ホンダのACCシステム点検の消し方は?警告灯が出る原因と対処法をわかりやすく解説

ホンダのACCシステム点検の消し方は?警告灯が出る原因と対処法をわかりやすく解説
ホンダのACCシステム点検の消し方は?警告灯が出る原因と対処法をわかりやすく解説
愛車のメンテナンス&DIY

ホンダ車を運転中に、マルチインフォメーションディスプレイへ突如として表示される「ACCシステム点検」の警告。これが出ると、便利なアダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)が使えなくなり、不安を感じる方も多いはずです。

この記事では、ホンダのACCシステム点検の消し方を中心に、警告灯が点灯する主な原因や、自分でできる対処法、さらにはディーラーでの修理が必要なケースまでを詳しく解説します。

ホンダ・センシング搭載車を安全に、そして快適に乗り続けるための知識を身につけましょう。車中泊や長距離ドライブの途中でトラブルに遭わないためにも、ぜひ最後まで参考にしてください。

ホンダのACCシステム点検の消し方と警告が表示される主な理由

ホンダのACCシステム点検の表示が出た際、まず理解しておきたいのは「なぜその警告が出ているのか」という理由です。消し方を実践する前に、システムが異常を検知した背景を探ることで、適切な対処が可能になります。

フロントウィンドウやエンブレムの汚れ

ホンダの安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダ センシング)」は、主にフロントウィンドウ上部のカメラと、フロントグリル内にあるレーダーで周囲を監視しています。この部分に汚れが付着していると、システムが正常に作動できず警告が出ます。

特に冬場の泥はねや、夏場の虫の付着、雨天時の水滴による乱反射などが原因で「視界不良」と判断されるケースが非常に多いです。この場合、単にセンサーが一時的に目隠しをされている状態なので、物理的な故障ではありません。

センサーが前方の状況を正確に把握できなくなると、安全のためにACC機能が停止し、ドライバーに点検を促すメッセージが表示されます。この段階では、清掃を行うだけで警告が消える可能性が高いと言えるでしょう。

悪天候によるセンサーの視界遮断

ゲリラ豪雨や激しい降雪、濃霧といった過酷な天候下では、最新のセンサー技術でも前方の車両を捉え続けることが難しくなります。このような状況下では、システムが自ら「現在は正確な制御ができない」と判断し、警告を表示します。

雪道走行中であれば、フロントエンブレム付近に雪が積もることでミリ波レーダーが遮断されることも珍しくありません。また、夜間の土砂降りなどではカメラのコントラストが低下し、白線や先行車を認識できなくなることがあります。

これは故障ではなく、あくまでシステムの限界を超えたことによる「一時的な機能停止」です。天候が回復し、センサーの視界がクリアになれば、自然と警告が消える仕組みになっています。

バッテリーの電圧低下によるシステムエラー

意外と知られていないのが、車のバッテリーの状態がACCシステムに影響を与えるという点です。ホンダ車に限らず、最近の車は高度な電子制御を行っており、コンピュータが安定して動作するためには一定以上の電圧が必要です。

バッテリーが弱っていると、エンジン始動時などの電圧負荷がかかるタイミングで、一時的にシステムへ十分な電力が供給されないことがあります。その結果、センサー類に異常がないにもかかわらず、システムエラーとして「ACCシステム点検」が表示されるのです。

特に数年バッテリーを交換していない車両や、ドライブレコーダーの駐車監視機能などで電力を消費している場合は注意が必要です。電圧不足によるエラーの場合、一度警告が出ると消えにくい性質があるため、根本的な解決が求められます。

警告が出た際は、焦ってハンドル操作を誤らないよう注意してください。ACCが停止しても、通常のブレーキやハンドル操作は問題なく行えます。まずは安全な場所に停車して状況を確認しましょう。

自分で試せるACCシステム点検の消し方とリセット手順

ディーラーへ持ち込む前に、自分で試せる消し方がいくつか存在します。軽微なエラーであれば、以下の手順を踏むことで警告灯を消灯させ、システムを正常な状態に戻すことができます。

カメラ周辺とレーダー部の徹底的な清掃

最も基本的でありながら効果的なのが、センサー類の清掃です。まずはフロントウィンドウ上部のカメラ周辺を丁寧に拭き上げてください。内側の曇りが原因の場合もありますが、まずは外側の油膜や汚れを専用のクリーナーで落とすのが先決です。

次に、フロントグリルにある「H」のエンブレム付近を掃除します。ここにはミリ波レーダーが内蔵されているため、泥や埃がついていると致命的です。傷がつかないように柔らかい布を使い、表面をクリアな状態に保つようにしてください。

清掃が終わったら一度エンジンを切り、数分待ってから再度始動してみましょう。センサーが正しく周囲を認識できるようになれば、数十メートル走行した段階で「ACCシステム点検」の表示が自動的に消えるはずです。

エンジンの再始動(イグニッションオフ・オン)

コンピュータの一時的なバグや通信エラーが原因の場合、スマートフォンやPCと同様に「再起動」が有効な対策となります。道路脇の安全な場所や駐車場に車を止め、完全にシステムをシャットダウンしてみてください。

エンジンを切った後、すぐに再始動するのではなく、1分から2分ほど間を置くのがコツです。これにより、各コントロールユニット内の電荷が抜け、システムが完全にリセットされます。その後、ブレーキを踏んでスタートボタンを押してください。

再始動直後に警告が消えなくても、一定の速度で直進走行を続けることでセンサーが自己診断を行い、エラーをクリアすることがあります。数分間の走行後も消えない場合は、別の原因を疑う必要があります。

走行によるキャリブレーション(自己修正)

例えば、タイヤを交換した直後や、強い衝撃を受けた後などに警告が出ることがあります。これはシステムの中心軸がわずかにずれたと認識された場合に起こります。この場合、適切な環境で走行することでシステムが自動調整(学習)を行います。

見通しの良い直線道路や高速道路などを、一定の速度で5分から10分程度走行してみてください。周囲に遮蔽物が少なく、白線がはっきりしている環境が理想的です。カメラが道路環境を正しく再認識することで、警告が消えることがあります。

ただし、この方法はあくまで「センサーは生きているが、位置関係に迷っている」場合にのみ有効です。ハードウェアそのものが破損している場合には、走行を続けても警告が消えることはありません。

【警告が消えない場合に確認すべきポイント】

・清掃してもセンサー表面に傷や飛び石の跡がないか

・タイヤの空気圧が4輪とも適正か(バランスが崩れるとエラーの原因になります)

・社外品のフロントグリルや装飾品がレーダーを遮っていないか

ディーラーでの点検が必要なケースと修理費用の目安

自分での清掃や再始動を試しても「ACCシステム点検」が消えない場合、センサーの故障や光軸のズレが考えられます。ホンダのディーラーでは専用の診断機(HDS)を使用して、目に見えないエラーの原因を特定します。

ミリ波レーダーの故障や取り付け角度のズレ

フロントグリル内のミリ波レーダーは非常に精密な部品です。縁石に軽くぶつけた、あるいは駐車場で前方を軽く当てられたといった衝撃でも、取り付け角度がコンマ数ミリ単位でずれてしまうことがあります。

これを修正するには「エーミング」と呼ばれる校正作業が必要です。特殊なターゲット(反射板)を車の前に置き、コンピュータを使ってミリ波の照射角度を正しく調整します。部品交換が不要な角度調整だけであれば、費用は1.5万円から2.5万円程度が相場です。

万が一、ミリ波レーダー本体が故障しており交換が必要な場合は、高額な修理費がかかります。車種にもよりますが、部品代と工賃を合わせて8万円から15万円程度を見込んでおく必要があるでしょう。

フロントワイドビューカメラの不具合

ルームミラー付近にある単眼カメラに不具合が生じているケースです。カメラはフロントガラス越しに映像を解析しているため、ガラスの飛び石傷や社外品ガラスへの交換が原因でエラーを吐くことがあります。

カメラ自体の故障は稀ですが、熱害や経年劣化によって映像信号が途絶えることがあります。このカメラの交換および設定作業(エーミング)を行う場合、5万円から8万円前後の費用が発生することが一般的です。

また、カメラが正常でも「カメラブラケット」が熱で歪んでいるようなケースもあり、その診断にはプロの目が必要です。特定が難しい箇所であるため、安心を買う意味でもディーラーでの診断が推奨されます。

ブレーキシステムやホイールスピードセンサーの関連エラー

ACCはエンジン、ブレーキ、タイヤの回転数など、車全体の情報を統合して制御しています。そのため、一見関係なさそうな「ブレーキペダルスイッチの故障」や「ABSセンサーの異常」が原因でACCが止まることもあります。

ホイールスピードセンサーが汚れていたり故障したりすると、車速が正確に把握できなくなり、安全のためにACCも連動して機能を停止させます。この場合、修理費用は1箇所あたり1万円から2万円程度で済むことが多いです。

どこの部位が原因かは、ダッシュボードの警告文だけでは判断できません。ディーラーの診断機で「過去のトラブル履歴(ダイアグノシス)」を読み取ることが、最も早くて確実な解決策となります。

ホンダの延長保証サービス「マモル」などに加入している場合、保証期間内であればこれらの修理が無料になる可能性があります。まずは自身の保証加入状況を確認してみましょう。

安全運転支援システム(Honda SENSING)を維持するための注意点

ACCシステム点検の警告を出さないためには、日頃からのメンテナンスと、システム特性の理解が欠かせません。予防策を講じることで、突然のトラブルを未然に防ぎ、安心なカーライフを送ることができます。

フロントガラスのケアと撥水剤の選び方

カメラの視界を確保するためには、フロントガラスを常にクリアに保つことが重要です。しかし、過度な撥水コーティングは注意が必要です。水滴が丸くなりすぎると、カメラがそれを異物と認識したり、光を屈折させたりしてエラーの原因になることがあります。

ホンダ車の中には、純正の撥水ワイパーやコーティング剤が指定されている車種もあります。市販の強力な撥水剤を塗布した直後に警告が出た場合は、コーティング剤との相性が悪い可能性があるため、一度除去を検討してみてください。

また、ワイパーゴムの劣化にも敏感になりましょう。拭きムラがあると、ちょうどカメラの目の前が汚れたままになりやすく、それがシステム点検を誘発します。半年に一度、あるいは車検や点検のタイミングで早めに交換することをおすすめします。

車高の変更やインチアップによる影響

車好きの方であれば、ローダウン(車高下げ)や大径ホイールへの交換を楽しむ方も多いでしょう。しかし、これらはホンダ・センシングの精度に直結します。車の姿勢が変わることで、センサーが想定している「地面からの高さ」と「水平ライン」が崩れてしまうからです。

わずかな変更であればシステムが補正の範囲内で対応しますが、大きく車高を変えた場合は必ずエーミング(再設定)が必要です。これを怠ると、前方の車両を正しく認識できず、突然の急ブレーキやACCの解除を招く恐れがあります。

カスタマイズを行う際は、安全運転支援システムへの影響を熟知しているショップに相談するか、作業後にディーラーでセンサーのチェックを受けるのが鉄則です。見た目と安全性の両立を心がけましょう。

純正以外のグリルやフロント周りのパーツ装着

ミリ波レーダーは、フロントグリルの中央付近に配置されています。このレーダーの前を覆うような社外品のグリルや、メッキパーツ、エンブレムフィルムなどを装着すると、電波の透過を妨げてしまいます。

一見、網目状のグリルで隙間があるように見えても、素材に金属成分が含まれていたり、形状が複雑だったりすると、ミリ波が乱反射して「ACCシステム点検」を引き起こします。装飾パーツを付けた直後にエラーが出たなら、それが原因とみて間違いありません。

フロント周りの外装パーツを選ぶ際は、必ず「ホンダ・センシング対応」と記載されているものを選びましょう。また、ステッカー類をカメラやレーダーの周辺に貼るのも、誤作動の元となるため控えてください。

センサー周辺を触る際は、強い衝撃を与えないようにしてください。ブラケットが曲がってしまうと、修理費用がかさむ原因になります。

車中泊や長距離ドライブでACCトラブルを防ぐコツ

車中泊やキャンプを伴う長距離ドライブでは、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)が使えるかどうかで疲労度が大きく変わります。旅先で「ACCシステム点検」に悩まされないための対策をまとめました。

積載物による前後の傾き(キャスター角の変化)

車中泊仕様の車やキャンプ道具を大量に積んだ車は、リアが沈み込み、フロントが浮き上がった姿勢になりがちです。このように車体が上を向いた状態(尻下がり)になると、レーダーやカメラの照射軸も上を向いてしまいます。

そうなると、前方の車ではなく空や高架橋を認識しようとして、システムが異常を検知することがあります。重い荷物を積む際は、できるだけ前後のバランスを考慮してパッキングするように心がけてください。

もし荷物を積んだ後に警告が出た場合、一度荷物を下ろして平坦な場所で再始動し、警告が消えるか確認しましょう。積載が原因であれば、荷物の配置を変えるだけで解決する場合があります。

気温差によるフロントガラス内側の曇り対策

冬場の車中泊や早朝の走行では、外気と車内の温度差によってフロントガラスが激しく曇ることがあります。実はカメラのレンズユニット周辺も、この結露の影響を受けやすいポイントです。

カメラボックスの中に湿気が入り込むと、外側を拭いても曇りが取れず、ACCが点検状態から復帰しません。これを防ぐには、デフロスターを積極的に活用し、フロントガラス周辺の温度を一定に保つことが重要です。

また、車中泊で車内に人が長く留まると湿度が上がります。出発の15分前には換気を行い、エアコンを作動させて車内の湿度を下げておくことで、走行開始直後のシステムエラーを回避しやすくなります。

遠征先でのトラブルに備えた予備知識

見知らぬ土地で「ACCシステム点検」が出るとパニックになりがちですが、まずは「ACCが使えないだけで、走行自体は可能」ということを冷静に受け止めてください。自動ブレーキ機能(CMBS)も停止している可能性が高いため、いつも以上に車間距離を空けることが大切です。

旅先での応急処置としては、ガソリンスタンドなどで高圧洗浄機を使い、センサー周りの汚れをしっかり落とすことが有効です。それでもダメなら、最寄りのホンダ正規ディーラーをスマートフォンの地図アプリで検索しましょう。

ホンダのネットワークは全国に広がっているため、遠征先でも診断を受けることは可能です。無理をしてエラー状態のまま走り続けるよりも、一度プロに診てもらうことで、その後の旅を安心して楽しむことができます。

チェック項目 確認内容 対応策
センサー清掃 汚れ・雪・虫の付着 柔らかい布で水拭き
ガラスの曇り カメラ内側の結露 デフロスターを使用
バッテリー 電圧不足・劣化 テスターでの診断・交換
物理的衝撃 接触・縁石ヒット ディーラーでエーミング

ホンダのACCシステム点検の消し方についてのまとめ

まとめ
まとめ

ホンダ車で「ACCシステム点検」の警告が表示された際の消し方は、まず**「物理的な汚れを取り除くこと」**、そして**「システムの再始動を試すこと」**が基本となります。多くの場合、センサーの視界を確保するだけで解決します。

しかし、バッテリーの劣化やセンサー本体の故障、あるいは事故による衝撃が原因である場合は、ディーラーでの専門的な診断とエーミング作業が必要不可欠です。安全運転支援システムは命に関わる重要な機能ですので、無理に放置せず、適切な処置を行いましょう。

日頃からフロントガラスを清潔に保ち、ワイパーの状態を確認しておくことが、突然の警告灯に慌てないための最大の防御策です。この記事で紹介した対処法を参考に、大切な愛車の機能を常に万全な状態に保ち、快適なドライブを楽しんでください。

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