日産の人気ミニバンであるセレナを検討していると、必ずと言っていいほど目にするのが「AUTECH(オーテック)」というモデルです。標準モデルやハイウェイスターとは一味違う、キラリと光る外装や上質な内装が特徴ですが、「具体的に何が違うの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
セレナオーテックは、日産のカスタムカーブランドが手がける特別な一台です。見た目の豪華さだけでなく、実は走行性能やシートの素材など、細かな部分までこだわりが詰まっています。この記事では、セレナオーテックと標準モデルの違いを、初心者の方にもわかりやすく丁寧に解説します。
これからセレナを購入しようと考えている方はもちろん、すでにセレナに乗っていて乗り換えを検討している方にとっても、役立つ情報をたっぷりお届けします。この記事を読めば、あなたがどちらのモデルを選ぶべきか、その答えがきっと見つかるはずです。
セレナオーテック 違いの基本!ブランドのコンセプトと特徴

セレナオーテックと標準モデルの最も大きな違いは、その「ブランドの成り立ち」にあります。まずはオーテックがどのような位置づけの車なのか、基本的な部分から整理していきましょう。ここを理解することで、なぜ価格や装備に差があるのかが見えてきます。
AUTECH(オーテック)ブランドの立ち位置
「AUTECH(オーテック)」とは、日産グループの「日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社」が展開するブランドです。かつてはオーテックジャパンという名称で親しまれていました。日産の市販車をベースに、よりスポーティで高級感のあるデザインへ仕立て直したモデルを指します。
日産には他にも「NISMO(ニスモ)」というスポーツブランドがありますが、ニスモが「サーキットの走り」を意識しているのに対し、オーテックは「大人の上質感」を大切にしています。派手すぎず、それでいて周囲とは違う個性を主張したい層に支持されているのが特徴です。
セレナにおいても、オーテックはラインナップの中の「最上級カスタムモデル」として位置づけられています。単なるドレスアップパーツを付けただけの車ではなく、日産の工場で一台ずつ丁寧に作り上げられる「完成車」として販売されているため、信頼性も非常に高いのが魅力です。
標準モデルとの最大の違いは「プレミアム感」
セレナオーテックと標準モデルを比較した際、真っ先に感じる違いは「プレミアム感」です。標準モデルのセレナ(特にハイウェイスター)は、ファミリー向けとしての使い勝手の良さや、力強いデザインが強調されています。一方で、オーテックはそこに「洗練された美しさ」が加わります。
例えば、外装に使用されるクロームメッキの質感や、内装のシート素材の肌触りなど、五感で感じるクオリティが一段階引き上げられています。標準モデルが「実用的で便利な道具」としての側面が強いのに対し、オーテックは「所有する喜びを感じさせる工芸品」のような側面を持っています。
また、オーテックは「海」をブランドのイメージカラーとしており、随所に鮮やかなブルーのアクセントが施されています。この「湘南ブルー」と呼ばれる独特の色使いは、他のセレナにはないオーテックだけの象徴となっており、一目で特別なモデルであることがわかります。
ベースグレードによる装備内容の変化
セレナオーテックを選ぶ際に知っておきたいのが、ベースとなるグレードです。現在のC28型セレナの場合、オーテックは上位グレードの「ハイウェイスターV」や、最上位の「LUXION(ルキシオン)」をベースに設定されています。そのため、標準のベースグレードよりも最初から装備が充実しています。
例えば、ハンズフリーオートスライドドアや、LEDヘッドランプ、インテリジェントルームミラーといった便利な機能が標準装備されていることが多いです。これらを個別にオプションで追加していく手間が省けるのも、オーテックを選ぶメリットの一つと言えるでしょう。
ただし、ベースグレードが上位であるため、必然的に車両本体価格も高くなります。しかし、後から自分で社外品のパーツを取り付けてカスタムする費用を考えれば、トータルのコストパフォーマンスは決して悪くありません。最初から完成された高いクオリティを求める方にぴったりの選択肢です。
外装(エクステリア)でひと目でわかるデザインのこだわり

セレナオーテックの最大の特徴は、何と言ってもその外観です。標準モデルのセレナは街中でよく見かけますが、オーテックは独特のオーラを放っています。ここでは、具体的にどのパーツが標準車と異なっているのか、細かく見ていきましょう。
専用の「ドットパターンフロントグリル」の存在感
フロントマスクで最も目を引くのが、オーテック専用の「ドットパターンフロントグリル」です。標準モデルやハイウェイスターが横基調のラインを強調したデザインなのに対し、オーテックは無数のドット(点)が散りばめられたような、非常に繊細で立体的なグリルを採用しています。
このドットは、光の当たり方によってキラキラと輝き、宝石のような高級感を演出します。標準モデルの迫力あるデザインも魅力的ですが、オーテックのグリルはよりエレガントで、輸入車のような落ち着いた雰囲気を感じさせます。洗車をした際にも、その造形美に思わず見惚れてしまうほどです。
このグリル形状は、遠くからでも「あ、オーテックだ」とわかるアイコンになっています。ミニバン特有の威圧感を抑えつつ、上質な存在感を出したいという方には、このフロントグリルのデザインは非常に大きな決め手になるはずです。
メタル調フィニッシュが際立たせる上質さ
セレナオーテックの外装には、フロントバンパーの下部やドアミラー、サイドシルプロテクターなどに「メタル調フィニッシュ」のパーツが多用されています。これは一般的なクロームメッキのようなギラギラした輝きではなく、少しマットでしっとりとした金属感を表現した塗装です。
標準モデルでは樹脂製のブラックパーツやボディ同色のパーツが使われている箇所が、このメタル調になることで、車全体の重心が低く見え、安定感のあるフォルムになります。また、フロントからサイド、リアにかけて統一感のあるシルバーのラインが入るため、非常にスマートな印象を与えます。
派手なエアロパーツを付けて車高を下げるのではなく、素材の質感を高めることでスポーティさと高級感を両立させる手法は、まさに大人のカスタムと言えます。夜間の街灯の下などで見ると、このメタル調のパーツが鈍く光り、より一層美しさが際立ちます。
オーテック専用のシグネチャーLEDとホイール
細かな部分ですが、フロントバンパーの左右に配置された「シグネチャーLED」もオーテック専用の装備です。ブルーに輝くこのLEDは、日中のデイライトとしても機能し、オーテックとしてのアイデンティティを主張します。標準モデルにはないこの青い光が、爽やかな印象をプラスしてくれます。
また、足元を支えるアルミホイールも専用デザインです。標準モデルのホイールよりもさらに複雑で精悍なスポークデザインが採用されており、メタル調の塗装が施されています。タイヤサイズはベース車に準じますが、ホイールが変わるだけで車全体の印象は劇的に変わります。
このように、フロントグリルからホイールに至るまで、トータルでコーディネートされているのがオーテックの強みです。パーツごとのバラバラ感がないため、非常に高い完成度を感じることができます。一箇所ずつ自分でカスタムするのは大変ですが、最初からこの状態で手に入るのは嬉しいポイントですね。
内装(インテリア)の質感向上と独自のカラーリング

車を運転しているときに最も長く接するのは内装です。セレナオーテックの内装は、標準モデルの機能性を損なうことなく、より贅沢な空間へとアップグレードされています。特に色の使い方と素材の選び方には、オーテックならではのこだわりが詰まっています。
ブルーステッチが映える専用シートの質感
ドアを開けた瞬間に目に飛び込んでくるのが、オーテック専用のシートです。シート素材には、本革のようなしっとりとした肌触りの「レザレット(人工皮革)」が採用されています。標準モデルのファブリック(布)シートと比較すると、その質感の差は歴然です。
さらに注目すべきは、シート全体に施された「ブルーステッチ」です。オーテックのイメージカラーであるブルーの糸で丁寧に縫製されており、黒を基調とした内装に鮮やかなアクセントを加えています。このステッチがあるだけで、車内の雰囲気が一気に華やかになります。
また、シートの中央部分には独自のキルティング加工が施されていることもあります。これにより、滑りにくく体にフィットする座り心地を実現しています。見た目がおしゃれなだけでなく、長距離ドライブでも疲れにくいように配慮されているのが、セレナオーテックの嬉しいところです。
ダッシュボードやドアトリムのプレミアムな仕上げ
シートだけでなく、ダッシュボードやドアトリム(ドアの内側のパネル)にも専用の装飾が施されています。標準モデルではプラスチックの質感が目立つ部分もありますが、オーテックでは柔らかなソフトパッドや、専用の木目調フィニッシャーが採用されています。
特に、ブラックの木目調パネルは、光の加減で深い色味を見せ、大人の落ち着きを感じさせます。ここにもさりげなくブルーのラインやステッチが入っており、内装全体の統一感が徹底されています。ステアリング(ハンドル)も本革巻きとなっており、握った時の感触からも高級車に乗っているような満足感を得られます。
標準のセレナは「明るくファミリー向け」な印象が強いですが、オーテックの内装は「シックで隠れ家のような」落ち着いた印象です。子供を送り迎えする日常のひとときも、この内装なら少し特別な気分で過ごすことができるでしょう。
ミニバンとしての使い勝手はそのままに高められた居住性
内装が豪華になると「汚れが目立つのでは?」「使い勝手が悪くなるのでは?」と心配する方もいるかもしれませんが、そこはセレナです。オーテックになっても、広い室内空間や多彩なシートアレンジ、豊富な収納スペースといったセレナ本来の魅力は一切損なわれていません。
レザレットシートは、万が一飲み物をこぼしてしまっても、布製シートに比べてサッと拭き取りやすいというメリットもあります。小さな子供がいるご家庭でも、高級感を楽しみつつ実用的に使うことができるのです。標準モデルの良さを活かしつつ、弱点だった「質感の物足りなさ」を見事にカバーしています。
また、車内の静粛性にもこだわっており、標準モデルよりも少し静かに感じるというオーナーの声も少なくありません。上質な内装に囲まれ、静かな車内で家族との会話を楽しむ。そんなワンランク上のミニバンライフを、セレナオーテックは提供してくれます。
セレナオーテックの内装のポイント
・レザレット(人工皮革)シートで高級感と手入れのしやすさを両立
・オーテックの象徴「ブルーステッチ」が車内を彩る
・ダッシュボードやステアリングなど、細部までこだわり抜いた素材感
・セレナならではの広い室内空間と便利な機能はすべて継承
走行性能や乗り心地におけるAUTECH専用のチューニング

セレナオーテックの違いは、見た目や内装だけにとどまりません。実は、目に見えない「走りの部分」にも専用のチューニングが施されています。ミニバン特有のふらつきを抑え、より快適で安定したドライブを楽しめる工夫がなされているのです。
走り好きを唸らせるボディ剛性の強化
オーテックの一部モデル(特にスポーツ性を高めたグレードなど)では、ボディの下側に「補強パーツ」が追加されていることがあります。これをボディ剛性の強化と呼びます。ミニバンは背が高く室内が広いため、どうしても走行中に車体がわずかに歪んだり、しなったりすることがあります。
ボディを補強することで、ハンドルを切った時の反応がスムーズになり、車全体がシャキッとした動きになります。標準モデルでも十分に走りやすいセレナですが、オーテックはさらに一歩踏み込んで、「運転する楽しさ」を追求しています。高速道路でのレーンチェンジや、山道のカーブでも、安心して運転することができます。
「家族のためのミニバンだけど、運転も楽しみたい」というお父さんやお母さんにとって、この目に見えないチューニングは非常に大きな魅力となります。同乗者にとっても、無駄な揺れが少なくなるため、車酔いの軽減につながるというメリットもあります。
専用サスペンションによる安定したハンドリング
走行性能を語る上で欠かせないのが、専用のサスペンション(足回り)です。オーテックの味付けは、標準モデルよりも少しだけ引き締まったセッティングになっています。といっても、決して「乗り心地が硬くてゴツゴツする」わけではありません。
路面からの不快な衝撃はしっかり吸収しつつ、カーブでの車体の傾き(ロール)を適度に抑えてくれる、絶妙なバランスを実現しています。標準のセレナが「柔らかくゆったりとした乗り心地」だとすれば、オーテックは「しなやかで芯のある乗り心地」と言えるでしょう。
このチューニングにより、長距離のドライブでも疲れにくくなります。ハンドルを微調整する回数が減り、リラックスして運転を続けられるからです。オーテックは見た目だけのドレスアップカーではなく、しっかりと「走りの質」を高めた一台であることがわかります。
快適な移動を支える静粛性へのアプローチ
オーテックの走りは、静かさにもこだわっています。ボディ剛性の向上や専用タイヤの選定などにより、路面から伝わってくる騒音(ロードノイズ)が標準モデルより抑えられている傾向にあります。これは、上質な内装の雰囲気と相まって、車内をよりプレミアムな空間にしてくれます。
特に、第2世代e-POWERを搭載したモデルでは、エンジンが作動する頻度が低く、もともと非常に静かです。そこにオーテックのチューニングが加わることで、まるで高級セダンのような落ち着いた移動空間が完成します。音楽を聴いたり、家族と会話をしたりする時間が、より充実したものになるはずです。
ミニバンに走りの良さを求めるのは贅沢だと思われがちですが、セレナオーテックはその贅沢を叶えてくれます。標準モデルとの違いを最も体感できるのは、実はハンドルを握って走り出した瞬間かもしれません。
セレナオーテックを選ぶ際の価格とコストパフォーマンスの比較

気になるのが、標準モデルとの価格差です。セレナオーテックは非常に魅力的な装備を備えていますが、その分価格もアップします。ここでは、具体的にどれくらいの差があるのか、そしてその差額に見合う価値があるのかを考えてみましょう。
ハイウェイスターVやLUXIONとの価格差
セレナオーテックは、ベースとなるグレードに対して、おおよそ30万円〜50万円程度高い価格設定になっています。例えば、売れ筋の「ハイウェイスターV(e-POWER)」をベースにした場合、標準車が約370万円〜であるのに対し、オーテックは約415万円〜(※価格は時期や仕様により異なります)となります。
この差額をどう捉えるかがポイントです。オーテックには、専用の外装パーツ、高級なシート素材、専用アルミホイール、そして独自の走行チューニングが含まれています。これらを後からパーツとして購入し、取り付け工賃を払って装着することを考えると、実は50万円以上の価値があると言えます。
また、オーテックには標準車でオプション設定となっている装備が最初から付いているケースも多いため、実際の支払額の差はもう少し縮まることもあります。見積もりを取る際は、オプション内容までしっかり比較することをおすすめします。
| 項目 | 標準(ハイウェイスターV) | セレナオーテック |
|---|---|---|
| フロントグリル | 横基調の標準デザイン | 専用ドットパターン |
| シート素材 | ジャガード織物/トリコット | レザレット(ブルーステッチ付) |
| ホイール | 16インチアルミ | 専用16インチアルミ(メタル調) |
| 足回り | 標準サスペンション | 専用チューニング(一部モデル) |
| 価格差の目安 | 基準価格 | +約40〜50万円前後 |
リセールバリュー(売却価格)における優位性
車を購入する際に忘れてはならないのが、数年後に手放す時の価格、すなわち「リセールバリュー」です。セレナオーテックは、中古車市場でも非常に人気が高いモデルです。標準モデルのセレナは流通台数が非常に多いですが、オーテックは希少性があるため、価格が落ちにくい傾向にあります。
特に「オーテック専用のブルーのボディカラー」や「上質な内装」を求める中古車購入層は多く、売却時に標準モデルよりも高い査定額がつくことが期待できます。購入時の価格差が50万円あったとしても、売却時に20万円〜30万円の差で戻ってくれば、実質的な負担額の差はかなり小さくなります。
「いつかは乗り換える」ことを前提に考えるのであれば、初期投資は少し高くても、価値が下がりにくいオーテックを選ぶのは賢い選択肢の一つです。長く愛着を持って乗れるだけでなく、経済的なメリットも隠されているのがオーテックの面白いところです。
オーテック専用オプション「マルチベッド」の魅力
セレナオーテックには、車中泊を愛する方に大人気の専用オプション「マルチベッド」仕様が存在します。これは、3列目シートをなくし(または跳ね上げ)、荷室に本格的なベッドシステムを組み込んだモデルです。オーテックの質感そのままに、車内で快適に眠れる仕様です。
標準モデルでもシートを倒して寝ることはできますが、どうしても段差が気になります。オーテックのマルチベッドはフルフラットな空間が作れるため、キャンプやアウトドア、長距離旅行での仮眠に最適です。ベッドマットの素材もオーテックらしい高品質なものが使われており、寝心地も抜群です。
「標準のセレナでは物足りない、かといって本格的なキャンピングカーは大きすぎる」という方にとって、このオーテック・マルチベッドはまさに理想的な一台と言えるでしょう。車中泊という新しい趣味を、最高にオシャレで快適な車で始められるのは、オーテックならではの特権です。
どっちを買うべき?セレナオーテックと標準車の選び方ガイド

ここまでセレナオーテックの違いを詳しく見てきましたが、「結局、自分にはどっちが合っているの?」と迷っている方もいるでしょう。最後に、それぞれのモデルがどのような人に向いているのか、選び方のヒントをまとめました。
他の人と被りたくないこだわり派ならオーテック
セレナは日本で最も売れているミニバンの一つです。そのため、大型ショッピングモールの駐車場や学校の送り迎えなどで、全く同じ色のセレナと並んでしまうことも珍しくありません。そんな中で、「さりげなく自分らしさを出したい」という方にはオーテックが最適です。
オーテック専用のフロントグリルや、随所に散りばめられたブルーのアクセントは、遠くからでも「特別なセレナ」であることを物語ります。派手すぎず品格のあるデザインは、冠婚葬祭からレジャーまでどんなシーンでも自信を持って乗り付けることができます。
また、乗り込むたびに目に入るブルーステッチのシートや上質なダッシュボードは、所有する満足感を高めてくれます。毎日使う車だからこそ、ちょっと良いものを選びたい。そんなこだわりを持つ方にとって、オーテックは価格差以上の喜びを与えてくれるはずです。
コスパと実用性を最優先するなら標準モデル
一方で、「車はあくまで家族の移動手段。機能が同じなら少しでも安いほうがいい」と考えるなら、標準モデル(特にハイウェイスターV)がおすすめです。セレナ本来の広さ、使い勝手の良さ、プロパイロットなどの先進安全装備は、標準モデルでも十分に備わっています。
オーテックとの価格差である約50万円を、家族旅行の資金に充てたり、他のオプション装備(リアモニターやドライブレコーダーなど)を充実させるために使うという考え方もあります。特に、小さなお子さんがいて「どうせシートは汚れるし、傷もつく」と割り切る場合は、標準のファブリックシートのほうが気兼ねなく使えるかもしれません。
標準モデルのセレナも、十分に洗練されたデザインを持っています。無理をしてオーテックを選ばなくても、セレナという車の完成度は非常に高いため、後悔することはないでしょう。予算と優先順位を照らし合わせて、納得のいく選択をすることが大切です。
長距離ドライブや車中泊を楽しみたい方のための視点
もし、あなたが週末に家族で遠出をすることが多かったり、一人で釣りに泊まりがけで行ったりするなら、オーテックの「走り」と「マルチベッド」の選択肢を真剣に検討してみてください。専用チューニングされたサスペンションは、長時間の運転による疲労を確実に軽減してくれます。
また、車中泊を視野に入れる場合、オーテック・マルチベッドのフラットな寝床は、翌日の活動エネルギーを大きく左右します。標準モデルでマットを自作したり社外品を探したりする手間を考えれば、メーカー純正の高品質なベッドシステムが手に入る価値は計り知れません。
「移動そのものを楽しむ」「車を部屋のように使う」といったライフスタイルを想定しているなら、オーテックが持つ付加価値は、単なる見た目の違いを超えて、あなたの生活をより豊かにしてくれる「相棒」になってくれるでしょう。
迷ったら試乗してみよう!
見た目の違いはカタログでわかりますが、シートの座り心地や走行中の静かさは、実際に乗ってみないとわかりません。お近くの日産ディーラーで「標準モデル」と「オーテック」の両方を試乗できるか確認してみましょう。特にカーブを曲がった時の安定感や、段差を越えた時のショックのいなし方に注目して比較してみてください。
セレナオーテックの違いを知って自分にぴったりの一台を選ぼう
セレナオーテックと標準モデルの違いについて、外装、内装、走行性能、価格といった様々な角度から解説してきました。最後に、その要点を振り返ってみましょう。
まず、最大の大きな違いは「デザインのプレミアム感」です。専用のドットパターンフロントグリルやメタル調のパーツ、そしてオーテックの象徴であるブルーのアクセントが、一目で特別な車であることを教えてくれます。内装についても、レザレットシートやブルーステッチによって、ミニバンとは思えないほどの上質な空間が広がっています。
次に、見逃せないのが「走りの質」です。専用のサスペンションやボディ補強によって、ふらつきを抑えた安定感のあるドライブが楽しめます。これは運転手だけでなく、同乗する家族の快適性にも直結するポイントです。価格面では標準車より高くなりますが、充実した装備や将来のリセールバリューを考えれば、納得のいく価値があると言えるでしょう。
セレナオーテックは、「実用性」というセレナの長所に、「ときめき」というオーテックのスパイスを加えた、非常に欲張りな一台です。この記事を参考に、あなたのライフスタイルや予算に照らし合わせて、最高の相棒となるセレナを選んでください。どちらを選んでも、セレナとの新しい生活はきっと楽しいものになるはずです。





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