与えないように優しくお手入れをしてください。
ミリ波レーダー部分の汚れや付着物の影響
多くのホンダ車には、フロントグリルの中やバンパーの裏側に「ミリ波レーダー」が搭載されています。このレーダーが前走車との距離を測っているのですが、エンブレム周辺やレーダーの照射範囲に泥や雪、あるいは厚い水膜が付着すると、正しく機能できなくなりシステム点検が表示されます。
特に雪道を走行していると、フロントグリルに湿った雪がへばりつき、レーダーの視界を完全に遮ってしまうことがよくあります。このケースでは、一度車を降りてフロント周辺の雪を取り除いてください。また、市販のエンブレムカバーなどを後付けしている場合、それがレーダーの電波を阻害してエラーを引き起こすこともあります。純正状態でない場合は、まずそれらのパーツを取り外してみるのが賢明です。
清掃後に走行を再開しても表示が消えない場合、レーダーの光軸(向き)がずれている可能性も考えられます。縁石に軽くぶつけたり、段差を勢いよく乗り越えたりした際の衝撃で、精密なセンサーの角度が変わってしまうことがあるからです。見た目に損傷がなくても、内部でエラーが出ている場合はディーラーでの調整が必要になります。
悪天候(豪雨・吹雪)による一時的な機能停止
故障や汚れがなくても、天候条件があまりに過酷な場合は、システムが自ら「今は安全に動作できない」と判断して機能を停止し、システム点検を表示することがあります。例えば、前が見えないほどのゲリラ豪雨や、ホワイトアウト寸前の吹雪、あるいは太陽光がカメラの真向かいから差し込む「逆光」の状態です。
これはシステムの限界を超えたことによる一時的な保護動作であり、車両の故障ではありません。天候が回復したり、走行方向が変わって太陽光の影響がなくなったりすれば、メッセージは自然に消滅します。ドライバーとしては、システムが停止している間は自動ブレーキなどの支援が受けられないことを念頭に置き、より慎重に運転を継続する必要があります。
こうした一時的な停止は、メーターに「一時停止」といった文言が含まれることが多いです。もし天候が良くなっても長時間消えない場合は、他に原因があると考えられます。一度安全な場所でエンジンを切り、システムを再起動させることでリセットされることも多いので、まずは落ち着いて天候の回復を待ちましょう。
バッテリーの電圧低下が引き起こすセンサーエラー
意外な落とし穴として、メインバッテリーの劣化や電圧低下が「システム点検」の引き金になることがあります。車のコンピューターや各種センサーは非常に精密な電圧管理のもとで動作しています。バッテリーが弱まると、エンジン始動時に電圧が瞬間的に大きく下がり、各センサーが「正常な信号を送れない」と判断してエラーを吐き出すことがあるのです。
特に、アイドリングストップが頻繁にかからなくなったり、朝一番のエンジン始動が重かったりする場合は、バッテリーの寿命を疑ってください。バッテリー電圧に起因するエラーの場合、センサー自体を交換しても解決しません。この現象は、ハイブリッド車よりもガソリン車で起こりやすい傾向にあります。
もし、バッテリーを交換した直後や、ジャンプスターターでエンジンをかけた直後にシステム点検が出た場合は、電圧が安定するまでしばらく走行すれば消えることが多いです。それでも消えないときは、コンピューターに「低電圧によるエラーログ」が残ってしまっているため、ディーラーの診断機でログを消去してもらう必要があります。
Honda SENSINGの警告が出ている間は、衝突軽減ブレーキ(CMBS)やアダプティブクルーズコントロール(ACC)などが作動しません。手動でのブレーキ操作や車間距離維持を徹底し、安全第一で走行してください。
自分で消せない!ディーラーでの点検が必要なケースと費用

画面の操作や清掃を行っても消えないシステム点検の表示は、車両内部の本格的なトラブルを示唆しています。無理に自分で解決しようとせず、プロの診断を受けるべきタイミングを正しく判断することが、結果的に修理費用を抑え、愛車を長持ちさせることにつながります。ここではディーラーでの対応が必要なケースについて詳しく見ていきましょう。
点検表示を消してもすぐに再点灯する場合
一度リセット操作を行って表示が消えたにもかかわらず、数キロ走っただけで再び同じメッセージが出る場合は、確実に何らかの故障が発生しています。一時的なバグであれば再点灯することはありませんが、センサーの断線や電子基板の不具合、あるいは部品の機械的な摩耗がある場合、車は常に異常を検知し続けます。
「とりあえず消えるから大丈夫」と繰り返していると、本来作動すべき安全装置がいざという時に動かなかったり、走行中にエンジンが止まってしまったりするリスクがあります。特に、システムの自己診断機能は非常に正確ですので、再点灯は「車からのSOS」だと受け止めてください。この段階で早めに点検を受けるのが最も安全です。
また、表示が出るタイミングに法則性がある場合(例:右にハンドルを切った時だけ出る、ブレーキを踏んだ時だけ出るなど)は、それをメモしておきましょう。ディーラーの整備士にその法則を伝えることで、不具合箇所の特定が早まり、作業時間の短縮につながります。
ブレーキシステムやエンジン関連の深刻な警告
「ブレーキシステム点検」や「エンジンシステム点検」という直接的な表現が含まれている場合は、一刻を争う可能性があります。ブレーキの異常は、制動力の低下だけでなく、電動パーキングブレーキが解除できなくなるといったトラブルに直結します。また、エンジンの不具合は、放置すると最悪の場合火災やエンジンの全損を招く恐れがあります。
こうした基幹システムの警告が出た際は、赤い警告灯(ビックリマークやエンジンマーク)が同時に点灯しているはずです。もし赤い警告灯が点灯しているなら、自走してディーラーに向かうのも控えたほうが良い場合があります。取扱説明書を確認し、「ただちに安全な場所に停車してください」という記載がある場合は、ロードサービスを呼ぶのが正解です。
ハイブリッド車の場合は「IMAシステム点検」や「ハイブリッドシステム点検」という表示が出ることがあります。これは高電圧バッテリーやモーターの制御に関する異常であり、特殊な資格を持つ整備士でないと触ることができません。感電の危険もあるため、ユーザーがボンネットを開けて何かを試すのは絶対にやめましょう。
OBD2診断機を使用したエラーコードの確認
ディーラーに持ち込むと、整備士はまず車内にある「OBD2コネクタ」に専用の診断機を接続します。これにより、車両のコンピューターが記録している「過去の異常履歴(エラーコード)」をすべて読み取ることができます。メーターに表示される「システム点検」はあくまで要約されたメッセージであり、診断機を使うことで「どの部品の、どの回路が、どのように異常か」までピンポイントで判明します。
最近では市販の簡易的な診断機も販売されていますが、ホンダ車独自の深い階層にあるエラーコードまでは読み取れないことが多いです。また、エラーコードを消去すること自体は可能でも、根本的な原因を直さない限り意味がありません。プロの診断は、単にコードを消すだけでなく、データモニターでリアルタイムの数値を分析し、故障の予兆まで見極めてくれます。
診断作業自体は、通常30分から1時間程度で完了します。その後、必要な修理内容と見積もりが提示される流れになります。不具合箇所が明確になることで、無駄な部品交換を避け、効率的に修理を進めることができるのが大きなメリットです。
ディーラーに依頼した際にかかる点検費用の目安
気になる点検費用ですが、保証期間内(一般保証3年、特別保証5年など)であれば、基本的には無料で診断・修理を受けられることが多いです。ただし、飛び石によるセンサー破損や、外部要因による汚れ、ユーザーの過失による故障などは保証対象外となる場合があります。まずは保証書を確認してみましょう。
保証が切れている場合、診断機によるチェック費用(テスター診断料)として、おおよそ3,000円から8,000円程度がかかるのが一般的です。これに加えて、実際に修理が必要な場合は部品代と工賃が加算されます。センサー類の交換となると、1箇所あたり数万円から、高いものでは10万円を超えるケースもあります。
| 項目 | 費用の目安(税込) | 備考 |
|---|---|---|
| コンピュータ診断料 | 3,300円 ~ 8,800円 | 診断のみの基本料金 |
| メンテナンスリセット | 0円 ~ 2,200円 | 作業依頼時は無料が多い |
| 各種センサー清掃・調整 | 5,500円 ~ 16,500円 | 脱着作業が必要な場合 |
| 部品交換費用 | 20,000円 ~ 要見積もり | 部品代+工賃の合計 |
システム点検を未然に防ぐ!日頃のメンテナンスと注意点

システム点検の表示が出てから慌てるのではなく、日頃からちょっとした気配りをすることで、エラーの発生を大幅に減らすことができます。特に電子デバイスを多く搭載した最近のホンダ車においては、物理的な清掃と定期的な管理が、システムの信頼性を維持するための重要なポイントとなります。
フロントカメラとレーダー周辺を清潔に保つコツ
Honda SENSINGのエラーを防ぐために、最も効果的なのは「視界の確保」です。洗車をする際には、フロントガラス上部のカメラがのぞいている部分を念入りに掃除してください。油膜がついていると雨の日に視界が乱れやすいため、定期的にガラス用の油膜取り剤を使用するのもおすすめです。ただし、カメラに強い衝撃を与えないよう、優しく作業しましょう。
また、フロントグリルのエンブレム周辺(レーダー設置場所)も同様です。ワックスをかけた際に、エンブレムの隙間に白いロウ分が残ってしまうと、それがレーダーの障害になることがあります。ディテールを清掃するための柔らかいブラシなどを使って、常にクリアな状態を保つように心がけてください。
冬場については、スノーブラシで雪を払う際にセンサー周辺を傷つけないよう注意が必要です。硬い氷を無理に削り取ろうとすると、センサーを覆っているカバーに傷がつき、それが光の乱反射を引き起こしてエラーの原因になることがあります。解氷スプレーなどを活用し、無理な力を加えずに除雪を行うのが理想的です。
バッテリーの寿命管理と早めの交換
前述の通り、電圧の不安定さはシステムエラーの大きな要因です。ホンダ車のバッテリー寿命は、乗り方にもよりますが一般的に2年から3年程度と言われています。特にアイドリングストップ搭載車やハイブリッド車(補機バッテリー)は負荷が大きいため、定期的な電圧チェックが欠かせません。
車検や12ヶ月点検のタイミングだけでなく、ガソリンスタンドなどでも無料で電圧を測ってもらえるので、2年を過ぎたらこまめにチェックしましょう。電圧が12Vを切るようであれば、警告灯が出る前に交換を検討するのが賢明です。予防的に交換しておくことで、出先でのシステム不具合や始動不能というトラブルを回避できます。
最近のバッテリーは、寿命が来る直前まで元気に動いているように見える「突然死」タイプが増えています。システム点検の表示がバッテリーの弱まりを教えてくれている場合もあるので、そのサインを見逃さないようにしましょう。交換する際は、純正品または車両の仕様(ISS対応など)に適合した高品質なものを選ぶことが、電子デバイスの安定動作につながります。
エンジンオイル交換とメンテナンス管理の重要性
メンテナンスマインダーによるシステム点検表示は、エンジンの健康状態を守るためのリマインダーです。ホンダのVTECエンジンなどは非常に精密に作られており、オイルの質がパフォーマンスや燃費に直結します。表示が出たから消すという対処療法ではなく、「表示が出る前に交換する」くらいのサイクルが理想的です。
オイル交換を定期的に行うことで、エンジン内部の汚れを防ぎ、各センサーが正しい数値を読み取れる状態を維持できます。実は、劣化したオイルを使い続けると、エンジンの可変バルブタイミング機構(VTC)などの動作が悪くなり、それが「エンジンシステム点検」の警告につながることもあります。基本的な消耗品の管理が、電子システムの安定にも寄与しているのです。
自分で管理するのが面倒な場合は、ホンダが提供している「定期点検パック(まかせチャオ)」などを活用するのも一つの手です。これなら、適切な時期にプロがメンテナンスとリセットをすべて行ってくれるため、システム点検の表示に悩まされることがなくなります。精神的な安心感も得られるため、忙しい方には特におすすめです。
12ヶ月点検や車検を確実に受けるメリット
「システム点検の消し方」を探している方の多くは、不意の表示に困っているはずですが、法定点検を確実に受けていれば、こうしたトラブルの多くは未然に防げます。ディーラーでの点検時には、最新のサービスキャンペーン(プログラムの無償アップデート)が適用されることもあり、これによって既知のバグや誤検知が修正される場合があるからです。
また、自分では気づかないようなブレーキパッドの偏摩耗や、センサーハーネスの被覆の傷なども、プロの目なら見逃しません。これらの「小さな芽」を早めに摘んでおくことで、走行中に突然システム点検が表示されて驚くリスクを最小限に抑えられます。定期点検は単なる出費ではなく、将来の大きな故障を防ぐための投資と言えます。
特にハイブリッド車や先進安全装備満載のモデルほど、人間の目だけでは判断できない部分が増えています。専用の診断機による健康診断を定期的に受けることが、ホンダ車を長く、そして安全に乗りこなすための最も確実な方法です。表示を消すスキルを身につけるのと同時に、表示を出さないためのケアも大切にしていきましょう。
長く快適に乗るための3つの心得:
・センサー周りは常に清潔に!「洗車は安全機能の一部」と考える。
・バッテリーは2〜3年で交換!「電圧不足はエラーの元」と知る。
・点検パック等を活用!「プロの診断がトラブルを未然に防ぐ」と信じる。
ホンダのシステム点検の消し方と安全なカーライフのためのまとめ
ホンダ車のメーターに表示される「システム点検」は、適切な対処法を知っていれば決して怖いものではありません。メンテナンスマインダーによるオイル交換時期の通知であれば、ステアリングスイッチなどの簡単な操作でリセットが可能です。車種ごとに多少の手順は異なりますが、基本的には車両設定メニューから誰でも消去できます。
一方で、Honda SENSINGやブレーキに関する警告については、原因を見極めることが重要です。フロントガラスやレーダー部分の汚れを清掃したり、天候の回復を待ったりすることで解消する場合は一時的なもので問題ありません。しかし、清掃しても消えない場合や、赤い警告灯が同時に点灯する場合は、車両内部の故障やバッテリーの劣化が疑われます。
自分で消せない、あるいは消してもすぐに再点灯するというときは、迷わずディーラーで点検を受けましょう。最新のホンダ車は電子制御が高度化しており、専用の診断機を使ったチェックが欠かせません。日頃からセンサー周辺の清掃やバッテリー管理を心がけ、定期的な点検を受けることで、不意のメッセージに慌てることのない安心なカーライフを送りましょう。




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